イルカは何類の動物?哺乳類に分類される理由と仲間・食性を解説
イルカと聞くと、多くの人は「魚の仲間」「海に住む動物」というイメージを持つのではないでしょうか。
しかし、実は、イルカは魚ではありません。
結論から言うと、イルカは「哺乳類」に分類される動物です。
海で泳ぎ、ヒレのような体を持ちながらも、その正体は私たち人間と同じグループに属しています。
では、なぜイルカは哺乳類なのでしょうか。
また、クジラやシャチとはどのような関係にあるのでしょうか。
この記事では、「イルカは何類?」という疑問に対して、中学理科レベルの動物分類の考え方をもとに、イルカの分類・仲間・生態をわかりやすく解説します。
どうか、最後まで、ご一緒に、ご覧ください。
イルカは何類?【結論:哺乳類】
The Pug Father, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
バンドウイルカ
イルカは、「哺乳類」に分類される動物です。
より詳しく言うと、「哺乳類・クジラ目(鯨類)」に属しています。
一見すると魚のような姿をしていますが、分類上はまったく別のグループです。
イルカは魚類ではなく、人間や犬、クジラと同じ「哺乳類の仲間」なのです。
この点を知らないと、次のように誤解してしまいがちですが、動物の分類は見た目では決まらないのです。
- 海に住んでいるから魚
- ヒレがあるから魚
- 泳ぎ方が魚に似ているから魚
分類の基準となるのは、体のつくりや子どもの育て方といった、生物学的な特徴です。
なぜイルカは哺乳類なのか?
イルカが哺乳類に分類される理由は、とても明確です。
それは、哺乳類の定義となる特徴をすべて満たしているからです。
動物の分類は、見た目や住んでいる場所ではなく、「体のしくみ」や「子どもの育て方」といった本質的な特徴によって決まります。
哺乳類に共通する3つの特徴
中学理科で学ぶ哺乳類の主な特徴には、次の3つがあります。
- 肺で呼吸をする
- 母親が子どもに乳を与えて育てる
- 基本的に子どもを産んで増える(胎生)
これらは、哺乳類かどうかを判断するための重要な基準です。
イルカは哺乳類の条件をすべて満たしている
イルカは、先ほど挙げた哺乳類の条件をすべて満たしています。
まず、イルカはエラ呼吸ではなく肺で呼吸をします。
そのため、水中で生活していても、定期的に水面へ浮上して呼吸を行います。
また、イルカの赤ちゃんは母親の体内で育ち、生まれた後は母乳を飲んで成長します。
この「授乳による子育て」は、哺乳類であることを示す決定的な特徴です。
海に住んでいるという理由だけで魚類だと判断してしまうのは、分類の観点から見ると正しくありません。
イルカと魚の違いを比較すると一目でわかる
イルカが哺乳類であることは、魚と比較するとよりはっきり理解できます。
以下の表は、中学理科レベルで押さえておきたいポイントをまとめたものです。
| 比較項目 | イルカ | 魚 |
|---|---|---|
| 分類 | 哺乳類 | 魚類 |
| 呼吸のしかた | 肺で呼吸する | えらで呼吸する |
| 子どもの育て方 | 母乳で育てる | 授乳しない |
| 増え方 | 胎生(子どもを産む) | 卵生が多い |
| 体温 | 一定に保たれる | 周囲の水温に左右される |
このように、イルカは見た目こそ魚に似ていますが、
呼吸・子育て・体の仕組みといった根本的な部分が魚とは大きく異なります。
動物の分類は見た目では決まらない
イルカが魚だと誤解されやすい最大の理由は、「海に住み、魚のような姿をしている」からです。
しかし、動物の分類では、「どのように呼吸するか」「どのように子どもを育てるか」といった、生物としての本質が重視されます。
この分類の考え方については、「動物の分類はどうなっているのか?中学レベルで詳しく追いかけてみた」の記事で、より体系的に解説しています。
イルカ以外の動物にも共通するルールを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
イルカの仲間は誰?クジラ・シャチとの関係



イルカ・クジラ・シャチは、いずれも哺乳類の鯨類に属する仲間です。
違いは学術分類ではなく、主に体の大きさや呼び名にあります。
| 比較項目 | イルカ | クジラ | シャチ |
|---|---|---|---|
| 分類 | ハクジラ類 マイルカ科など | ヒゲクジラ類 ハクジラ類 | ハクジラ類 マイルカ科シャチ属 |
| 体長の目安 | 約1m~4m | 約6〜30m以上 | 約6〜8m |
| 代表例 | バンドウイルカ | シロナガスクジラ | シャチ |
シャチは体長だけを見るとクジラに近い大きさですが、分類上はイルカと同じ鯨類に含まれており、「シャチはイルカの仲間」と説明される理由もここにあります。
鯨類というグループで見るとイルカの立ち位置がわかる
イルカを正しく理解するためには、「イルカ単体」で見るのではなく、鯨類全体の中で考えることが重要です。
鯨類という共通の祖先を持つグループの中で、体の大きさや生態の違いによって、イルカ・クジラ・シャチといった呼び名が使われています。
この視点で見ると、イルカが哺乳類であり、クジラやシャチと深いつながりを持つ仲間であることが、よりはっきりと理解できるでしょう。
※こちらでは、「鯨 何類」で記事を書いています。
⇒ クジラは何類に分類される?その理由を特徴とともに詳しくご紹介
イルカは何を食べる?肉食の哺乳類の食生活
イルカは、肉食性の哺乳類です。
主に海にすむ魚やイカなどを食べて生活しています。
見た目は穏やかですが、自然界ではれっきとした捕食者であり、その食生活にも哺乳類らしい特徴が見られます。
H3 イルカの主な食べ物
イルカが食べる代表的な獲物には、次のようなものがあります。
- 小魚(イワシ・サバなど)
- イカ
- タコ など
種類や生息地域によって多少の違いはありますが、動きの速い生き物を捕らえて食べる点は共通しています。
歯は噛むためではなく捕まえるためのもの
イルカには鋭い歯がありますが、これらは食べ物を噛み砕くためのものではありません。
獲物を歯でしっかりと捕まえ、そのまま丸飲みするのが基本です。
この点は、イルカならではの食べ方と言えるでしょう。

群れで協力して狩りをすることもある
イルカは単独だけでなく、群れで協力して狩りを行うことがあります。
魚の群れを追い込むなど、効率的な捕食行動が知られています。
このような行動からも、イルカが知能の高い哺乳類であることがうかがえます。
イルカが魚だと誤解されやすい理由
イルカは哺乳類ですが、魚だと思われやすい動物でもあります。
その理由は、主に次のような点にあります。
- 海に住んでいるため海の生き物=魚、というイメージが強い
- ヒレのような体の形をしているため泳ぐために進化した姿が魚とよく似ている
- 泳ぎ方が魚に似ているため尾ビレを使って水中を進む動きが共通している
- 水族館で魚と一緒に展示されることが多いため見た目の印象から誤解が生じやすい
しかし、既に述べたように、動物の分類は見た目や生活場所ではなく、呼吸のしかたや子育ての方法といった本質的な特徴によって決まります。
この視点で見ると、イルカが哺乳類であることは明らかです。
まとめ|イルカは哺乳類。分類で見ると正体がよくわかる
イルカは、魚のように見える外見とは異なり、哺乳類に分類される動物です。
肺で呼吸し、母乳で子どもを育てるという特徴は、人間や他の哺乳類と共通しています。
また、イルカはクジラやシャチと同じ鯨類に属する仲間であり、海に適応した進化の結果、現在の姿になりました。
「イルカは何類?」という疑問は、動物の分類の考え方を理解する良い入り口でもあります。
分類の基準を知ることで、イルカだけでなく、他の動物についても、より正しく・深く理解できるようになるでしょう。
■追記:何類をテーマに記事をいくつか書いています









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