地図記号「温泉」は何故あの形?意味・由来から出し方まで解説
地図記号の中でも、最も知られているものの一つが「温泉」のマークです。
湯気が立ちのぼるような形は直感的で分かりやすく、多くの人が一目で温泉を連想できるでしょう。
しかし、この記号は、なぜあの形になったのでしょうか。
また、地図上ではどのような施設を示しているのか、意外と正確には知られていません。さらに、パソコンやス
マートフォンでこの温泉マークを入力できるのか気になる人も多いはずです。
この記事では、温泉の地図記号の意味・由来・成り立ちを分かりやすく解説し、あわせて変換や入力方法までまとめて紹介します。
読み終える頃には、あの有名な温泉マークの背景がすっきり理解できるはずです。
地図記号の温泉とは?鉱泉も含まれる定義

地図記号の「温泉」は、一般に入浴施設のある場所だけを示す記号ではありません。
実は、温泉だけでなく「鉱泉」も含めた広い概念として扱われています。
国土地理院では、次のように定義されています。
温泉の記号は、温泉法で決められている温泉や鉱泉を表示しています。
地図記号:温泉|国土地理院
つまり、この記号は「温泉施設の有無」ではなく、温泉法に基づいて温泉・鉱泉として扱われる泉源の存在を示すものです。
そのため、次のようなケースでも温泉記号が表示されることがあります。
- 温泉の湧出地点(泉源)
- 鉱泉として認められる場所
- 泉源と浴場が離れている場合の浴場位置
このように、地図記号の温泉は「観光地としての温泉」よりも、地理・地質的な泉源情報を表す記号と理解するのが正確です。
※神社の地図記号も有名ですね。
地図記号の温泉の由来|湯壺と湯けむりの図案
温泉の地図記号は、単なる抽象的なマークではありません。
実際の温泉の様子をもとにデザインされたものです。
国土地理院によると、記号の由来は次の通りです。
- 湧き出る泉源の「湯壺」
- 立ちのぼる「湯けむり」
この2つを組み合わせて図案化したのが現在の温泉記号です。
つまり、あの特徴的な形は「温泉が湧いている様子」をそのまま象徴したものと言えます。
湯気の曲線は温泉らしさを表し、下部の円形は泉源(湯壺)を表現しています。
この視覚的な分かりやすさこそが、温泉記号が広く認知されている理由の一つです。
温泉記号はどこを示す?泉源と浴場の表示ルール
温泉記号は必ずしも「入浴できる施設」を示すとは限りません。
重要なのは、記号が示すのは主に「温泉が湧いている場所」である点です。
国土地理院は次のように説明しています。
- 主に温泉の湧出地点(泉源)を表示
- 泉源と浴場が離れている場合は浴場位置に表示することもある
たとえば以下のようなケースがあります。
- 山中に泉源 → 記号は山側に表示
- パイプで温泉を引く旅館 → 記号は旅館側に表示
たとえば、富山県の宇奈月温泉は6キロほど黒部川を遡った黒薙温泉から湯を引いていますが、そんな事情の宇奈月にも温泉マークが記されています。
つまり、温泉記号は「温泉の存在を示す目印」であり、必ずしも露天風呂や旅館を示すとは限らないのです。
この違いを理解しておくと、地形図や登山地図を読む際の精度が大きく向上します。
温泉の地図記号はいつから使われている?
この温泉記号の出自ですが、最近、よく知られるようになったのは、群馬県安中市の磯部温泉です。
江戸時代初期の万治4年(1661年)に、土地争いに関する絵図に温泉を示す記号が2つ描かれていたそうです。
現在、JR信越本線磯部駅の北口ロータリーには、「日本最古の温泉記号発祥の地」と題する石碑が建てられています。

さて、温泉の地図記号が現在の形で定着したのは、近代的な地図記号体系が整備された時期以降です。
日本では明治20年前後、陸軍陸地測量部(国土地理院の前身)が作った「仮製図式」(2万分の1)の中で、温泉記号が初めて使われました。
その結果、泉源と湯けむりを図案化した現在の温泉記号が採用され、全国で共通に使われるようになりました。
現在の標準的な地図記号体系は、国の測量・地図作成を担う国土地理院によって整理・公開されています。
温泉の記号もこの体系の中で位置づけられており、学校教育の地図帳や各種地形図、登山地図などで広く用いられています。
このように、温泉の地図記号は比較的新しい制度の中で統一されたものですが、日本の温泉文化を背景に、全国共通で通用する分かりやすい記号として定着していったのです。
これほど有名な温泉記号も、外国人によると片なしです。
なんと、「温かい料理を思わせる」という反応があったようです。
温かい料理を目指して、この記号を目指していってビックリという図式が見えますね!
温泉の地図記号はパソコンやスマホで変換できる?
さて、この章では、パソコン・スマホ・テプラで、温泉記号「♨」を出せるかを紹介します。
パソコン
次の2つの手順で「2668」を出すことができます。
- 「温泉」「温泉記号」と入力して変換キー
- 日本語で「2668」と入力してF5キー
いずれもできない場合は、以下の漢字をコピー&ペーストして実施しましょう。
♨
この記号、環境依存文字であるため、万が一表示できない場合は、ご容赦ください。
スマホ
スマホでも、文字変換で出せるようです。
- 「温泉」と入力して変換キー
60爺のスマホでは、手書き入力を使った方法では、「♨」は出せませんでした。
できない場合は、パソコンと同様に、上記の「♨」を使ってコピー&ペーストで対応しましょう。
テプラ
テプラでは、SR300では、「記号・絵」ボタンを押して、「絵」の中の「暮らし」の中に「♨」が用意されています。

ただ、機種(SR370)によっては、「予定」の中にあったりと、格納場所が違っているので、取扱説明書を確認しましょう。
まとめ 温泉の地図記号は温泉・鉱泉を示す象徴的な記号
温泉の地図記号は、湯けむりと湯壺を図案化した、日本を象徴する分かりやすい記号です。
この記号は単に温泉施設を示すだけでなく、温泉法に基づく温泉や鉱泉の存在を表す点が重要なポイントです。
また、主に泉源の位置を示し、泉源と浴場が離れている場合には浴場の位置に表示されることもあります。
こうした表示ルールを知っておくと、地形図や観光地図をより正確に読み取れるようになります。
さらに、温泉マークはパソコンやスマートフォンでも入力可能で、日常的にも使われる身近な記号です。
意味・由来・表示ルールを理解しておけば、地図を見る際の理解が深まり、温泉に関する地理情報もより正確に把握できるでしょう。
参考
地図記号のひみつ 中公新書クラレ
※「地図記号」は2024年に生まれたカテゴリです








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