ムカデは何類の動物?分類(節足動物)と理由をやさしく解説
ムカデは、見た目がいかにも「虫」っぽい生き物です。
そのため「ムカデって昆虫なの?」「何類に分類されるの?」と疑問に感じる人は多いでしょう。
結論から言うと、ムカデは昆虫ではなく、節足動物の仲間です。
しかも同じ節足動物でも、カブトムシやチョウなどの昆虫とは分類が異なります。
この記事では、ムカデが何類なのかをスッキリ整理しつつ、なぜ、節足動物とされるのか(特徴)を中学レベルでわかりやすく解説します。
さらに、ムカデの仲間や食性についてもまとめるので、モヤモヤを一気に解消してください。
ムカデは何類の動物?【結論】

ムカデは、節足動物(せっそくどうぶつ)に分類されます。
「虫っぽいから昆虫」と思われがちですが、ムカデは昆虫のグループではありません。
もう少しだけ分類を細かくすると、ムカデは次の位置づけです。
- 節足動物門(せっそくどうぶつもん)
- 多足類(たそくるい)
- ムカデの仲間(ムカデ綱)
つまり、ムカデは、昆虫(脚が6本のグループ)ではなく、脚がたくさんある「多足類」の生き物ということになります。
なお、「動物が何類なのか」は、見た目の印象で決めるのではなく、体のつくりの共通点(骨格・脚・体の分かれ方など)で整理すると理解しやすくなります。
※動物の分類そのものを基礎から確認したい場合は、こちらの記事も参考になります。
⇒ 動物の分類はどうなっているのか?中学レベルで詳しく追いかけてみた
ムカデが節足動物とされる理由(特徴で納得)
ムカデが節足動物に分類されるのは、体のつくりが「節足動物の特徴」にしっかり当てはまるからです。
ムカデが節足動物とされる理由は、主に次のとおりです。
- 体が節(体節)に分かれている
- 関節のある脚を持つ
- 外骨格があり、脱皮して成長する
これらの理由を少し細かく確認しましょう。
体が「節(ふし)」に分かれている
ムカデの体をよく見ると、胴体が同じ形のパーツで連なっています。
このように、体が細かい単位で区切られたつくりを、体節(たいせつ)といいます。
ムカデは、この体節が連続しているのが特徴で、ここが「節足動物らしさ」を感じる大きなポイントです。
関節のある脚を持つ(=節足動物の決め手)
節足動物の最大の特徴は、名前の通り「節(関節)をもつ脚」です。
ムカデの脚も、まっすぐな棒ではなく、関節で曲がる構造になっています。
そのため、ムカデは、ミミズのように脚がない生き物とは明確に区別され、節足動物に分類されます。
外骨格(がいこっかく)を持ち、脱皮して成長する
ムカデは、体の外側がかたい殻のようなもので守られています。
このように体の外側が鎧のようになっている骨格を、外骨格(がいこっかく)といいます。
外骨格を持つ動物は、体が大きくなると殻のままでは成長できません。
そのためムカデは、昆虫などと同じように、脱皮(だっぴ)をして成長します。
この「外骨格+脱皮」という特徴も、ムカデが節足動物である根拠のひとつです。
ムカデは、これら「節足動物の条件」に当てはまります。
※ムカデは異様な姿ですが、昔から殺してはいけないと言われています。
ムカデは昆虫と何が違う?(間違えやすい比較)
ムカデは見た目が「虫」っぽいため、昆虫と混同されがちです。
しかし、ムカデと昆虫は分類上まったく別のグループで、体のつくりにもハッキリした違いがあります。
とくに分かりやすいポイントは、脚の本数と体のつくりです。
一番わかりやすい違いは「脚が6本かどうか」
昆虫の特徴は、とてもシンプルです。
脚が必ず6本(3対)あることが、大きな見分けポイントになります。
一方、ムカデは脚が6本ではありません。
体の節に沿って脚がたくさん並び、種類によって本数も変わります。
つまり、足の数だけでも、判断できるんです。
- 脚が6本なら昆虫
- 脚が大量ならムカデ(多足類)
昆虫・ムカデ・ヤスデの違い(比較表)



ムカデと似た生き物として「ヤスデ」もよく登場するので、ここでまとめて比較しておきます。
「何が違うの?」が一発で整理できます。
| 項目 | 昆虫 | ムカデ | ヤスデ |
|---|---|---|---|
| 分類 | 節足動物(昆虫類) | 節足動物(多足類) | 節足動物(多足類) |
| 脚の数 | 6本(3対) | たくさん(種類により変化) | さらに多い(体の節ごとに多め) |
| 体のつくり | 頭・胸・腹の3つに分かれやすい | 体節が連なり、細長い | 体節が連なり、丸っこい |
| 動き | 種類による | 速い・すばやい | ゆっくり |
| 食性 | 種類による | 肉食(捕食) | 植物食・腐食寄り |
| 人への影響 | 種類による | 噛まれると痛いことがある | 基本的に無害 |
ムカデとヤスデは「見た目は似ているが中身は別」
ムカデとヤスデは、どちらも脚が多くて細長いので、ぱっと見ではそっくりです。
ですが、性質はかなり違います。
ムカデは肉食で、昆虫やクモなどを捕まえて食べる「ハンター型」です。
そのため動きも速く、見つけるとギョッとしやすい生き物です。
一方で、ヤスデは、落ち葉などを食べる植物食・腐食寄りの種類が多く、基本的におとなしいタイプです。
家の中で見かける印象は薄いですが、湿気の多い場所では大量発生することもあります。
「虫=昆虫」とは限らない
日常会話では、ムカデもクモもまとめて「虫」と呼ばれることがあります。
しかし分類の世界では、「虫」という言葉はかなりあいまいです。
- 昆虫 → 脚が6本
- ムカデ → 多足類
- クモ → 脚が8本(クモ類)
このように、似て見えても実際は別グループになります。
ムカデを正しく理解するには、見た目の印象よりも、脚の本数や体の構造で分類するのが一番わかりやすい方法です。
ムカデの仲間はどんな生き物?
ムカデは、既に述べたように、「節足動物」というグループの中の「多足類(たそくるい)」に分類されます。
節足動物の中での位置づけ(図解)
ムカデ・ヤスデ・ゲジ・クモは、どれも節足動物ですが、所属するグループが少し違います。
節足動物
├─ 昆虫類(脚6本)
├─ 多足類(脚が多数)
│ ├─ ムカデ
│ ├─ ヤスデ
│ └─ ゲジゲジ
└─ クモ形類(脚8本)
└─ クモ
ムカデ・ヤスデ・ゲジゲジの関係

ムカデ、ヤスデ、ゲジはいずれも多足類の仲間で、体の両側に多くの脚をもつ点が共通しています。
ただし、ムカデは肉食、ヤスデは落ち葉などを食べるなど、食性や性質には違いがあります。
クモはムカデの仲間?

クモも節足動物ではありますが、多足類ではなくクモ形類に分類される別のグループです。
脚の本数が8本であることなどからも、ムカデとは分類上はっきり区別されます。
ムカデの食性は肉食!何を食べる?
ムカデは多足類の中でも、肉食の生き物として知られています。
落ち葉などを食べるヤスデとは違い、動く獲物を捕まえて食べるのが特徴です。
主に食べるのは、次のような小さな生き物です。
- ゴキブリなどの小型の昆虫
- クモ
- ハエや幼虫類 など
ムカデが家の中に現れるのは、エサになる虫が周囲にいるためと考えられます。
この点からも、ムカデは「草食・腐食寄り」ではなく、はっきりとした肉食性をもつ多足類だと分かります。
※家にムカデが出る理由を追求した記事です。
よくある質問(FAQ)
Q1:ムカデは昆虫ですか?
ムカデは昆虫ではありません。
昆虫は脚が6本(3対)であるのが特徴ですが、ムカデは脚が多数あるため、同じ節足動物でも多足類に分類されます。
Q2:ムカデとヤスデは何が違う?
見た目は似ていますが、性質が大きく違います。
ムカデは肉食で捕食するタイプなのに対し、ヤスデは落ち葉などを食べる植物食・腐食寄りの種類が多いとされます。
また、ムカデは動きが速く攻撃的に見えることがありますが、ヤスデは比較的おとなしい傾向があります。
Q3:ムカデは何を食べて生きていますか?
ムカデは基本的に肉食で、昆虫やクモなどの小さな生き物を捕まえて食べます。
ゴキブリなどを捕食することもあるため、「虫を食べる側」として自然界では役割を持つ生き物です。
Q4:ムカデは危険な生き物ですか?
ムカデは刺激すると噛むことがあり、噛まれると強い痛みが出る場合があります。
ただし分類上は節足動物の特徴とは別の話で、基本的には触らなければ大きな問題になる生き物ではありません。
まとめ
ムカデは、昆虫ではなく節足動物に分類されます。
体が節に分かれ、関節のある脚を持ち、外骨格と脱皮で成長するなど、節足動物の特徴に当てはまるためです。
またムカデは多足類の仲間で、ヤスデやゲジとは近い関係にありますが、クモは同じ節足動物でも別グループになります。
食性は肉食で、昆虫などを捕食する生き物なので、家の中で見かけた場合は無理に触らず注意しましょう。
■追記:「この動物は何類か」をテーマに記事をいくつか書いています。









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