目という苗字は何と読む?「さかん・さっか」の由来と歴史を徹底解説
「目」という漢字、通常は「め」と読みますよね。
しかし、苗字になると、まったく違う読み方をするケースがあります。
それが、「さかん」もしくは「さっか」です。
一見、そう読めない、この苗字には、古代の官職に由来する背景と、その後の改字の変遷の歴史があります。
この記事では、「目」という苗字の読み方・由来・音の変化・分布、さらに他の表記へ分かれた経緯まで整理して解説します。
※珍しい苗字を一覧で見たい方は「珍しい苗字一覧(内部リンク)」も参考にしてください。
目という苗字の読み方は?
結論として、「目」という苗字には複数の読み方があります。
- さかん
- さっか
- さがん
- め
- もく
- その他(さつか・さがみ など)
この中でも、「さかん」「さっか」は由来と深く結びついた特徴的な読み方です。
なぜ「さっか」「さかん」と読むのか
「さっか」という読みは、古代の官職名に由来するとされています。
もともとは「そうかん」という言葉で、これが時代とともに次のように変化しました。
そうかん ⇒ さかん ⇒ さっか
音が簡略化され、発音しやすい形へ変わる中で、「さっか」「さかん」という読みが生まれたと考えられています。
目という苗字の由来
「目」という苗字の由来は、律令制の地方行政における官職にあると考えられています。
当時、各国を治める国司には、次の4つの役職(四等官)が置かれていました。
- 守(かみ)
- 介(すけ)
- 掾(じょう)
- 目(そうかん)
このうち、「目(そうかん)」は、実務を担当する役職で、文書作成や会計処理など現場の業務を担っていたとされています。
この「そうかん」という呼び名が、後に人名や家名として使われるようになり、苗字の起源になったと考えられています。
さらに、この読みは、時代の中で変化し、「さかん」「さっか」と音が変わっていきました。
つまり、「目(さっか、さかん)」という苗字は、国司の役職名に由来し、その読みの変化によって成立したと考えられます。
「目」から他の漢字へ
書籍などでは、「さかん」「さっか」と読む一族について次のように説明されています。
もともとは「目(さかん・さっか)」という表記が使われていましたが、この読み方が非常に特殊であったため、日常生活の中で不便があったと考えられています。
その結果、読み方はそのままに、漢字だけを変更する動きが生まれ、次のような表記に分かれていったとする説があります。
- 属
- 作花
- 作華
- 咲華
- 作家
- 眼目
つまり、「属」などの苗字は、「目」を祖とする一族が改字したものと考えられています。
ただし、この成立過程については、確定的な史料があるわけではなく、有力な説の一つとされています。
※関連記事として「属という苗字は何と読む?(内部リンク)」もあわせてご覧ください。
分布と珍しさ
「目」という苗字は、珍しい部類ではあるものの、一定数の存在が確認されています。
名字由来net によると、順位と人数は、次のようになっています。
- 全国順位:約10,162位
- 全国人数:約690人
主な分布は次の通りです。
- 大阪府:約360人
- 山口県:約190人
- 埼玉県:約30人
- 神奈川県:約20人
- 広島県:約10人
このように、大阪府と山口県に多く見られるのが特徴です。
その中でも、大阪府では、泉佐野市に集中(280人)している「目」は「さかん」、山口県では、宇部市(110人)、山陽小野田市(70人)の「目」は「さっか」と読むのです。
なお、「目」には複数の読みがあるため、「さっか」「さかん」という読みで見ると、さらに限定的な存在になります。
※関連記事として「属という苗字は何と読む?(内部リンク)」もあわせてご覧ください。
まとめ
「目」という苗字は「さかん」「さっか」などと読む難読苗字で、律令制の官職に由来すると考えられています。
「そうかん→さかん→さっか」という音の変化を経て成立した読みが特徴で、もともとは「目」として使われていたものが、後に「属」など別の漢字へ改字されたとする説があります。
現在でも全国に約690人ほど存在し、大阪府や山口県に多く分布しています。
さらに、大阪府や山口県でも、特定の地域に集中しており、前者は「さかん」、後者は「さっか」と読まれているのです。
参考資料
・『日本人のおなまえっ!日本が分かる名字の謎』
・目|名字由来net
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