五百城という苗字!読み方からルーツ・有名人まで総特集
五百城という苗字を耳にしたことはあるでしょうか。
全国的にも珍しく、名字辞典や名家の系譜を調べていても、なかなか出会うことの少ない一族名です。
では、この苗字はどのように読まれ、どのようなルーツを持っているのでしょうか。
過去から現在までに、この苗字を背負い、活躍している人物にはどのような方がいるのでしょうか。
珍しさゆえに一度耳にすると忘れがたく、話題のきっかけにもなる「五百城」。
本記事では、この「五百城」という苗字の読み方、ルーツにはどのような歴史があるのか、さらには、有名人までを丁寧に総特集していきます。
読み終えたころには、「五百城」という名字が持つ奥深い魅力に触れ、苗字に込められた物語をより一層楽しめることでしょう。
五百城という苗字の読み方
五百城という苗字の読み方から見ておきましょう。
五百城
【読み】いおき
【全国順位】 42,627位
【全国人数】 およそ50人
名字由来netで見ると、五百城の読み方は「いおき」一択となっています。
多くのサイトでは、五百城の読み方は上述の「いおき」ですね。
漢字を個別に見て、五:「いつつ」の「い」、百:「八百屋(やおや)」の「や」、城:「城の崎にて(きのさきにて)」の「き」で「い(五)お(百)き(城)」となります。
ただ、名字辞典ONLINEでは、「いおき」の他に「いおぎ」という最後の文字が濁る読み方が紹介されています。
都道府県別に、人数がどのくらいいるのか見てみましょう。
都道府県 | 人数 |
---|---|
兵庫県 | およそ30人 |
東京都 | およそ10人 |
宮城県 | およそ10人 |
広島県 | およそ10人 |
現代では、兵庫県に多く集まっていらっしゃるようです。
※芥という苗字はかわいそうなのかを追いかけた記事があります。
⇒ 芥という苗字はかわいそう?その読み方からルーツまで総特集
「五百城」という珍しい名字のルーツ
読み方を見てきた「五百城(いおき)」ですが、全国的に見ても数は少なく、出会えたらちょっとした話題になる珍しい苗字のひとつです。
ここでは、そのルーツを確認してみましょう。
古の皇子の名前から来たという説
五百城という苗字が古の皇子名に由来するという説は古くから伝わる一つの説明です。
『五百城入彦(いおきいりひこ)』という景行天皇の皇子に仕えた人々(御名代部)が、主君の名を部族名・氏とした例があり、彼らが「いおきべ」「五百木部」「伊福部」などの字を当てて子孫が地域に定着、のちに五百城や五百木、五百旗頭など複数の苗字に分化した――とまとめられます。
古代の氏姓形成の一般的仕組みを背景に、この皇子名説は自然に理解できますが、個々の苗字と皇子の直接の史料証拠は限られ、地域伝承や後世の系図に依拠する部分が大きい点に注意が必要です。
「五百」と「城」
そのルーツをたどると、そこには「五百」と「城」という二つの要素が見えてきます。
まず、「五百」という言葉。
単に数を表すだけでなく、昔から「たくさん」「大きい」といった意味を持つ言葉として使われてきました。
「五百木(いおき)」や「五百旗頭(いおきべ)」といった名字が実在するのもその名残で、古代の氏族名や地名に組み込まれてきたことが分かります。
次に「城」。
これは分かりやすく、城跡や城郭、あるいは城を中心に広がる土地にちなんだ名字です。
「城田」「城戸」「山城」などと同じく、人々の暮らしや歴史の舞台となった場所を表しています。
この二つが合わさった「五百城」という名字は、「大きな城」「多くの人々とつながる城」といったイメージを想像させます。
ただし、いつどこで生まれたかを明確に示す史料は見つかっておらず、比較的後の時代に限定的に使われ始めた可能性が高いと考えられています。
珍しさの中に歴史の香りを秘める「五百城」という名字。
もし、出会ったら、そんな背景を思い出してみると、一層印象深く感じられるかもしれません。
「五百城」姓の有名人
ここでは、「五百城」姓を持つ有名人を一覧にしてみました。
有名人 | 職業 | 概要 |
---|---|---|
五百城 文哉 (いおき ぶんさい) 1863–1906 | 美術(洋画家) | 明治期に活躍した画家。 高山植物や自然を題材にした写生で知られ、日本近代水彩画の先駆けと評価される。 小杉放菴ら弟子にも影響を与えた。 |
五百城 仲嗣 (いおき なかつぐ) | 実業(経営者) | 五百城ニュートリイ元社長。 穀類関連業界の団体で要職を務め、藍綬褒章を受章。 地域産業と経済振興に貢献した。 |
五百城 茉央 (いおき まお) 2005– | 芸能(アイドル/女優) | 乃木坂46・5期生として活動。 歌やパフォーマンスのほか、ドラマ出演など多方面で活躍中。 写真集発売や主演作品で注目を集めている。 |
五百城 入彦 (いおき いりひこ) | 古代伝承 | 景行天皇の皇子とされる伝承的人物。 「五百城入彦命」を祖とする氏族説があり、一部の系譜・郷土伝承に名が残る。 ただし一次史料での確証はなく、伝承の域にとどまる。 |
現存する著名人はごく少数ですが、芸能・美術・実業・伝承と幅広い分野に顔を見せるのが特徴です。
「五百城」の出し方
さて、「五百城」という珍しい苗字を確認してきましたが、最後に、どうやったら、パソコンやスマホで入力できるか見ておきましょう。
なんと、パソコンでは「いおき」と入れても文字変換では出すことが出来ませんね。

上記のように、惜しい文字はありましたが……。
出すには「五百」+「城」と入力するしかないですねえ。
面倒くさいなあ!
それに対して、スマホでは、「いおき」に対して、きちんと「五百城」が出てきます。



ここで、「五百城」をタップすれば、簡単に入力出来ちゃいますね。
テプラ(PRO SR300)では文字変換しても出すことは出来ませんでした。
なお、テプラの上位機種では実施していません。
最後に
「五百城」という苗字は、全国的に見ても希少で、その響きには歴史や地名との深い関わりを感じさせます。
読み方は、基本「いおき」一択と思われますが、「いおぎ」を紹介しているサイトもありました。
そのルーツは、古代の城郭や土地の呼び名に由来する説もあり、日本の苗字文化の奥深さを示しています。
アイドルに、この名字を持つ方がいて、現代の有名人は、この方以外にはおりませんでした。
珍しい名字ながらも歴史的な重みと個性を備えた「五百城」は、知れば知るほど惹かれる魅力を秘めています。
参考
五百城|名字由来net
五百城入彦|ウィキペディア
『姓氏類聚抄』(平安時代編纂)
『角川日本姓氏歴史人物大辞典』各県版
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