東海林という苗字?読み方からルーツ・全国分布まで徹底解説
「東海林」という苗字がありますが、何と読むかご存知ですか?
実は、この苗字、そのまんま「とうかいりん」という読みの他に「しょうじ」の読み方があるんです。
全国的には「しょうじ」が約6割、「とうかいりん」が約4割とされ(※47都道府県名字百科)、特に山形県では「とうかいりん」と読む家系が多いことで知られています。
一見すると読みにくいこの苗字ですが、そこには、歴史的な背景や地域ごとのルーツが深く関わっています。
この記事では、東海林の主な読み方と割合、なぜ「しょうじ」や「とうかいりん」と読むのか、発祥や由来、全国での分布状況まで、わかりやすく解説します。
それでは、どうか最後までご一緒下さい。
東海林という苗字の読み方は2つある

「東海林」という苗字には、主に二つの読み方があります。
- しょうじ
- とうかいりん
全国的には「しょうじ」と読む人が多い一方で、地域によっては「とうかいりん」が主流となるケースもあり、どちらか一方だけが正しいというわけではありません。
一般的には「しょうじ」が多い
全国的に見た場合、「東海林」は「しょうじ」と読まれることが多く、この読み方が知られているため、「東海林=しょうじ」という印象を持つ人も少なくありません。
山形では「とうかいりん」が多い
一方で、山形県では「とうかいりん」と読む家系が多いことが知られています。
同じ漢字でありながら、地域によって主流の読みが異なる点は、この苗字の大きな特徴です。
なぜ読み方が分かれるのか?
「東」「海」「林」という漢字を素直に読めば「とうかいりん」になりますが、なぜ「しょうじ」という読みも存在するのでしょうか。
この疑問を解く鍵は、名字の成り立ちや歴史的背景にあります。
次章では、まず全国的に多い「しょうじ」という読みの由来から詳しく見ていきます。
なぜ東海林で「しょうじ」と読むのか
「東海林」を「しょうじ」と読む理由は、漢字をそのまま音読した結果ではありません。
その背景には、中世の官職名や名字の成り立ちが関係していると考えられています。
「庄司(しょうじ)」との関係
もっとも有力とされるのが、「庄司(しょうじ)」との関係です。
庄司とは、中世の荘園制度において荘園を管理した役職名のこと。
各地に置かれた荘園の実務を担う、いわば現地責任者のような立場でした。
山形県には「東海林」という地名があり、この地で庄司職を務めた家が「東海林」を名乗りながら、職名である「しょうじ」という読みを用いるようになった――という説が広く知られています。
つまり、庄司(しょうじ)という職名の読みを、自らの姓である「東海林」に当てたと考えられているのです。
漢字の意味とは直接関係しない
以上のような経緯から、「東海林」という漢字そのものの意味と、「しょうじ」という読みとの間に直接的な関係はありません。
本来は「とうかいりん」と読むことができる表記ですが、歴史的背景の中で「しょうじ」という読みが定着したと考えられています。
ただし、名字の成立には地域差や複数の系統が存在するため、この説だけで全てを説明できるわけではありません。
次章では、もう一つの読み方である「とうかいりん」がどのように成立したのかを見ていきます。
なぜ「とうかいりん」と読むのか|もう一つの成立背景
「東海林」は、漢字をそのまま読めば「とうかいりん」と読むことができます。
実際に、この自然な音読みに基づく系統も存在しており、とくに山形県を中心に「とうかいりん」と読む家系が多いことが知られています。
では、この読み方はどのように成立したのでしょうか。
地名由来と自然読み
山形県には「東海林(とうかいりん)」という地名があります。
この地名をそのまま姓とした場合、漢字の音読みに従って「とうかいりん」と読むのはごく自然な流れです。
日本の名字には、以下の例が数多く見られます。
- 地名をそのまま姓にする例
- 地名の読みを維持したまま家名とする例
「東海林」もその一例と考えられ、地名本来の読みがそのまま姓として定着した系統が「とうかいりん」であると見ることができます。
「しょうじ」とは別系統の可能性
前章で述べた「庄司」由来の「しょうじ」とは異なり、「とうかいりん」は漢字の構成に沿った読みです。
つまり、成立背景の異なる二つの流れが存在している可能性があります。
- 職名由来で読みが先にあった「しょうじ」系統
- 地名本来の読みを保った「とうかいりん」系統
地域による読みの固定化
名字は、地域社会の中で読み方が固定されていく傾向があります。
山形では「とうかいりん」が自然な読みとして受け継がれ、一方で、他地域では「しょうじ」が広まるなど、地域差が現在の割合にも影響していると考えられます。
このように、「東海林」という苗字は、同じ漢字を持ちながらも、歴史的背景の違いによって二つの読みが併存する珍しい名字なのです。
次章では、こうした系統がどの地域に多いのか、全国での分布を見ていきます。
東海林の発祥とルーツ|どこから広まったのか
「東海林」という苗字は、東北地方、とくに山形県を中心に分布してきたと考えられています。
前章で触れたように、山形県には「東海林」という地名が存在しており、この地を本拠とした家系が姓として名乗ったのが始まりの一つとみられています。
中世東北との関わり
東北地方では、中世以降、在地領主や有力農民層が地名を姓として用いる例が多く見られました。
荘園制度や武士団の形成とともに、
- 地名を名字化する動き
- 官職名と結びつく家名の成立
が進んだと考えられています。
「東海林」も、こうした歴史的流れの中で成立した名字の一つと見ることができます。
東北から周辺地域へ
現在は東北地方以外にも「東海林」姓は見られますが、分布には偏りがあります。
これは、
- 江戸時代の移住
- 明治以降の人口移動
- 戦後の都市部への転居
といった社会的な移動によって広がった可能性が高いと考えられます。
つまり、「東海林」は全国に存在するものの、ルーツをたどると東北地方に行き着くケースが多い名字なのです。
複数系統の存在
ただし、すべての東海林氏が同一の祖を持つとは限りません。
日本の名字には、次のような例もあります。
- 同じ地名から別々に成立した例
- 別地域で偶発的に同じ表記が生まれた例
「東海林」も、単一の家系ではなく、複数の系統が存在している可能性があります。
次章では、こうした歴史的背景を踏まえ、現在の全国分布や人数の傾向について見ていきます。
東海林という苗字は珍しい?全国分布と人数
「東海林」という苗字は、全国で約19,200人存在し、名字の多さで見ると全国順位933位です。
これは、全国に広く分布しているものの、上位1,000位以内に入る名前であり、まったく珍しくない一方で、極端に多い名字でもありません。
「東海林」の読み方バリエーション
「東海林」という苗字には、三種類の読みがあります。
- しょうじ
- とうかいりん
- しょうし
このうち、全国的に多数派なのは「しょうじ」で、「とうかいりん」は地域性の強い読みです。
冒頭でも述べましたが、全国的に見ると、「しょうじ」6割、「とうかいりん」4割の分布です。
東海林さんが多い都道府県 TOP5
以下は、「東海林」という苗字がとくに多い地域のランキングです。
| 都道府県 | 人数(およそ) |
|---|---|
| 山形県 | 3,900人 |
| 東京都 | 2,600人 |
| 北海道 | 2,300人 |
| 神奈川県 | 1,900人 |
| 秋田県 | 1,800人 |
この分布を見ると、東北(山形・秋田)、首都圏(東京・神奈川)、北海道といった地域に多く見られるのが特徴です。
ここからも、東北地方をルーツに持つ家系が、近代以降の人口移動によって首都圏や北海道へ広がってきたことがうかがえます。
市区町村レベルで見た分布
より狭い範囲で見ると、次のような市区町村に人口が集中しています。
| 市区町村 | 人数(およそ) |
|---|---|
| 山形県・山形市 | 1,300人 |
| 山形県・天童市 | 810人 |
| 秋田県・由利本荘市 | 620人 |
| 秋田県・横手市 | 480人 |
| 山形県・東根市 | 460人 |
この市区町村ランキングからも、山形県内の複数の自治体に東海林姓が偏在していることが分かります。
また、秋田県にも一定数が見られ、東北地方での基盤が強いことが数字として裏付けられています。
まとめ:分布から見えること
- 「東海林」は全国で約19,200人、933位の名字
- 「しょうじ」「とうかいりん」「しょうし」の読みが存在
- 東北(山形・秋田)を中心に多い
- 近年の移動により首都圏・北海道にも広がっている
このように、「東海林」という姓は地域的な強さと全国的な広がりの両方を持つ名字であり、単一地域の名字というよりは、歴史的ルーツを東北に持ちながら広く分布している姓と言えます。
東海林姓の有名人
「東海林」という苗字は全国順位933位、約19,200人と一定数いる名字ですが、著名人も複数存在します。
ここでは代表的な人物を紹介します。
- 東海林太郎(しょうじ たろう)
昭和期に活躍した歌手。
「赤城の子守唄」などのヒット曲で知られ、日本の流行歌史に名を残す存在です。
「東海林=しょうじ」という読みが広く知られるようになった背景には、東海林太郎の影響も少なくないといわれています。 - 東海林のり子(しょうじ のりこ)
リポーター・芸能リポーターとして長年活動。
テレビ出演も多く、「東海林」という名字を見聞きする機会を増やした一人です。 - 東海林さだお(しょうじさだお)
漫画家。
毎日新聞朝刊に13,749回連載した4コマ漫画の『アサッテ君』で有名。
昭和の時代に、ここで紹介した方たちの活躍で、「東海林」=「しょうじ」が常識となったが、近年、東海林という有名人がいなくなり、再び、難読苗字になりつつあるようです。
読み方の違いにも注目
著名人として広く知られているのは「しょうじ」読みの方が多い傾向がありますが、前章までで見てきた通り、「とうかいりん」と読む家系も確実に存在します。
有名人の読みが多数派の印象を強めることはありますが、名字そのものは地域や家系によって読みが異なる点に注意が必要です。
文化の中に残る名字
このように、「東海林」という姓は芸能や音楽などの分野でも知られ、一般の人にとっても目にする機会のある名字です。
一方で、読み方が二通りあるという特徴を持つため、初対面では確認が必要な名字でもあります。
※珍しい苗字の中に、「五百城」と書くものがあります。
まとめ|東海林は二つの読みを持つ歴史ある名字
「東海林」という苗字には、「しょうじ」と「とうかいりん」という二つの代表的な読みがあります。
全国では「しょうじ」が多数派ですが、山形県を中心に「とうかいりん」と読む家系も多く、地域によって読みが異なるのが大きな特徴です。
「しょうじ」は中世の官職名「庄司」に由来すると考えられ、一方で「とうかいりん」は地名本来の読みを保った系統とみられています。
同じ漢字でありながら、異なる歴史的背景を持つ点は、この名字の興味深いところです。
全国順位は933位、人数はおよそ19,200人。
東北地方を中心に広がり、現在は首都圏や北海道にも分布しています。
「東海林」は、読み方を通して地域の歴史が見えてくる、奥深い名字の一つといえるでしょう。
参考
47都道府県名字百科
※「珍しい苗字」の記事群は次のモノです









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