属という苗字は何と読む?「さかん・さっか」の由来と改字説を徹底解説
「属」という漢字、通常は「ぞく」と読みますよね。
しかし、苗字になると、「さかん」「さっか」と読むケースがあります。
この読みは、古代の官職に由来するとされ、「目」という苗字と深い関係があると考えられています。
この記事では、「属」という苗字の読み方・分布・由来・音の変化、さらに「目」からの改字説まで分かりやすく解説します。
それでは、ご一緒に、最後までお付き合いください。
属という苗字の読み方は?
「属」という苗字には、主に次の読み方があります。
- さかん
- さっか
いずれも、由来と深く関係する読み方で、難読苗字として知られています。
分布と珍しさ
「属」という苗字は珍しい部類に入りますが、一定数の存在が確認されています。
名字由来net のデータによると、順位、人数は、次のようになっています。
- 全国順位:約13,369位
- 全国人数:約440人
極端に少ないわけではないものの、一般的な苗字と比べると珍しい部類に入ります。
また、「属」は一般語としての意味が強いため、苗字として認識されにくい特徴もあります。
地域を見ていくと、山口県240人と過半数を超えています。
2位の東京が60人ですから、群を抜いて多いことが分かります。
市町村で見ていくと、周南市が100人、防府市が70人、山口市に40人となっています。
属という苗字の由来
「属」という苗字の背景には、律令制の地方行政における官職があると考えられています。
当時、各国を治める国司には、次の4つの役職(四等官)が置かれていました。
- 守(かみ)
- 介(すけ)
- 掾(じょう)
- 目(そうかん)
このうち「目(そうかん)」は、文書作成や会計処理などを担う実務担当の役職でした。
当時は、こうした役職名がそのまま人名や家名として使われることがあり、この「目(さかん)」が苗字の起源になったと考えられています。
そして、この「さかん」という読みは、時代の中で変化していきます。
なぜ「さかん」「さっか」と読むのか
「さっか」「さかん」という読みは、もともとの「そうかん」という発音が変化したものとされています。
このように、発音しやすい形へと音が変わる現象は日本語では珍しくなく、その結果として、「さかん」「さっか」という読みが成立したと考えられています。
しかし、この読み方は非常に特殊であったため、次の段階として表記の変更が起こったと考えられます。
「属」は「目」から変わった?
書籍などでは、「属」を含む一連の苗字について、次のように説明されています。
もともとは「目(さかん・さっか)」という苗字が使われていましたが、その読み方が非常に特殊であったため、日常生活の中で不便があったと考えられています。
その結果、読み方はそのままに、漢字だけを変更する動きが生まれ、「属」という表記が使われるようになったとする説があります。
さらに同じ一族の中で、以下の表記も生まれたとされています。
- 作花
- 作華
- 咲華
- 作家
- 眼目
つまり、「属」は「目」を祖とする一族が改字した苗字の一つと考えられます。
ただし、この成立過程については確定的な史料があるわけではなく、有力な説の一つとされています。
※「目という苗字」の解説もあわせて読むと、より理解が深まります。
まとめ
「属」という苗字は「さっか」「さかん」と読む難読苗字で、古代の律令制における官職に由来すると考えられています。
特に、国司の四等官の一つである「目(さかん)」が起源とされ、その読みが「さっか」へと変化して現在に残った点が大きな特徴です。
また、書籍などでは、もともと存在した「目」という苗字が、読みづらさなどの理由から改字され、「属」をはじめとする複数の表記へ分かれていったとする説も紹介されています。
現在では全国に約440人と一定数存在し、珍しいながらも実在が確認されている苗字です。
参考資料
・『日本人のおなまえっ!日本が分かる名字の謎』
・属|名字由来net







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