「塚」の旧字体は「塚」?違い・現在も使われる地名まで解説
「塚」の旧字体として見かけるのが、「塚(つか)」という漢字です。
駅名や苗字などで見かけることがありますが、「塚」と何が違うのか気になる人も多いのではないでしょうか。
また、「旧字体なの?」「異体字なの?」と疑問に感じるケースもあります。
この記事では、「塚」と「塚」の違いや、現在も使われている理由、文字化けが起きる原因までわかりやすく解説します。
「塚」の旧字体は「塚」

まず結論から言うと、「塚」は「塚」の旧字体として広く知られている漢字です。
実際、学研『上級漢和辞典 漢字源』でも、「塚」は「塚」の旧字として掲載されています。
また、漢字ペディアでも、「塚」の旧字として「塚」が紹介されています。
現在の常用漢字では「塚」が標準表記ですが、もともとは点の付いた「塚」の字形が使われていました。
その後、戦後の漢字整理によって、現在の「塚」が一般的に使われるようになったのです。
なお、「塚」には、この他に異体字は存在しません。
旧字があって異体字のない漢字には、蔵や瀬がありました。
⇒ 蔵の旧字
⇒ 瀬の旧字
「塚」と「塚」の違いとは?

見た目はよく似ていますが、「塚」と「塚」には字形や扱いに違いがあります。
違いは右上の点

もっとも大きな違いは、右上部分の点です。
「塚」は点が付いた古い字形で、「塚」はそこを簡略化した現在の字体です。
漢字ペディアでも、「常用漢字は旧字から一点を省いたもの」と説明されています。
つまり、「塚」は「塚」を簡略化した字体と言えます。
「異体字」と説明されることもある
通常、「塚」は旧字体として扱われます。
ただし、文字コードやフォントの分野では、「同じ漢字の形違い」という意味で「異体字」と説明されることがあります。
実際、鉄道や地名表記を扱った記事でも、「点あり塚」を「旧字体」と説明しつつ、「同じ字でも形が違う」と紹介されています。
ただ、一般的な漢字の説明としては、「塚=塚の旧字体」と考えて問題ありません。
なぜ今も「塚」が使われるの?
現在でも「塚」が残っている大きな理由が、地名や苗字です。
兵庫県の「寳塚」では、市の公式FAQでも「塚」が正式文字として使われていることが説明されています。
また、京王線の「笹塚駅」でも、駅名表示に点付きの「塚」が使われています。
京王電鉄は、所在地の正式地名表記を踏襲していると説明しています。
苗字でも、「大塚」「塚本」「塚田」などの表記が現在も使われています。
昔から使われてきた字体が、そのまま正式表記として残っているのです。
「塚」が文字化けすることがあるのはなぜ?
「塚」が文字化けする原因として多いのが、文字コードやフォントの違いです。
以前のパソコン環境では、「塚」は環境依存文字のように扱われることがありました。
そのため、四角い記号になったり、別の文字になったり、正しく表示されなかったりする問題が起きていたのです。
現在は、Unicode対応が進んだことで以前より表示しやすくなりましたが、古いシステムや一部フォントでは今でも正常に表示できない場合があります。
そのため、役所や金融機関などでは、「塚」を「塚」に置き換えて管理しているケースもあります。
「塚」と「塚」はどう使い分ければいい?
通常の文章では、「塚」を使えば問題ありません。
新聞や学校、役所などでも、「塚」が一般的な標準表記です。
ただし、地名や苗字では正式な字体を優先する必要があります。
たとえば、正式には「寳塚」「大塚」である場合、「塚」に変えてしまうと正式表記とは異なる扱いになるケースがあります。
そのため、公的書類や正式名称では、正しい字体を確認して使うことが大切です。
「塚」の出し方
旧字である「塚」をどう出すかを、機器別に紹介します。
パソコン
文字変換での出し方
- 「つか」と日本語で入力し、変換キーを押します。
- (単漢字)をクリックした後表示される変換候補に「藏」が出てくるのでクリックします。
Unicode変換での出し方
- 日本語で「FA10」と入力し、F5キーを押します。
- 変換候補に「塚」が出てくるのでクリックします。
必ず、日本語にして行ってください。
スマホ
スマホでも、文字変換で出すことができます。
- 「つか」と日本語で入力します。
- 変換候補に「塚」が出てくるのでクリックします。
テプラ
テプラでも、文字変換で出すことができます。
- 「つか」と日本語で入力します。
- 変換ボタンを押し、変換候補を見ていくと「塚」が出てくるので選択ボタンを押します。
60爺所有のエントリー機SR300で実施できたので、ハイスペック機、スタンダード機でも問題なく実施できるはずです。
補足
パソコンやスマホでは、上述したように「つか」と入力して変換変換すると候補に「塚」が表示されます。
もし、出てこない場合は、次の文字をコピーして使うのが確実です。
塚
まとめ
「塚」は、「塚」の旧字体として広く知られている漢字です。
実際、学研『上級漢和辞典 漢字源』や漢字ペディアでも、「塚」の旧字として掲載されています。
現在の一般的な表記は「塚」ですが、地名や苗字では今も「塚」が使われています。
特に「笹塚駅」や「寳塚市」のように、現在でも正式表記として残っている例があります。
また、「塚」は環境によって文字化けすることもあるため、パソコンや公的書類では注意が必要です。
正式名称では、「塚」と「塚」が別字体として扱われる場合もあるため、正しい表記を確認して使うことが大切です。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源(学研)
漢字ペディア「塚」
宝塚市公式FAQ「塚の字について」
「笹塚」駅の字の“余計な点”、なくしちゃダメ?「塚」の字の“温度差” 住民からは困り声も
※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。








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