将の旧字「將」とは?意味・由来・出し方・人名使用の可否まで解説
将の旧字は「將(しょう)」です。
読み方や意味は「将」と基本的に同じですが、「將」は旧字体として、歴史的文書や書道表記などで用いられます。
この記事では、旧字「將」の字形と成り立ち、読み方・使い方、パソコンやスマホでの出し方、異体字との違い、人名に使えるかどうかまでを体系的に解説します。
どうか、最後まで、ゆっくり、ご覧ください。
旧字「將」の字形と成り立ち

将の旧字は「將(しょう)」です。
漢字源によると、旧字「將」は、「爿(しょうへん)」と「月」、「寸」から成る形声文字です。
それぞれの部品が持つ意味を組み合わせることで、「先頭に立って率いる」という原義が生まれました。
まず、左側の「爿」には、「細長い」というイメージがあり、「一筋に連なるように引っ張る」というイメージに展開します。
右側の「月」は肉体、「寸」は動作を示す形なのです。
ここから、「將」は、細長い手の指(中指)の形態のイメージを比喩に用います。
すなわち、中指は、他の指より長く、先頭にある姿を彷彿し、先頭に立って他のものを引っ張ることをイメージしているのです。
この「率いる者」というニュアンスが、のちに「将軍」などの語で用いられる「将」の意味の基礎となりました。

将と旧字「將」現在の常用漢字「将」ですが、旧字体の「將」の「爿」を「丬」、「月」を「爫」に簡略化して新字体となりました。
ですから、「將」と「将」は字形こそ異なるものの、意味や読み方の本質は同じであり、前者が歴史的な原形、後者が現代的な簡略形という関係にあります。
この章の最後として、「將」の書き順を示しておきます。

「將」を構成している「爿」と「月」・「寸」を順に書いていけばいいので、それがわかっていれば、それほど難しくないでしょう。
旧字「將」の読み方・意味・使い方
旧字「將」の読み方・意味・使い方は、現代の「将」と同じです。
「將」の読み方
常用漢字表では、読みは「ショウ」のみです。
ただ、常用漢字表以外では、「まさに」「ひきいる」などの訓読みが存在します。
「將」の意味
もともと「將」は、人や軍勢を率いることを表す字で、「指揮する」「率いる」といった意味を持ちます。
そこから転じて、「将軍」「大将」のように、上に立って統率する人物を示す語に用いられてきました。
また、「まさに~しようとする」という助動詞的な意味もあり、「將に出発せんとす(まさにしゅっぱつせんとす)」のように、古典文語では頻繁に使われます。
「將」の使い方
現代日本語では、日常的な表記は新字体の「将」が一般的であり、新聞や公用文、学校教育でも「将」が標準です。
一方で、「將」は歴史的文書、古典籍、書道作品、あるいは旧字体を尊重する場面で見られる表記です。
例えば、古い文献では「將軍」「大將」「將来」などと書かれており、現代ではそれぞれ「将軍」「大将」「将来」と表記されます。
このように、「將」は読み方・意味ともに「将」と同一ですが、使用される場面が異なる点が重要です。
日常生活では「将」を用い、歴史的・伝統的な文脈では旧字の「將」が選ばれる、という使い分けが基本となります。
将の旧字「將」の出し方【PC・スマホなど】
この章では、旧字「將」の出し方を、パソコン・スマホ・テプラの各機器で、どのようにするのか、手順を示しながら、わかりやすく紹介します。
パソコンでの出し方
パソコンでは、文字変換で出すことができます。
日本語で「しょう」と入力し、変換キーを押してください。
変換候補の中に「將」があるので、クリックすればOKです。

「しょう」の変換候補は多数あり、「將」が出てくるまで、かなりの数が出てきます。
どちらかというと、単漢字のクリックが必要ですが「まさ」でやった方が早いですね。

ついでに、Unicode「5C07」を載せておきます。
日本語で「5C07」と打ちます。

上記のように、「5c07」となっても問題ないです。
そのまま、F5キーを押しましょう。

変換候補に「將」があるのでクリックすれば終わりです。
もし、どちらでやってもダメだという方は、コピー&ペーストも可能です。
將
※上記の「將」をコピーして、次の記事を参照に入力してください。
⇒ 両矢印の出し方は?パソコンではunicodeによる方法が使えるよ
スマホ(iPhone/Android)
スマホでも、「しょう」を入力すれば、変換候補に「將」が出てきます。

「まさ」で変換しても「將」を出せました。

「まさ」の方が変換候補が少ないですよ。
テプラ
テプラですが、60爺所有のSR300(エントリー)では、「しょう」で変換キーを押すことで、「將」を出すことができます。

変換候補が多いので、頭から探す(↓ボタン)より、最後の方から探した(↑ボタン)方が早く出せます。
「まさ」では、「將」を出すことは出来ませんね。
将の異体字「𤕭」

「将」の旧字は「將」ですが、他に、異体字として「𤕭(Unicode:U+2456D)」という環境依存文字が存在します。
この異体字「𤕭」ですが、篇「爿」は旧字と同じですが、旁(つくり)が「又」になった漢字で、文字化けや未表示の原因になることがあります。
もし、Web記事やデジタル文書で、将の異体字「𤕭」を使うのであれば注意が必要です。
※「カテゴリ:漢字の旧字」の中で、旧字と異体字が共にが存在するのは次の漢字です。
人名・地名で旧字「將」は使える?
結論から言うと、旧字「將」は人名に使用可能です。
「將」は人名用漢字表に収録されており、戸籍上の名前として正式に用いることができます。
そのため、「將太」「將人」のように旧字体を用いた名前を新たに名付けることも制度上問題ありません。
ただし、日常生活では新字体の「将」で表記されることも多く、書類やデジタル環境では字体の違いによる表記揺れが生じる場合があります。
この点は実務上の注意点と言えるでしょう。
一方、地名については事情が異なります。
現行の公的表記では新字体の「将」が一般的で、旧字「將」が正式な行政地名として使われる例は多くありません。
ただし、古地図・石碑・歴史資料などでは旧字体の「將」が残っている場合があります。
まとめると、「將」は制度上は人名に使用できる正規の漢字であり、旧字体という位置付けでありながら、現代でも実際に用いることが可能な文字です。
まとめ|将の旧字は「將」
「将」の旧字は「將」です。
「將」は「爿」と「月」「寸」から成る字で、「率いる」「指揮する」といった意味を表す会意文字として成立しました。
読み方や意味は現代の「将」と同じであり、旧字体と新字体の関係にあります。
現在は常用漢字として簡略化された「将」が一般的に用いられますが、「將」も人名用漢字に含まれているため、名前に使用することが可能です。
このように、「將」は「将」の旧字として位置付けられ、意味・読みは同一ながら、使用場面によって新字体と使い分けられている漢字だと理解しておきましょう。
※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。








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