覚の旧字は「覺」!成り立ちからパソコン・スマホでの出し方まで

「覚」の旧字は「覺」です。

「覺」は現在の「覚」より複雑な形をしていますが、読み方や意味は基本的に変わりません。

パソコンやスマートフォンでも表示できる文字で、Unicodeは「U+89BA」です。

この記事では、「覺」の読み方や書き順、漢字の成り立ち、新字体の「覚」になった経緯、異体字「覐」との関係、各機器(パソコン、スマホ、テプラ)での出し方を解説します。

覚の旧字は「覺」

覚の旧字「覺」

覚の旧字は「覺」です。

「覺」は20画で、上部に複雑な形を持ち、下部に「見」が置かれています。

現在は新字体の「覚」が一般的に使われていますが、旧字体の「覺」もUnicodeに収録されているため、パソコンやスマートフォンで表示できます。

「覺」の読み方と意味

「覺」の基本情報をまとめると、次のようになります。

項目内容
旧字体
新字体
画数20画
部首見(みる)
音読みカク
訓読みおぼえる・さます・さめる
表外読みさとる・さとり
UnicodeU+89BA
JIS漢字水準JIS第2水準

「覺」の読み方と意味は、新字体の「覚」と基本的に同じです。

音読みでは「カク」、訓読みでは「おぼえる」「さます」「さめる」と読みます。

常用漢字表外の読み方には、「さとる」「さとり」などがあります。

意味は、「記憶する」「気づく」「道理を知る」「眠りから目をさます」などです。

「感覚」「覚悟」「覚醒」などの言葉に使われている「覚」を旧字体にすると、それぞれ「感覺」「覺悟」「覺醒」となります。

「覺」の書き順

「覺」は20画で、上部中央にある二つの「メ」のような部分から書き始めます。

覺の書き順

続いて上部の左右とわかんむりに当たる部分を書き、最後に下部の「見」を書きます。

新字体の「覚」は上部が簡略化されていますが、「覺」では複雑な形が残されています。

まず上部と下部の「見」に分けて捉えると、字形や書き順を覚えやすくなります。

「覺」の由来と漢字の成り立ち

旧字体の「覺」は、下部の「見」と、「學」の上部に当たる形から構成されています。

「覺」と「學」はよく似た字形を持ち、意味の上でも学ぶことや知ることと深く関係しています。

「覺」と「學」は兄弟のような漢字

『旧字源 旧漢字でわかる漢字の成り立ち』では、「覺」と「學」を兄弟の字として説明しています。

二つの漢字は上部の形が共通していますが、下部が異なります。

「學」の下部には「子」が置かれ、建物の中で子弟が学ぶことを表しています。

一方、「覺」の下部には「見」が置かれ、学ぶことで得られる知見を表すとされています。

漢字源では、「覺」について、眠っていて物が見えない状態にある意識が外界の物と交わり、目が覚めることを表すと説明しています。

それまで見えていなかった物が見えるようになることから、「目がさめる」「気づく」「さとる」といった意味につながりました。

さらに、見たり聞いたりして得たことを意識にとどめる意味から、「おぼえる」という意味でも使われるようになりました。

「覺」はなぜ「覚」になった?

「覚」は、旧字体「覺」の複雑な上部を簡略化した新字体です。

『旧字源 旧漢字でわかる漢字の成り立ち』によると、「覺」の上部にある「臼に似た部分」と「爻」に当たる部分は、手書きでは昔から「ツ」のような形に省略されることがありました。

その略し方を取り入れ、上部を「ツ」と「冖」に簡略化したのが現在の「覚」です。

「覺」と「覚」を比べると、下部の「見」は共通しており、主に上部の形が変化したことが分かります。

覚えるの新旧字体
覚えるの新旧字体

「覺」から「覚」への変更は、漢字の意味や読み方を変えたものではありません。

複雑な字形を日常的に書きやすい形へ整理したもので、戦後に制定された「当用漢字字体表」によって「覚」が標準的な字体となりました。

同じように、旧字体の「榮」「營」「螢」「勞」も、新字体では「栄」「営」「蛍」「労」となり、複雑な上部が「ツ」を含む形に簡略化されています。

ただし、「榮」「營」「螢」「勞」の上部は二つの「火」を含む形であり、「覺」の上部とは成り立ちが異なります。

それぞれ異なる成り立ちを持つ漢字が同じような形に簡略化されたため、新字体だけを見ると、上部の違いが分かりにくくなりました。

覚の異体字「覐」とは?

覚の異体字「覐」

「覐」は、「覚」や「覺」と同じ読み方や意味を持つ異体字です。

Unicodeには「U+8990」として収録されています。

異体字とは、読み方や意味が同じでありながら、字形が異なる漢字のことです。

ただし、「覐」は現在一般的に使われる字体ではありません。

覚の旧字体を表したい場合は「覺」を使用します。

「覐」は「覺」と同じ系統の異体字ですが、覚の旧字体として一般に用いられている字ではないため、両者を混同しないようにしましょう。

旧字も異体字もある漢字に「浜」と「円」がありました。
浜の旧字 はこちら
円の旧字 はこちら

「覺」を各機器で出す方法

この章では、「覚」の旧字「覺」を、パソコン、スマホ、テプラで出すことができるか確認してみます。

パソコン(Windows)での出し方

Microsoft IMEで確かめてみました。

まずは、文字変換ですが、「おぼえる」と入力して変換キーを押し続けると「覺」が出てきます。

パソコン文字変換「おぼえる」

「かく」でも出てきますが、変換候補が多いので、「おぼえる」をお勧めします。

もう一つ、Unicodeを使う方法があります。

日本語で「89BA」と入力しますが、「89ば」となりますが、気にしないでください。

パソコンUnicode変換「89BA」

続いて、F5キーを押しますと、変換候補の中に「覺」があるのでクリックすれば終わりです。

パソコンUnicode変換「覺」

スマホでの出し方

スマホですが、「おぼえる」で、Android、iPhone共に、「覺」が候補に現れました。

Android「おぼえる」変換候補
Android「おぼえる」変換候補
iPhone「おぼえる」変換候補
iPhone「おぼえる」変換候補

タップすれば、「覺」を入力できます。

テプラでの出し方

60爺所有のテプラ(SR300)には、「覺」は登録されておらず、出すことは出来ませんでした。

しかし、現在、販売されているエントリー機SR370には、区点コード「7520」に登録されているので、出すことが可能です。

恐らく、文字変換でも可能とは思いますが、確認できておりません。

区点コードからの出し方は、「テプラで難しい漢字の出し方」を参照をお願いします。

なお、テプラの上位機種であるスタンダード機、ハイスペック機でも同様に出せます。

まとめ

「覚」の旧字は、20画で書く「覺」です。

読み方や意味は現在の「覚」と基本的に同じで、Unicodeは「U+89BA」です。

「覺」は「學」と共通する上部を持ち、学ぶことや知ることと深く関係しています。

その複雑な上部が「ツ」と「冖」を組み合わせた形に簡略化され、現在一般的に使われる「覚」になりました。

また、「覐」は「覚」や「覺」と同じ読み方と意味を持つ異体字ですが、覚の旧字体を表す場合は「覺」を使います。

「覺」はパソコンやスマートフォンでも入力・表示できるため、必要なときは各機器の文字変換やUnicodeを利用して出すことができます。

参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
旧字源 旧漢字わかる漢字の成り立ち(瀬谷出版)

※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺