スモモの漢字は「李」!「酸桃」とも書く理由や語源まで解説
「スモモ」を漢字で書こうとして、「どんな漢字だったかな?」と迷ったことはありませんか。
スモモの代表的な漢字表記は「李」です。
一文字で「すもも」と読みますが、辞書によっては「酸桃」という表記も掲載されています。
また、インターネット上では「酢桃」と書かれていることもあり、どの表記を使えばよいのか迷うかもしれません。
この記事では、スモモの漢字表記を辞書の記載から整理したうえで、「すもも」という名前の語源や「李」という漢字の成り立ちについて解説します。
スモモの漢字は「李」
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スモモ
スモモの代表的な漢字表記は「李」です。
「李」は音読みで「リ」、訓読みで「すもも」と読みます。
スモモは中国原産のバラ科の落葉小高木で、日本にも古くから渡来し、果樹として栽培されてきました。
果実はモモに似ていますが、やや小さく、酸味があるのが特徴です。
広辞苑、新明解語源辞典、三省堂国語辞典では、いずれもスモモの漢字表記として「李」が掲載されています。
「李=すもも」は古くから使われている
「李」を「すもも」と読むのは、近年になって生まれたものではありません。
新明解語源辞典では、『新撰字鏡』の天治本に、「李<略>須毛々(すもも)」とあることが紹介されています。
「新撰字鏡」は平安時代に成立した漢和辞書で、古くから「李」に「すもも」という日本語が対応していたことが分かります。
また、新明解語源辞典では、「日本書紀」推古天皇24年正月条の「桃李」について、北野本の南北朝期の訓に「すもも」とあることも紹介されています。
このように、「李=すもも」という読み方には古い歴史があります。
こちらでは、パイナップルの漢字を追いかけました。
スモモは「酸桃」とも書く

スモモには「李」のほかに、「酸桃」という漢字表記もあります。
実際に辞書類を調べると、スモモの漢字表記には次のような違いがあります。
| 資料 | スモモの表記 |
|---|---|
| 広辞苑 | 李 |
| 新明解語源辞典 | 李 |
| 三省堂国語辞典 | 李 |
| 漢字ペディア | 李・酸桃 |
| デジタル大辞泉 | 酸桃・李 |
このように、広辞苑、新明解語源辞典、三省堂国語辞典では「李」のみですが、漢字ペディアでは「李」の項目で「『酸桃』とも書く」としています。
また、デジタル大辞泉でも「酸桃/李」として掲載されているため、「酸桃」も辞書で確認できるスモモの漢字表記です。
「酸桃」の「酸」は「すっぱい」という意味を持ちますが、この表記は「すもも」という名前の語源とも関連して理解しやすいものです。
なぜ「すもも」という名前になったのかについては、後ほど詳しく紹介します。
「酢桃」という表記もある?
インターネット上では、スモモを「酢桃」と書いている例も見られます。
「酢桃」を「李」「酸桃」とともに、スモモの漢字表記の一つとして紹介しているサイトもあります。
ただし、今回確認した広辞苑、新明解語源辞典、三省堂国語辞典、漢字ペディアでは、「酢桃」という表記は確認できませんでした。
そのため、「李」「酸桃」「酢桃」の3つを同じように辞書で認められた表記として扱うのは避けた方がよいでしょう。
スモモを漢字で書くのであれば、まずは「李」を使うのが分かりやすく、「酸桃」という表記も辞書に掲載されている、と覚えておくとよいでしょう。
なぜスモモという名前?語源は「酸い桃」
「すもも」という名前は、その果実の特徴に由来するとされています。
新明解語源辞典では、「すもも」の語源について、「酸(す)い桃(もも)」つまり「酸っぱい桃」という意味から生まれたと説明しています。
スモモの果実はモモに似ていますが、モモよりも酸味があります。
その特徴を「酸い桃」と表現し、「すもも」と呼ぶようになったというわけです。
同辞典では、『和句解』に「すきもゝ也」とあることも、この語源を示す資料として紹介しています。
この語源を知ると、「酸桃」という漢字表記も分かりやすいでしょう。
「酸」には「すっぱい」という意味があり、「酸桃」は文字どおり「酸っぱい桃」と捉えることができます。
ただし、「酸桃」という漢字表記から「すもも」という言葉が生まれた、と考えるのは適切ではありません。
「すもも」という言葉は「酸い桃」に由来するとされ、「酸桃」という表記も使われている、と分けて考えた方がよいでしょう。
「李」はどんな漢字?成り立ちを解説
「酸桃」は「酸っぱい桃」と考えると意味が分かりやすいですが、では、なぜスモモを一文字で「李」と書くのでしょうか。
ここでは、「李」という漢字そのものに注目してみましょう。
「李」の字源
「李」は、「木」と「子」を組み合わせた会意文字です。
漢字源では、「子」が次々に生まれるように、小さな果実がどんどんなる木を表した字と説明しています。
つまり、「李」という漢字は、もともとスモモの木を表すために作られた漢字です。
「木」の下に「子」と書く非常にシンプルな形ですが、その中に実をたくさんつけるスモモの姿が表現されているわけです。
なぜスモモを「李」という?
漢字源では、「李」という語について、さらに「理」との関係を説明しています。
古人は「李」と「理」を同源と考えており、「理」には「筋目・筋道が通る」というイメージがあります。
スモモの果実にも細い筋が通っていることから、この木を「李」と呼ぶようになったと説明されています。
ここで注意したいのは、「李」の字源と、「李」という語の語源は別の説明だということです。
漢字の形としては「木」と「子」を組み合わせ、たくさんの小さな実をつける木を表します。
一方、「李」という語については、「理」と同源で、果実に筋が通っていることと結びつけて説明されています。
この2つを分けて考えると、「李」という漢字の成り立ちが分かりやすくなります。
まとめ
スモモの代表的な漢字表記は「李」で、一文字で「すもも」と読みます。
「李=すもも」という読み方は古く、『新撰字鏡』にもその例が見られます。
また、漢字ペディアやデジタル大辞泉などには「酸桃」という表記も掲載されています。
一方、「酢桃」という表記もインターネット上では見られますが、今回確認した主要な辞書では確認できませんでした。
「すもも」という名前は「酸い桃」、つまり「酸っぱい桃」に由来するとされています。
スモモを漢字で書くときは、まず「李」を覚えておけばよいでしょう。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
広辞苑(岩波書店)
新明解語源辞典(三省堂)
三省堂国語辞典(三省堂)
李(すもも)|漢字ペディア
酸桃|デジタル大辞泉
※思えば、「○○を漢字で書く」記事も増えてきましたよ









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