将棋叡王戦の方式の紹介と賞金及びスポンサーの変更

  • 2018年4月18日
  • 2021年3月27日
  • 将棋

1.叡王戦とは

タイトルの序列は、第6期より第六位です(第5期までは、名人、竜王に続く第三位でした)。

2015年度にドワンゴ主催で一般棋戦として第1期が開始され、2017年度の第3期からタイトル戦に昇格した一番新しいタイトル戦です。

番勝負の勝者は叡王のタイトル称号を得ます。

この棋戦、第1期と第2期は、全棋士参加ではなく棋士の希望者によるエントリー制を採用していました。

参加者は第6期から全棋士に改められました(第3期から全棋士・女流棋士1名・アマチュア1名でしたが、女流棋士、アマの出場はなくなりました)。

第3期では、予選を勝ち抜き、本戦で決勝に進んだ棋士が七番勝負を行って、タイトルホルダーを決めました。第四期以降は、本選優勝者が挑戦者となって、タイトル保持者と番勝負を行います。

なお、2020年10月20日、ドワンゴが叡王戦の主催契約を解除することが発表されました。そして、10月29日、第6期から不二家と日本将棋連盟の共同主催となることが発表されました。

同時に、商標は日本将棋連盟に譲渡、タイトル戦は五番勝負(第三から五期は七番勝負)となっています。

第5期叡王は豊島将之です。

2.賞金額

上述したように、「叡王戦」の賞金額ですが、2017年の賞金は2,000万円と出ています(叡王戦の賞金はいくら?)。この際の序列は3位だったのです。

しかし、第6期から序列は6位に下がりました。

ここから考えると、賞金額は棋王戦の 900万より下、王将戦の 800万より上の850万円くらいなんですかね。

3.タイトル獲得までの道のり

それでは、叡王戦のタイトル獲得までの道のりを説明していきます。

どのタイトル戦もそうですが、予選と本戦があります。叡王戦では、予選として段位別予選、本戦として本戦トーナメントがあります。

(1) 段位別予選

参加棋士は上記でも述べましたが、詳細はこちらの棋戦概要をご覧ください。

叡王戦の予選は、名称にある通り、段位別予選というシステムを採用しています。予選の間は、同じ段位のものとしか当たりません。そして、本戦に出場できる棋士は、段位毎に決められています。

① 予選通過人数

第6期は、九段、八段各三名、七段、六段各二名、五段、四段各一名の12名に変更となりました。

第4、5期は、九段が4名、八段、七段、六段が各3名、五段は2名、四段1名の16名となりました。

ちなみに、第3期は、九段5名、八段3名、七段、六段、五段は各2名、四段1名の15名でしたから、少し、上位偏重が是正された形です。

ここらあたりは、毎年、調整されると思われます。

② 予選参加棋士数

第6期予選参加者棋士を見てみます。

九段28名、八段28名、七段44名、六段24名、五段21名、四段19名ですので、本戦に勝ち抜ける確率は、九段10.3%、八段10.3%、七段4.5%、六段8.3%、五段4.8%、四段5.3%となります。

第5期予選と比べてみましょう。

九段25名、八段25名、七段36名、六段31名、五段20名、四段17名ですので、本戦に勝ち抜ける確率は、九段16.0%、八段12.0%、七段8.3%、六段9.7%、五段10.0%、四段5.3%となります。

四段の通過率が変わらないだけで、他の段位は全て下がっていますね。

(2) 本戦トーナメント

第6期から、予選通過者の12名とシード者4名の16名でのトーナメント方式となっています。

第4~5期は24名による争いでした(第3期は16名)。第四期は、第三期のベスト4及びタイトル保持者の上位がシードされています。

本戦も、予選と同様純粋なトーナメントです。

第6期からは挑戦者決定三番勝負もなくなりました。このため、本戦トーナメントで4勝すれば挑戦権獲得となります。

シード者は、第6期から前期の叡王戦ベスト4の4名のみとなりました(それまでは、タイトル保持者(竜王・名人・複数冠保持者は序列4位内(叡王を除く)が含まれていました)。

(3) 五番勝負

第6期から、番勝負は五番勝負となりました(第4期以降は、本戦トーナメントを勝ち抜いた挑戦者と叡王保持者が7番勝負でした)。

五番勝負は、持ち時間4時間で争われます(七番勝負では、持ち時間変動制の番勝負でした)。

予選、本線ともチェスクロックを使用するので、下位クラスの棋士の方が慣れている分有利であるとの記事を読んだ記憶があります。

(4) タイトル獲得者

  • 第3期 高見泰地
  • 第4期 永瀬拓也
  • 第5期 豊島将之

参考サイト
wiki 叡王戦