ラズパイ起動後HDMIケーブルをつないでディスプレイ表示するには

2021年7月6日

必要があって、久々に離れた場所にあるラズパイへ5mのHDMIケーブルをつなげましたが、何故かディスプレイ表示がされません。

上記のようなエラーメッセージが表示されています。

何で、HDMI の映像信号が入らないのかずっと気になっていたんですが、この度、ようやく原因がわかったので、ここにお知らせします。

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HDMI出力が検出できない理由

結論から言います。これ、Raspberry Pi の仕様なんです。

HDMI出力が検出できない理由

Raspberry Pi は、モニター類を何も接続しないで起動するとHDMI出力が検出できないため、出力先が自動的に HDMI ではなくコンポジットに変わってしまいます。

この説明は、HDMIケーブルを接続しないとコンポジット映像信号に切替てしまいますよと言っているんですね。

2011年7月24日まで、地上アナログ放送としてコンポジット信号を用いたテレビジョン放送がなされていました。

コンポジット端子とは映像機器の映像をテレビに送るための接続規格です。下記のイラストのような形状をしています。

60爺は、まさに、これをやっていたんです。既に起動されている Raspberry Pi に、後付けでHDMIケーブルをつなげたんです。

ですので、Raspberry Pi の出力先が自動的に HDMI ではなくコンポジットに変わっていたんです。

そのため、ディスプレイに何も表示がなされなかったのです。


対策

原因がわかったところで対策を取りましょう。

Raspberry Piの起動に係わる設定ファイルは「/boot/config.txt」です。

この中で、HDMI に関わる設定が行われていました。

# uncomment if hdmi display is not detected and composite is being output
#hdmi_force_hotplug=1
# uncomment to force a specific HDMI mode (this will force VGA)
#hdmi_group=1
#hdmi_mode=1

訳してみます。

# HDMIディスプレイが検出されず、コンポジットが出力されている場合はコメントを解除します
#hdmi_force_hotplug=1
# コメントを外して特定のHDMIモードを強制します(これによりVGAが強制されます)
#hdmi_group=1
#hdmi_mode=1

そこで、HDMI 信号を受け付けるためにコメント(#)を外します。訂正は、root権限でしかできませんので、注意しましょう。

#hdmi_force_hotplug=1 ⇒ hdmi_force_hotplug=1(# を削除)
#hdmi_group=1     ⇒ hdmi_group=1(# を削除)
#hdmi_mode=1      ⇒ hdmi_mode=5(# を削除、数字を5に)

上記の hdmi_mode=5 は、1080i 60Hz 即ち画面アスペクト比を 16:9 にするものです。

これで、次回の起動後からは、 HDMI ケーブルを後付けしてもディスプレイにラズパイの画面が表示されます。

訂正後確認

次の手順で確認しました。

  1. HDMIケーブルを接続せずにラズパイを起動します。
  2. HDMIケーブルをラズパイにつなぎます。

この操作を行ったところ、問題なくラズパイの画面がディスプレイに表示されました。

最後に

Raspberry Pi は、モニターを外してしばらく放っておいて、久方ぶりにHDMIケーブルをつないでも、モニターに画面が表示されずに何度も困った思いをしました。

その原因が、Raspberry Pi の仕様だとは思いもしませんでした。

これからは、Raspberry Pi を購入したら、上記の設定を行った方が良いですね。

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺