明明後日の次の日の言い方!実は地域性のある名称を徹底解説します

2022年12月20日

「明明後日」は「しあさって」と読みます。この言葉は、日常会話などで使う機会がままありますね。

60爺は、神奈川県横須賀市在住です。

今日(きょう)を起点に、翌日が明日(あす)、その翌日が明後日(あさって)、更に、その翌日が明明後日(しあさって)と呼びます。で、この認識は日本全国共通だと思ってました。

ところが、ところがですよ、いつもの日課で、あれこれ雑学をネットで追いかけていたところ、この認識が実は大間違いということに気づかされてしまいました!

60爺

これは衝撃的でしたよ!

そこで、今回の記事では、明明後日の次の日の言い方をご報告します。当初は、○○○日となって決着するものと思っていたところ、地域性があることがわかり徹底解説することになるとは思っても見ませんでした!

その内容をお知らせしますんで、是非、ご覧になってください。

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明明後日の次の日は?

まず、この疑問から明らかにしましょう。

明明後日の次の日は?

明明後日の次の日の言い方ですが、次のように地域によって異なることがわかりました。

  • 東日本 5日後
  • 東京  弥の明後日(やのあさって)
  • 西日本 五明後日(ごあさって)

うむむ、東日本では定まった名称はないようです。5日後としか言いようがないですな。

東京では、弥の明後日(やのあさって)、西日本では五明後日(ごあさって)と呼ぶんですね。

分かりやすいように、今日を起点に、1日~5日先を何と言うのかを一覧にしてみました。

     東日本東京西日本
今日今日今日今日
今日+1日明日明日明日
今日+2日明後日(あさって)明後日(あさって)明後日(あさって)
今日+3日弥の明後日(やのあさって)明明後日(しあさって)明明後日(しあさって)
今日+4日明明後日(しあさって)弥の明後日(やのあさって)五明後日(ごあさって)
今日+5日5日後5日後六明後日(ろくあさって)

今日から、明日、明後日(あさって)までは同じ言い方なんですが、この後(3日後)が地域で違うんですよ。

見慣れない名称がいくつか出てきました。

そこで、広辞苑で、明後日(あさって)と明明後日(しあさって)と弥の明後日(やのあさって)及び五明後日(ごあさって)の内容を引いてみました。

あさって【明後日】
(アサテの促音化)明日の次の日。みょうごにち。

しあさって【明明後日】
①(西日本や東京で)あさっての翌日。
②(東日本で)あさっての翌々日。

やのあさって【弥の明後日】
(ヤノアサテの促音化。ヤナアサッテとも)
①(東日本で)あさっての次の日。明明後日。
②(東京で)あさっての翌々日。明明後日の次の日。

ごあさって【五明後日】
(西日本で)明々々後日。しあさって①の次の日

引用 広辞苑

この内容と上記の表を見比べてみましょう。面倒くさいですが、きちんとあっていますよ~!

曖昧になると嫌なので、東日本と西日本の定義も出しておきます。

東日本とは?
日本を大きく分ける時に使用される語で、日本の東半分を指す。対義語は西日本。
一般には北海道・東北地方・関東地方を指す。
広義では中部地方も含め、狭義では北海道や東北地方を「北日本」に分類し、関東地方のみ、または関東地方と中部地方(特に広域関東圏に属する地域)を指す。

引用 wiki 東日本

簡単に、「日本の東半分」といいますが、なかなか曖昧な言葉ですな。日本を、大体真ん中で割って、東側を東日本と思えばいいのかな。

西日本(にしにほん、にしにっぽん)とは、日本を大きく分ける時に使用される語で、日本の西半分を指す。対義語は東日本。
一般には近畿・中国・四国・九州の総称。
広くは中部地方も含め[3]、さらには近畿地方を除いた中国地方、四国地方、九州・沖縄地方を指す場合がある。また九州ないし南九州と南西諸島を南日本とする例がある。東国に対する西国(例:西日本放送)、近畿地方(特に畿内)に対する九州地方(特に北部九州、例:西日本鉄道)や、関東地方(特に南関東)に対する近畿地方(特に畿内)を指す場合もある。

引用 wiki 西日本

うーん、こちらも曖昧ですな。東日本と同様に、日本を、大体真ん中で割って、西側を西日本と思えばいいのかな。


こちらの記事では、再来週の次は何かを探しまくりました。

明後日の先の言い方の詳細

この章では、上記結論で出てきた一覧表のうち、明後日の先の呼び方である次の3つについて分かりやすく徹底解説します。

  1. 明明後日(しあさって)
  2. 弥の明後日(やのあさって)
  3. 五明後日(ごあさって)

それでは、順に解説して参ります。

明明後日(しあさって)

明明後日は、先程の表を見てもわかるように、西日本や東京では、明後日の翌日ですから、今日を起点に3日後となっています。

「しあさって」を「あさって」の次の日の意味に用いた例は鎌倉時代からあって、江戸語にも例がありました。

江戸語では、少なくとも一部には、「やのあさって」と「しあさって」を同義(=「あさって」の次の日)として使っていたようです。

この使い方は東京の下町に受け継がれましたが、共通語としては、西日本の言い方から取り入れた「しあさって」を「あさって」の次に日とするようになっていったのです。

東日本では、明明後日(しあさって)を今日を起点に4日後としてします。

ですから、うかつに「じゃあ、明明後日にお願い」などという約束はしない方が良いですね!

なお、「しあさって」は、主に西日本の言葉で、東日本では「やのあさって」「やねあさって」「やなあさって」など、色々な言い方をするそうです。

弥の明後日(やのあさって)

上述したように、広辞苑では、弥の明後日は、(東日本で)あさっての次の日。明明後日、(東京で)あさっての翌々日。明明後日の次の日を指すといっています。

即ち、こういうことですね。

  • 東日本:今日を起点に3日後
  • 東京:今日を起点に4日後

弥の明後日の由来は、次の文章をご覧ください。

「やのあさて」が促音化して出来た語。「やのあさて」の語源は、『大言海』がいうように、「弥(や)の明後日(あさて)の義」である。
「や」はますますの意だから、「次のあさって」の意味である。
この原義(=「あさって」の次の日)の用例は、すでに江戸語に見られる。

引用 新明解語源辞典

この由来の説明(「あさって」の次の日)からだと、東日本で使っている内容になりますね。

五明後日(ごあさって)

西日本で、今日を起点に4日後をいいます。明々後日の次の日にあたります。

上述したように、東日本では「しあさって」と言います。

他の地域での言い方は、こんな感じ。

  • 奥羽:「やのやのあさって」「さきやなさって」など
  • 北陸から九州にかけて:「ごあさって」「ごやさって」など
  • 磐城や岩代:「さ(あ)さって」「さなさって」
  • 駿河や遠江:「ごがさって」
  • 飛騨:「しわささって」
  • 伊勢:「しさって」
  • 東土佐:「さしあさって」
  • 沖縄:「あさてぃぬなーちゃぬなーちゃ」
  • 宮古:「んないちか」
  • 八重山:「いちか」

全国的に、4日後の言い方のない地域も多いようです。

60爺

いやー!全国で見ると、明後日以降の呼び方が大きく変わるんですね。今回は、偉く勉強になりましたよ!

五明後日の先

さて、西日本の今日を起点に4日後の言い方は「五明後日(ごあさって)」でした。この五明後日の次の日の言い方が「六明後日(ろくあさって)」でした。

これなんですが、今日から5日後までの言い方を「ひらがな」で見ていくと、面白いことが分かります。

きょう→あした→あさって→あさって→あさって→ろくあさって

つまり、明明後日(しあさって)の「し」は、今日を起点として4日目なんですね。つまり、「し」=「4」が由来なんですよ。

明明後日=しあさって=4明後日ということです。

「しあさって」は「4あさって」って嘘みたいな由来ですね。

ですから、同じように「ごあさって」の「ご」は、今日を起点に5日目、「ろくあさって」の「六」は、今日を起点に6日目です。

「しあさって」と同様に、「ご」=「5」、「ろく」=「6」が由来なんですって。

ごあさって=五明後日=5明後日
ろくあさって=六明後日=6明後日

こちらも嘘みたいですが、「ごあさって」は「5あさって」、「ろくあさって」は「6あさって」となる訳ですね。

さて、こうなると六明後日の次の日は七明後日、さらには、八明後日、九明後日と続くように思えます。そこで、それぞれを追いかけたんですが、…。

残念ながら、六明後日以降の言い方を見つけることが出来ませんでした!

広辞苑を始めとした大型の辞書には、「ごあさって(五明後日)」までは載っていますが、「六明後日」以降は載っていませんね。

ここから考えると、六明後日以降の言い方は一般的ではないと判断していいのではないでしょうか。

私たちの生活から考えると、明日、明後日くらいまでは頻繁に使いますが、3日先になると○月×日とか×日という言い方に変わりますよね。

ましてや、ビジネスでは○月×日が必須で、ここで述べた言い方は、まず、しません。

ここまで展開してきた、3日先以降の言い方は、雑学として覚えておくと、酒席等の席で話題として持ち出せるのではないでしょうか。

過去を見てみると

さて、ここまでは、3日後がどうなるかを起点に未来をみてきたんですが、発想を逆転して過去をどう呼ぶかを見てみましょうか。

即ち、3日前ですから、昨日(きのう)、一昨日(おととい)の前日を何と言うかですね。

3日後が明明後日と呼ぶ地域があったんで、その地域では「しおととい」になる?
答えは「ブーッ!」とブザーが鳴って不正解です。

さあ、それでは何と呼ぶのでしょうか?

その答えは、意外な事実だったんです。次の記事をご覧になって、呼び方をご確認ください。

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最後に

明明後日(しあさって)の次の日を何と呼ぶか調べてみました。

今回は、60爺の思っていた常識が覆りました。

冒頭で言った、今日(きょう)、明日(あす)、明後日(あさって)、明明後日(しあさって)は日本全国共通ではなかったのです。

明明後日(しあさって)が4日後の地域もあるし、弥の明後日(やのあさって)とか五明後日(ごあさって)なんて言葉も出てきました。

勉強になったぞ!

※気づけば言い方・呼び方の漢字の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら