叡王戦の日程を見どころも含めて大特集!2024年の観戦計画を立てよう

2023年2月4日

叡王戦は、将棋の8大タイトルの中で序列が4位のタイトルです。

どのタイトルも王者は、あの藤井聡太叡王(竜王・名人八冠)は現在叡王3期のタイトルホルダーとして挑戦者決定を待つ身です。

その挑戦者が、伊藤匠七段に決まりました。昨年の竜王戦(藤井4-0で防衛)、今年3月に終わった棋王戦(藤井3-0*1持将棋で防衛)の挑戦者です。

この記事では、第9期叡王戦に向け、日程や2024年度最初のタイトル戦の見どころ等を総特集します!

是非、ご覧になってくださいませ。

スポンサーリンク

第9期叡王戦五番勝負

見どころと五番勝負の対戦成績を見ておきます。

見どころ

見どころは、どの位、伊藤匠七段が奮闘できるかにかかっています。

伊藤匠七段は、竜王戦、棋王戦、そして、今回の叡王戦と立て続けに挑戦権を獲得しています。

それはそれで凄いことですが、竜王戦はストレート負け、棋王戦は第1局で持将棋(引き分け)に持ち込んだものの、その後3連敗といいところなく敗れています。

その結果、藤井竜王・名人(八冠)に引き分けを入れて10連敗!

この叡王戦が面白くなるかどうかは、伊藤七段が勝利を挙げられるかどうかにかかっています。

1勝でも2勝でももぎ取って、意地を見せてくれると面白いシリーズになると思います。

藤井竜王・名人(八冠)の防衛が色濃い(これで4連覇、永世叡王に王手)と考えていますが、ハプニングを起こせるか、そこまでいかずともシリーズを盛り上げてほしいですね。

藤井竜王・名人(八冠)の永世位に関して書いた記事です。

対戦成績

対局者/局数第1局第2局第3局第4局第5局
藤井聡太叡王
伊藤匠七段

第1局は4月7日です。

第9期叡王戦五番勝負日程及び会場

第9期叡王戦五番勝負の日程は次の通りです。

  • 【第1局】4月7日(日)愛知県名古屋市東区「か茂免」
  • 【第2局】4月20日(土)石川県加賀市「加賀片山津温泉 佳水郷(アパホテルズ&リゾーツ)
  • 【第3局】5月 2日(木)愛知県名古屋市中区「名古屋東急ホテル」
  • 【第4局】5月31日(金)千葉県柏市「柏の葉 柏の葉カンファレンスセンター」
  • 【第5局】6月20日(木)山梨県甲府市「常磐ホテル」

第一局会場について

か茂免

か茂免は、愛知県名古屋市にある老舗の料亭です。

か茂免は先代船橋秀一が小倉から出てまいりまして、昭和3年に中区島田町にて河豚・鳥の水炊き専門店として出発。
昭和10年に中区園井町に移転、昭和20年に戦災、昭和23年1月に 中井氏のご好意でこの地で営業を再開させて頂き、現在に至っております。

引用 白壁・か茂免について

創業後は移転や戦災などがあり、現在の地は尾張徳川家の中級武士である安藤十次郎の邸跡に、京都の紙問屋・中井洋紙の店主が別邸として建てたものです。

名古屋を代表する格式ある料亭として幅広い層に利用されているようです。

ここは、叡王戦ゆかりの対局場で、近いところでは、昨年第8期叡王戦第二局の会場でもありました。

第二局会場について

佳水郷(アパホテルズ&リゾーツ)

第三局会場について

名古屋東急ホテル

今年で叡王戦五番勝負は、3年連続の対局開催となりました。

場所は、名古屋の中心・栄、広小路通りに面しており、地下鉄栄駅12番出口から徒歩5分にあり、非常に便利です。

以下、ホテルの公式サイトにもありますように、ヨーロピアンテイストの気品漂う空間で、くつろぐことができそうです。

<ヨーロピアンエレガンス>をコンセプトに、瀟洒なインテリアでまとめられたゲストルームは564室。いずれのお部屋も、ゆとりのスペースと落ち着いた色調のインテリアに爽やかな気品を漂わせて、深いくつろぎをご提供いたします。また、エグゼクティブフロアにご宿泊のお客様だけにご利用いただける特別な空間「エグゼクティブ ビジネスサロン」ではVIPの皆様に相応しいおもてなしをお約束いたします。

引用 名古屋東急ホテル

第四局会場について

柏の葉 柏の葉カンファレンスセンター

昨年の第三局が行われた、三井ガーデンホテル内にある「柏の葉カンファレンスセンター」が、今期の第4局の会場です。

と言っても、双方が1勝しないと開催されないので、両者の頑張り、特に藤井叡王に1度も勝っていない伊藤七段の奮闘を期待したいです。

2014年7月にオープンした「柏の葉ゲートスクエア」の中心部に位置する当施設は、同じ建物内にホテル、徒歩圏内に商業施設や多数のレストラン、先進的なオフィスが展開しています。現在も研究拠点や商業施設の開発が進んでおり、イベント利用と連携できる機能がより一層、広がっています。

引用 柏の葉カンファレンスセンター

つくばエキスプレス(TX)の柏の葉キャンパス駅から徒歩2分と交通至便の立地にあります。ゴルフ場跡地に作られたそうで、学園都市化が話題を呼んだ街として知られています。

以下、三井ガーデンホテル柏の葉の情報です。パンフレットから抜き出しました。天然温泉のあるホテルです。

「機能性」と「快適性」を両立した環境にも人にも優しいホテル。
“柏の葉ゲートスクエア”で心地よい寛ぎの時間をお楽しみください。

引用 三井ガーデンホテル柏の葉

第五局会場について

常磐ホテル

他の棋戦でも、第6局や第7局の候補になることの多いホテルです。

近年、藤井叡王が強すぎて、最終局まで戦える棋士がいないので閑古鳥が鳴いてます。


叡王戦について

叡王戦は次のような棋戦です。

2015年度にドワンゴ主催で一般棋戦として第1期が開始され、2017年度の第3期からタイトル戦に昇格した一番新しいタイトル戦です。
なお、2020年10月20日、ドワンゴが叡王戦の主催契約を解除することが発表されました。そして、10月29日、第6期から不二家と日本将棋連盟の共同主催となることが発表されました。
同時に、商標は日本将棋連盟に譲渡し、タイトル戦は五番勝負(第三期から第五期は七番勝負)となっています。

引用 将棋叡王戦の方式の紹介と賞金及びスポンサーの変更

叡王戦は、まず、段位別予選があり、予選を通過した棋士が、決勝トーナメントを戦い、優勝した棋士が挑戦者となります。前期の叡王と五番勝負を行います。

そして、タイトルホルダーの叡王と五番勝負を行い、次期叡王が決まるのです。詳細は次の記事をご覧ください。

そして、ここ3年間の戦績(☆:勝、★:負、持:持将棋、左側の棋士から見た勝ち負け)を見てみましょう。

  • 第5期(2020年)豊島将之名人☆持持★★☆★☆☆永瀬拓矢 奪取(七番勝負)
  • 第6期(2021年)藤井聡太二冠☆★☆★☆豊島将之叡王 奪取
  • 第7期(2022年)藤井聡太叡王☆☆☆出口若武六段 防衛
  • 第8期(2023年)藤井聡太叡王☆★☆☆菅井竜也八段

叡王戦で防衛したのは、藤井聡太叡王のみです。叡王戦での成績は、9勝3敗(.750)と非常に高い勝率を挙げています。

多分、今年も防衛なんだろうな。今の藤井君には誰もかなわない気がします。しかも、10連敗している伊藤七段では奪取は荷が重いでしょう!

藤井叡王はタイトル戦連破及び永世位獲得のためにも負けられない所です。

対局視聴方法

昨年は、abemaTVにて無料で対局を見ることが出来ました。

今期も同様に、abemaTVにて無料で対局を見ることが出来ます。

また、叡王戦中継サイトから中継ブログを見ることで、途中経過を確認できます。

日本将棋連盟の棋戦一覧から叡王戦を選択しましょう。

叡王戦中継サイトをクリックすると、「叡王戦中継サイト」に入ることが出来ます。

このページの下に行くと、中継ブログに「中継ブログを見る」がありますので、クリックすることで中継ブログを確認できます。現時点では、第7期第三局の中継ブログが確認できますよ!

棋譜チェックの方法

こちらも、上記「対局視聴方法」と同じで、叡王戦中継サイトから棋譜を見に行けます。

日本将棋連盟の棋戦一覧から叡王戦を選択しましょう。

叡王戦中継サイトをクリックすると、「叡王戦中継サイト」に入ることが出来ます。

このページの下に行くと、棋譜中継に「棋譜を見る」がありますので、クリックすることで棋譜を確認できます。現時点では、第7期第三局の棋譜が確認できますよ!

藤井聡太叡王と挑戦者との対戦成績

藤井聡太棋王と伊藤匠七段の対戦成績表は次の通りです。

月日藤井肩書手番勝敗伊藤
肩書
期・回棋戦名備考
20243月17日竜王・名人七段第49期棋王戦五番勝負第4局
20243月3日竜王・名人七段第49期棋王戦五番勝負第3局
20242月24日竜王・名人七段第49期棋王戦五番勝負第2局
20242月4日竜王・名人七段第73回NHK杯本戦 準々決勝
20242月4日竜王・名人七段第49期棋王戦五番勝負第1局
202311月10日竜王七段第36期竜王戦七番勝負第4局
202310月25日竜王七段第36期竜王戦七番勝負戦第3局
202310月17日竜王七段第36期竜王戦七番勝負戦第2局
202310月6日竜王七段第36期竜王戦七番勝負戦第1局
202211月29日竜王五段第48期棋王戦敗者復活戦1回戦
20229月11日竜王五段第72回NHK杯戦本戦2回戦

小学生の頃、対戦した際は、伊藤七段が勝ち、藤井棋王が大泣きしたという話が有名ですが、プロ入り後は、藤井棋王の(持将棋)引き分けを挟んで10連勝となっています。

伊藤七段には、是非、1勝を期待したいですね。

スポンサーリンク

最後に

さて、挑戦者が伊藤匠七段と決まりましたが、藤井聡太叡王(竜王・名人、八冠)には、竜王戦、棋王戦と挑戦したものの、いずれもストレート(棋王戦は持将棋あり)で敗れてます。

今回も、また、ダメだろうなという気がしているんです(伊藤ファンの方御免なさい)が、奮闘していただけると幸いでございます。

藤井叡王のタイトル戦連破を止める棋士が現れないと、将棋界も活性化しないと思いますよ。

ただ、強すぎるんだよな!

スポンサーリンク
この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

将棋

Posted by 60爺