永世八冠もあり得る?取得条件と藤井聡太の最短獲得時期を総まとめ
2023年10月11日第71期王座戦第4局で永瀬拓矢王座を3勝1敗で破り、八冠制覇を成し遂げました!

そこで思ったのが、「永世八冠が次の話題」だろうということです!
既に、藤井八冠が獲得したタイトルのうち、棋聖と王位は4期連続で獲得しており、来年(2024年)のタイトル戦で防衛を果たせば、永世称号を早くも二つ手に入れます。
この記事では、藤井竜王・名人の永世位の獲得について、各タイトル別に最速ならいつ実現するのか?そして、永世八冠の達成時期を勝手に想像しちゃいます。
読者の皆様、最後までお付き合いをお願いします。
永世位とは
始めに、将棋タイトルの永世位とは何なのかを簡単に理解していただきます。
これがわからないと、記事を読んでいてもチンプンカンプンになってしまいますので!
永世位とは
将棋の棋士はタイトルを獲得すると、たとえば、「○○竜王」「○○名人」とタイトル名をつけて呼ばれるのはご存知ですね。
そして、それぞれのタイトルについて決まった回数(期)を獲得すると、その棋士は「永世○○」と呼ばれる権利を獲得するんです。
永世位の獲得条件は次の表をご覧ください!
永世位の名称 | 獲得条件 |
---|---|
永世竜王 | 連続五期か通算七期 |
永世名人 | 通算五期 |
永世王位 | 連続五期か通算十期 |
名誉王座 | 連続五期か通算十期 |
永世棋王 | 連続五期 |
永世王将 | 通算十期 |
永世棋聖 | 通算五期 |
叡王戦は、2023/7現在、永世位の規定がありません。情報が入り次第、お知らせします。
永世位の記事はこちらにあります。この記事には、永世位獲得棋士などの情報もあります。
藤井竜王・名人の永世位最速獲得時期
藤井竜王・名人の各タイトルの永世位最速獲得時期を見ていきましょう。
藤井竜王・名人の永世位最速獲得時期
藤井竜王・名人の永世位最速獲得時期を年度別に振り分けてみましょう。
- 2024年 永世王位(連続五期)、永世棋聖
- 2025年 永世竜王(連続五期)
- 2026年 永世棋王(連続五期)
- 2027年 永世名人、名誉王座
- 2031年 永世王将
ひえー!これは驚き!来年には永世二冠、2025年度永世三冠、2026年度永世四冠、4年後の2027年度には永世六冠、そして獲得に通算十期の永世王将は2031年度に獲得で永世七冠になっちゃいますよ!
もし、これを実現したら、最初の永世位から永世七冠までたったの7年しかかからないですな!
一番の難題は、叡王の永世位の獲得条件が決まっていないことですね。
ただ、叡王戦も藤井叡王は今期で三期目ですから、来期辺りに永世位の制定が行われる可能性が高いですよね。
そうなれば、条件が王将位と同じ通算十期になったとしても、永世王将獲得より前に達成する可能性が高いことは間違いないでしょう!
さて、上記の結果は、上述した永世位の獲得条件と藤井竜王・名人が現在所持しているタイトルの期数を比べて計算したものです。
その結果がこちらです!
永世位の名称 | 獲得条件 | 2023/11/11時点の獲得期数 | 永世位最速獲得年度 |
---|---|---|---|
永世竜王 | 連続五期か通算七期 | 連続3期 | 2025年(連続五期) |
永世名人 | 通算五期 | 1期 | 2027年 |
永世王位 | 連続五期か通算十期 | 連続4期 | 2024年(連続五期) |
永世叡王(仮称) | 未定 | 連続3期 | 未定 |
名誉王座 | 連続五期か通算十期 | 1期 | 2027年(連続五期) |
永世棋王 | 連続五期 | 1期 | 2026年(連続五期) |
永世王将 | 通算十期 | 連続2期 | 2031年 |
永世棋聖 | 通算五期 | 連続4期 | 2024年(通算五期) |
(お断り)
以上のお話は、あくまでも藤井竜王・名人がタイトル戦負け知らずで行った場合の数字です。
ただ、現時点では、藤井竜王・名人を止めそうな棋士が見当たらない状況ですので、すんなりと永世位を獲得しまくる状況になるかもしれません!
将来的にライバルと呼ばれる棋士が登場するでしょうか?そんな棋士が現れれば、永世八冠の達成時期は、後ろにずれ込むことになります。
羽生善治九段の永世七冠までの歩み
さて、永世位を複数獲得している棋士と言えば、永世七冠を達成した羽生善治九段が筆頭ですね。羽生九段の永世七冠獲得までの歩みを見てみましょう。
- 1995年 永世棋王、永世棋聖
- 1996年 名誉王座
- 1997年 永世王位
- 2006年 永世王将
- 2008年 永世名人
- 2017年 永世竜王
1995年度に永世棋聖、永世棋王を獲得して永世二冠、1996年に名誉王座獲得で永世三冠、1997年永世王位を獲得して永世四冠まで伸ばしますが、そのあと少し時期が空きます。
永世五冠は2006年の永世王将、永世六冠の永世名人は2008年です。そして、最後の永世位である永世竜王獲得は2017年でした。
1995年に最初の永世位を獲得してから、永世七冠まで22年かかっています。
藤井竜王・名人は、果たして何年で永世位を総なめするでしょうか?興味は尽きませんね。
その他の永世位複数獲得棋士は?
羽生九段の永世七冠は別格ですが、その他にも永世位を複数獲得した棋士は数名存在します。
棋士名 | 永世位 | 獲得永世位 |
---|---|---|
大山康晴(死去) | 永世四冠 | 永世名人(1956年)、永世王位(1997年)、永世王将(1973年)、永世棋聖(1965年) |
中原誠(引退) | 永世四冠 | 永世名人(1976年)、永世王位(1997年)、名誉王座(1996年)、永世棋聖(1971年) |
渡辺明九段(現役) | 永世二冠 | 永世竜王(2008年)、永世棋王(2017年) |
何と、長い将棋の歴史の中でも、複数の永世を獲得したのは、羽生善治九段の他に引退棋士を含めて3名しかいないんですな!
それだけ、永世位の獲得は至難だということがわかりますね。
永世位を一つだけ獲得している棋士も挙げておきますね。
永世位名称 | 獲得棋士名(獲得年順) |
---|---|
永世名人 | 木村義雄(1949年)、谷川浩司十七世名人(1997年)、森内俊之九段(2007年) |
永世棋聖 | 米長邦雄(1985年)、佐藤康光九段(2006年) |
永世位が一つだけの棋士でも、引退棋士を含めても上記の5名しかいないんですよ!
つまり、永世位を獲得した棋士はたったの9名ということですな!藤井竜王・名人が獲れば10人目ですな!
最後に
藤井聡太竜王・名人の勢いが止まりません。2023年10月11日八冠制覇を達成してしまいました。
そこで、次の話題が何かなと考えたところ、次は永世八冠だろうと当たりをつけました。
永世位を一つとるのも大変なんですが、藤井竜王・名人なら来年獲得の可能性がある永世王位及び永世棋聖を皮切りに、いとも簡単に永世八冠を達成してしまうのではと想像させます。
そんな永世位獲得予定をみたら、あと数年で総なめできちゃうんですよね!驚きました。
それまでに、藤井竜王・名人と拮抗できる棋士が現れますでしょうか?
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