木へんに風で何と読む?漢字「楓」の読み方・意味や由来を解説
「木へんに風」と書く漢字は「楓」です。
訓読みでは「かえで」、音読みでは「フウ」と読みます。
日本ではカエデを表す漢字として知られていますが、漢字本来の意味では、中国に自生するフウという別の木を表します。
この記事では、「楓」の読み方や意味、漢字の成り立ち、日本と中国で指す木が異なる理由、カエデ・モミジ・椛との違いを分かりやすく解説します。
木へんに風の漢字「楓」の読み方と意味
最初に、楓の意味と読み方を明確にしましょう。
楓
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 木部(きへん) |
| 画数 | 13画 |
| 漢字 | 楓 |
| 音読み | フウ |
| 訓読み | かえで |
| 意味 | 中国ではフウ、日本ではカエデ |
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
紹介したとおり、「楓」の音読みは「フウ」、訓読みは日本語だけ「かえで」ですね。
中国では「フウ」を表す
中国に自生する「フウ」という木です。

ご覧のように、葉は三つに裂けており、秋になると少し紅葉します。
中国ではカエデに「槭」の字を当てます。

フウの実は翼があって、風に載って飛んでいきます。
日本では「カエデ」を表す
一方、日本では「かえで」を指します。
カエデの葉は小さなてのひらの形をしています。

そして、ご存知のように、カエデの多くは霜にあうと紅葉します。
「楓」の書き順
次に、楓の書き順を示しておきます。

この漢字も、木と風の書き順そのままです!
風も間違えずに書けますよね。まず、外側を書くんですね~。
その後に、中の文字を書きますが大丈夫ですね。
※「きへんに○の漢字一覧」で記事を書いています。
「風」の他にも様々な漢字を用意しています。
※「木へんの難読漢字・難しいランキング30」に「楓」はランキングされました。
「楓」の由来と漢字の成り立ち
楓の漢字としての由来と成り立ちを知っておきましょう。
「かえで」の語源は「蛙手」
楓の由来は、次のようなものです。
古人は「楓は風なり」と言っています。
これは、「楓の枝は弱く、風が吹くと葉が揺らぐことから」語源を説いているのです。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
強風になると、どんな木でも枝も葉も揺らぐと思うんですけど、弱い風で揺らぐから「木へんに風」となったのでしょうか?
また、語源なんですが、カエデは、「カエルデ(蛙手)の約で、葉の形が似ているからいう」から来ているという説もあるんですね。
もう少し詳しく言うと、「カエルデ」が「カヘンデ」や「カヘデ」となり、「カエデ」になっていったのです。
日本では平安中期頃から「楓」を「カヘデ」と読むようになったそうです。
これ、古い書物にも載っていますね。
- 「和句解」という書物には「蛙の手也」とある
- 「十巻本和名抄」では「鶏冠木」を「加倍天乃岐(かへでのき)」、「鶏頭樹」を「加比流堤乃岐(かひるでのき)」で一本の木としている
楓の漢字の成り立ち
楓は、「木」+「風」で構成される形声文字です。
漢字源によると、「風」には、そのものずばり風の意味があるんです。
ここから、「楓」は、実に薄い翼がついて、風のまにまに飛ぶ木を示すといっています。
ここから、「楓」=「フウ」の木になったのです。
上記の漢字の説明で、「翼がある」との説明は、ここに繋がるんですか。
なお、「かえで」は日本的展開です。
※風が「旁」にある漢字としては「立偏に風」があります。その記事はこちらです。
楓・カエデ・モミジ・椛の違い
「楓」「カエデ」「モミジ」「椛」は、いずれも紅葉する木に関係する言葉ですが、それぞれの意味は少し異なります。
違いを整理すると、次のようになります。
| 表記 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 楓 | かえで・フウ | 日本ではカエデやモミジを表す。 漢字本来の意味では、日本のカエデとは別のフウという木を表す |
| カエデ | かえで | ムクロジ科カエデ属の樹木の総称 |
| モミジ | もみじ | 木の葉が赤や黄色に色づくことや、色づいた葉を表す。 また、イロハモミジなどカエデ属の木の呼び名にも使われる |
| 椛 | もみじ | モミジを表すために日本で作られた国字 |
カエデとモミジは、植物分類上、明確に分けられた別の植物ではありません。
たとえば、イロハモミジやヤマモミジは、いずれもカエデ属に含まれます。
「モミジ」はカエデ属の木の呼び名として使われる一方で、秋に木の葉が色づくことや、その色づいた葉を指す場合もあります。
「楓」と「椛」は、どちらも日本ではモミジに関係する漢字として使われます。
ただし、「楓」は中国から伝わった漢字で、本来は日本のカエデとは異なるフウという木を表しました。
これに対して「椛」は、木の葉が花のように色づく様子を表すため、「木」と「花」を組み合わせて日本で作られた漢字です。
したがって、「楓」と「椛」は表すものが完全に分かれているのではなく、漢字の由来と成り立ちに違いがあります。
詳細は、次の記事をご覧ください。
まとめ
木へんに風といえば楓ですが、この漢字について述べてきました。
最初に、楓の読み方と意味について述べました。意味では、同じ植物ですが中国と日本では、対象となる木が異なりましたね。
そこで、この記事では、「カエデ」を対象としました。
そして、楓は、風に関係のある樹木であることが、由来と漢字の成り立ちでわかりましたね。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
新明解語源辞典(三省堂)
※気づけば「木へんの漢字」の記事も増えてきました













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