木へんに春夏秋冬の漢字は「椿・榎・楸・柊」!読み方一覧

2023年3月7日

「木へんに春夏秋冬」と書く漢字は、順番に「椿・榎・楸・柊」です。

それぞれ「つばき・えのき・ひさぎ・ひいらぎ」と読み、いずれも木や植物を表します。

なかでも、木へんに秋の「楸」は見慣れない漢字なので、読み方が分からない方も多いでしょう。

この記事では、椿・榎・楸・柊の読み方や意味、漢字に春夏秋冬が使われている理由、苗字としての読み方を紹介します。

木へんに春夏秋冬の漢字と読み方一覧

木へんに春夏秋冬

木へんに春・夏・秋・冬を組み合わせた漢字と、その主な読み方は次のとおりです。

組み合わせ漢字音読み訓読み
木へん+春椿チンつばき
木へん+夏えのき
木へん+秋シュウひさぎ・ごばん
木へん+冬シュウひいらぎ

「椿・榎・柊」は植物名として比較的よく見かけますが、「楸」は日常生活で使われる機会の少ない難読漢字です。

それぞれの漢字について、読み方と意味を簡潔に見ていきましょう。

木へんに春は「椿(つばき)」

木へんに春と書く「椿」は、音読みで「チン」、訓読みで「つばき」と読みます。

日本では、冬から春にかけて赤や白、桃色などの花を咲かせるツバキ科の常緑高木を表す漢字です。

ただし、中国における「椿」は、日本のツバキとは異なる植物を指します。

「椿」を「つばき」と読むのは、日本独自の読み方です。

詳しい読み方や意味、由来については、木へんに春の「椿」の読み方・意味を詳しく見るをご覧ください。

木へんに夏は「榎(えのき)」

木へんに夏と書く「榎」は、音読みで「カ」、訓読みで「えのき」と読みます。

エノキは、各地の山野などに生えるニレ科の落葉高木です。

かつて一里塚の目印として植えられた木としても知られています。

なお、食用のエノキタケは、エノキの枯れ木や切り株などに生えることから、その名前が付いています。

詳しい読み方や意味、由来については、木へんに夏の「榎」の読み方・意味を詳しく見るをご覧ください。

木へんに秋は「楸(ひさぎ)」

木へんに秋と書く「楸」は、音読みで「シュウ」、訓読みで「ひさぎ・ごばん」などと読みます。

「楸」は、漢和辞典ではトウキササゲなどを表す漢字です。

日本語の「ひさぎ」が具体的にどの植物を指すかについては一定せず、キササゲやアカメガシワなどに当てられる場合があります。

また、「楸」は「ひさぎ・ひさき・さき」などと読む苗字としても使われています。

詳しい読み方や意味、表す植物については、木へんに秋の「楸」の読み方・意味を詳しく見るをご覧ください。

木へんに冬は「柊(ひいらぎ)」

木へんに冬と書く「柊」は、音読みで「シュウ」、訓読みで「ひいらぎ」と読みます。

ヒイラギは、モクセイ科の常緑小高木です。

葉の縁に鋭いとげがあり、触れると痛むことから、「ひいらぐ」という言葉に由来して「ひいらぎ」と呼ばれるようになったとされています。

冬に白い花を咲かせる植物で、節分の柊鰯にも使われます。

詳しい読み方や意味、由来については、木へんに冬の「柊」の読み方・意味を詳しく見るをご覧ください。

椿・榎・楸・柊にはなぜ春夏秋冬が入っている?

「椿・榎・楸・柊」は、木へんに春夏秋冬を組み合わせているため、それぞれの季節を代表する木として作られたように見えます。

しかし、『漢字源』によると、これらはいずれも形声文字です。

木や植物に関係することを示す「木」と、主に音を表す部分を組み合わせてできています。

漢字意味を表す部分音を表す部分
椿

つまり、右側にある春夏秋冬は、単に季節を示しているのではなく、それぞれの漢字の音にも関係しています。

たとえば、榎の音読み「カ」は「夏」、楸の音読み「シュウ」は「秋」と共通します。

一方で、「春に花を咲かせるから椿」「夏に木陰を作るから榎」「秋に葉を落とすから楸」「冬に花を咲かせるから柊」といった説明も見られます。

植物の特徴と字形を結び付けた覚えやすい説明ですが、『漢字源』が示す漢字の成り立ちとは分けて考えた方がよいでしょう。

椿・榎・楸・柊を並べると、木へんに春夏秋冬がそろいます。

それぞれの読み方とともに、「つばき・えのき・ひさぎ・ひいらぎ」と一組にして覚えると分かりやすいでしょう。

椿・榎・楸・柊は苗字にも使われる

「椿・榎・楸・柊」は、いずれも一文字の苗字として実在します。

名字由来netによると、それぞれの読み方や全国人数の目安は次のとおりです。

苗字読み方全国順位全国人数
椿つばき1,157位およそ14,900人
えのき・えの1,756位およそ8,700人
ひさぎ・ひさき・さき43,863位およそ50人
ひいらぎ・ひらぎ12,593位およそ490人

椿さんと榎さんは全国に数千人以上いますが、柊さんはおよそ490人、楸さんはおよそ50人と推計されています。

同じく木へんに季節を表す漢字を使った苗字でも、その人数には大きな差があることが分かります。

なお、名字の順位と人数は推計値であり、データの更新によって変わる場合があります。

「楸」は珍しい苗字

「木へんに秋 苗字」や「楸 苗字」と調べている方もいるでしょう。

「楸」は一文字で「ひさぎ・ひさき・さき」と読む苗字として実在します。

全国人数はおよそ50人と推計されており、椿・榎・柊と比べても非常に珍しい苗字です。

島根県をはじめ、福岡県や広島県、大阪府、兵庫県などに見られます。

ただし、珍しい苗字には同じ表記でも複数の読み方があるため、実際の読み方は本人に確認するのが確実です。

まとめ

「木へんに春夏秋冬」と書く漢字は、「椿・榎・楸・柊」です。

それぞれ「つばき・えのき・ひさぎ・ひいらぎ」と読み、木や植物を表します。

「漢字源」によると、4字はいずれも形声文字です。

木へんが木や植物に関係することを示し、右側の春・夏・秋・冬は主に音を表しています。

また、椿・榎・楸・柊は、いずれも一文字の苗字として実在します。

なかでも「楸」は、「ひさぎ・ひさき・さき」と読み、全国でも非常に珍しい苗字です。

椿・榎・楸・柊は、「つばき・えのき・ひさぎ・ひいらぎ」と春夏秋冬の順に並べて覚えると分かりやすいでしょう。

参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
椿|名字由来net
榎|名字由来net
楸|名字由来net
柊|名字由来net

※気づけば木へんの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺