木へんに春夏秋冬の漢字は「椿・榎・楸・柊」!読み方一覧
「木へんに春夏秋冬」と書く漢字は、順番に「椿・榎・楸・柊」です。
それぞれ「つばき・えのき・ひさぎ・ひいらぎ」と読み、いずれも木や植物を表します。
なかでも、木へんに秋の「楸」は見慣れない漢字なので、読み方が分からない方も多いでしょう。
この記事では、椿・榎・楸・柊の読み方や意味、漢字に春夏秋冬が使われている理由、苗字としての読み方を紹介します。
木へんに春夏秋冬の漢字と読み方一覧

木へんに春・夏・秋・冬を組み合わせた漢字と、その主な読み方は次のとおりです。
| 組み合わせ | 漢字 | 音読み | 訓読み |
|---|---|---|---|
| 木へん+春 | 椿 | チン | つばき |
| 木へん+夏 | 榎 | カ | えのき |
| 木へん+秋 | 楸 | シュウ | ひさぎ・ごばん |
| 木へん+冬 | 柊 | シュウ | ひいらぎ |
「椿・榎・柊」は植物名として比較的よく見かけますが、「楸」は日常生活で使われる機会の少ない難読漢字です。
それぞれの漢字について、読み方と意味を簡潔に見ていきましょう。
木へんに春は「椿(つばき)」
木へんに春と書く「椿」は、音読みで「チン」、訓読みで「つばき」と読みます。
日本では、冬から春にかけて赤や白、桃色などの花を咲かせるツバキ科の常緑高木を表す漢字です。
ただし、中国における「椿」は、日本のツバキとは異なる植物を指します。
「椿」を「つばき」と読むのは、日本独自の読み方です。
詳しい読み方や意味、由来については、木へんに春の「椿」の読み方・意味を詳しく見るをご覧ください。
木へんに夏は「榎(えのき)」
木へんに夏と書く「榎」は、音読みで「カ」、訓読みで「えのき」と読みます。
エノキは、各地の山野などに生えるニレ科の落葉高木です。
かつて一里塚の目印として植えられた木としても知られています。
なお、食用のエノキタケは、エノキの枯れ木や切り株などに生えることから、その名前が付いています。
詳しい読み方や意味、由来については、木へんに夏の「榎」の読み方・意味を詳しく見るをご覧ください。
木へんに秋は「楸(ひさぎ)」
木へんに秋と書く「楸」は、音読みで「シュウ」、訓読みで「ひさぎ・ごばん」などと読みます。
「楸」は、漢和辞典ではトウキササゲなどを表す漢字です。
日本語の「ひさぎ」が具体的にどの植物を指すかについては一定せず、キササゲやアカメガシワなどに当てられる場合があります。
また、「楸」は「ひさぎ・ひさき・さき」などと読む苗字としても使われています。
詳しい読み方や意味、表す植物については、木へんに秋の「楸」の読み方・意味を詳しく見るをご覧ください。
木へんに冬は「柊(ひいらぎ)」
木へんに冬と書く「柊」は、音読みで「シュウ」、訓読みで「ひいらぎ」と読みます。
ヒイラギは、モクセイ科の常緑小高木です。
葉の縁に鋭いとげがあり、触れると痛むことから、「ひいらぐ」という言葉に由来して「ひいらぎ」と呼ばれるようになったとされています。
冬に白い花を咲かせる植物で、節分の柊鰯にも使われます。
詳しい読み方や意味、由来については、木へんに冬の「柊」の読み方・意味を詳しく見るをご覧ください。
椿・榎・楸・柊にはなぜ春夏秋冬が入っている?
「椿・榎・楸・柊」は、木へんに春夏秋冬を組み合わせているため、それぞれの季節を代表する木として作られたように見えます。
しかし、『漢字源』によると、これらはいずれも形声文字です。
木や植物に関係することを示す「木」と、主に音を表す部分を組み合わせてできています。
| 漢字 | 意味を表す部分 | 音を表す部分 |
|---|---|---|
| 椿 | 木 | 春 |
| 榎 | 木 | 夏 |
| 楸 | 木 | 秋 |
| 柊 | 木 | 冬 |
つまり、右側にある春夏秋冬は、単に季節を示しているのではなく、それぞれの漢字の音にも関係しています。
たとえば、榎の音読み「カ」は「夏」、楸の音読み「シュウ」は「秋」と共通します。
一方で、「春に花を咲かせるから椿」「夏に木陰を作るから榎」「秋に葉を落とすから楸」「冬に花を咲かせるから柊」といった説明も見られます。
植物の特徴と字形を結び付けた覚えやすい説明ですが、『漢字源』が示す漢字の成り立ちとは分けて考えた方がよいでしょう。
椿・榎・楸・柊を並べると、木へんに春夏秋冬がそろいます。
それぞれの読み方とともに、「つばき・えのき・ひさぎ・ひいらぎ」と一組にして覚えると分かりやすいでしょう。
椿・榎・楸・柊は苗字にも使われる
「椿・榎・楸・柊」は、いずれも一文字の苗字として実在します。
名字由来netによると、それぞれの読み方や全国人数の目安は次のとおりです。
| 苗字 | 読み方 | 全国順位 | 全国人数 |
|---|---|---|---|
| 椿 | つばき | 1,157位 | およそ14,900人 |
| 榎 | えのき・えの | 1,756位 | およそ8,700人 |
| 楸 | ひさぎ・ひさき・さき | 43,863位 | およそ50人 |
| 柊 | ひいらぎ・ひらぎ | 12,593位 | およそ490人 |
椿さんと榎さんは全国に数千人以上いますが、柊さんはおよそ490人、楸さんはおよそ50人と推計されています。
同じく木へんに季節を表す漢字を使った苗字でも、その人数には大きな差があることが分かります。
なお、名字の順位と人数は推計値であり、データの更新によって変わる場合があります。
「楸」は珍しい苗字
「木へんに秋 苗字」や「楸 苗字」と調べている方もいるでしょう。
「楸」は一文字で「ひさぎ・ひさき・さき」と読む苗字として実在します。
全国人数はおよそ50人と推計されており、椿・榎・柊と比べても非常に珍しい苗字です。
島根県をはじめ、福岡県や広島県、大阪府、兵庫県などに見られます。
ただし、珍しい苗字には同じ表記でも複数の読み方があるため、実際の読み方は本人に確認するのが確実です。
まとめ
「木へんに春夏秋冬」と書く漢字は、「椿・榎・楸・柊」です。
それぞれ「つばき・えのき・ひさぎ・ひいらぎ」と読み、木や植物を表します。
「漢字源」によると、4字はいずれも形声文字です。
木へんが木や植物に関係することを示し、右側の春・夏・秋・冬は主に音を表しています。
また、椿・榎・楸・柊は、いずれも一文字の苗字として実在します。
なかでも「楸」は、「ひさぎ・ひさき・さき」と読み、全国でも非常に珍しい苗字です。
椿・榎・楸・柊は、「つばき・えのき・ひさぎ・ひいらぎ」と春夏秋冬の順に並べて覚えると分かりやすいでしょう。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
椿|名字由来net
榎|名字由来net
楸|名字由来net
柊|名字由来net
※気づけば木へんの記事も増えてきました









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