草冠に名の漢字は「茗」!読み方・意味や名前に使えない理由
草冠に「名」と書く漢字は「茗」です。
「茗荷(みょうが)」に使われる漢字ですが、「茗」そのものは茶やチャノキを表します。
読み方は、音読みが「メイ」「ミョウ」、訓読みが「ちゃ」です。
また、「茗」は常用漢字にも人名用漢字にも含まれていないため、戸籍上の名前には使用できません。
この記事では、「茗」の読み方と意味、漢字の成り立ち、表している植物、名前や苗字での使われ方について分かりやすく解説します。
草冠に名の漢字「茗」の読み方と意味
草冠に「名」と書く「茗」について、まずは基本情報を確認しましょう。
茗
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 艹(くさかんむり) |
| 画数 | 9画 |
| 音読み | メイ・ミョウ |
| 訓読み | ちゃ |
| 意味 | 茶、チャノキ、遅く摘んだ茶の芽 |
| 漢字の種類 | 常用漢字・人名用漢字ではない |
「茗」の読み方
「茗」の音読みは「メイ」「ミョウ」、訓読みは「ちゃ」です。
「ミョウ」は、香味野菜の「茗荷(みょうが)」で使われる読み方です。
「メイ」は、茶畑を表す「茗園(めいえん)」や、茶を飲むための器を表す「茗器(めいき)」などで使われます。
「茗」の意味
「茗」の基本的な意味は、茶やチャノキです。
もともとは、早く摘んだ茶の芽を「茶」、それより遅く摘んだ茶の芽を「茗」と区別することがありました。
そこから、「茗」は茶全般を表す言葉としても使われています。
身近な「茗荷」に使われているため、ミョウガそのものを意味する漢字に見えますが、「茗」一字の中心的な意味は「茶」です。
「茗」の書き順

「茗」は、草冠を3画で書き、その下に「名」を6画で書く9画の漢字です。
上の草冠を書いてから、下の「名」を書きます。
「名」は、上部の「夕」を書いたあと、下部の「口」を書きましょう。
「茗」の由来と漢字の成り立ち

「茗」は、「艹(くさかんむり)」と「名」を組み合わせた形声文字です。
形声文字とは、意味を表す部分と、読みを表す部分を組み合わせて作られた漢字をいいます。
「艹」は草や植物に関係することを表し、「名」は「メイ」という読みを示します。
「漢字源」では、「茗」は新芽を摘み取ったあとに生える小さな二番目の芽を表すと説明されています。
そこから、早い時期に摘んだ茶の芽を「茶」、そのあとに伸びた芽や遅く摘んだ茶葉を「茗」と呼び分けるようになりました。
のちに「茗」は、茶の芽だけでなく、チャノキや茶そのものも表す漢字になりました。
※草冠に〇で構成される漢字の記事の中で紹介しています。
「茗」が表す茶とは

「茗」が表す茶は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹であるチャノキの葉から作られます。
チャノキは一年を通して緑色の葉をつけ、秋から冬にかけて白い花を咲かせます。
私たちが飲んでいる緑茶・ウーロン茶・紅茶は、いずれも基本的に同じチャノキの葉から作られます。
茶葉を摘んだあとの発酵や加工方法によって、異なる種類のお茶になります。
「茗」は、もともと遅く摘んだ茶の芽を表しましたが、現在では茶の雅称として使われることがあります。
「茗園」が茶畑、「茗器」が茶器を意味するように、「茗」のつく言葉の多くも茶に関係しています。
「茗」は名前に使える?
「茗」は、戸籍上の名前には使えない漢字です。
その理由は、「茗」が常用漢字にも人名用漢字にも含まれていないためです。
子どもの名前に使用できる漢字は、原則として常用漢字と人名用漢字に限られています。
「茗」には茶を表す落ち着いたイメージがあり、「メイ」という名前にも合いそうですが、出生届に記載する名前には使用できません。
これは「茗」の意味が名前に良くないからではなく、戸籍上の名前に使用できる漢字として認められていないことが理由です。
ただし、戸籍とは関係のないペンネーム・芸名・ハンドルネームなどには使用できます。
「茗」のつく苗字と読み方
「茗」は名前には使えませんが、苗字には使用されています。
「茗」一字の苗字をはじめ、「茗」を含む珍しい苗字がいくつかあります。
代表的な苗字と読み方を見てみましょう。
| 苗字 | 読み方 |
|---|---|
| 茗 | みょう |
| 茗井 | みょうい・めい |
| 茗島 | みょうしま |
| 茗田 | みょうだ |
| 茗原 | みょうはら・みよはら |
「茗」を含む苗字では、「みょう」と読む例が多く見られます。
一方、「茗井」の「めい」や「茗原」の「みよ」のように、異なる読み方をする苗字もあります。
「茗」は戸籍上の名には使えない漢字ですが、すでに受け継がれている苗字としては使用できます。
名前に使える漢字の制限は、苗字には適用されません。
「茗」のつく言葉
「茗」は茶を表す漢字であるため、「茗」のつく言葉の多くは茶に関係しています。
代表的な言葉を見てみましょう。
| 言葉 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 茗荷 | みょうが | ショウガ科の多年草。若い花茎を薬味などに用いる |
| 茗宴 | めいえん | 茶をたてて客をもてなす会。茶会 |
| 茗園 | めいえん | 茶を栽培する畑。茶畑 |
| 茗器 | めいき | 茶を飲むために使う器。茶器 |
| 茗艼 | めいてい | 酒にひどく酔って、意識がはっきりしない様子 |
現在の日常生活で目にする機会が多いのは「茗荷」です。
それ以外は、漢和辞典や古い文章などで見かけることのある言葉です。
「茗荷」の読み方と意味
「茗荷」は「みょうが」と読みます。
ミョウガはショウガ科ショウガ属の多年草で、独特の香りを持つ若い花茎が薬味や漬物などに使われます。
「茗」一字は茶やチャノキを意味しますが、「茗荷」はミョウガという別の植物を表す言葉です。
チャノキはツバキ科、ミョウガはショウガ科に属するため、植物としては異なります。
「茗荷」では「茗」を「みょう」と読みます。
そのため、「茗」の読み方を覚える際には、「茗荷の『みょう』」と考えると分かりやすいでしょう。
まとめ
草冠に「名」と書く漢字は「茗」です。
音読みでは「メイ」「ミョウ」、訓読みでは「ちゃ」と読み、茶やチャノキ、特に遅く摘んだ茶の芽を表します。
「茗」は、「艹」と音を表す「名」を組み合わせた形声文字です。
身近な言葉では「茗荷」に使われていますが、「茗」一字の中心的な意味はミョウガではなく茶です。
また、「茗」は常用漢字にも人名用漢字にも含まれていないため、戸籍上の名前には使えません。
一方、「茗」や「茗原」など、苗字に使われる例はあります。
普段はあまり目にしない漢字ですが、「草冠に名は『茗』」「茗荷の『みょう』」と覚えておけば、読み方を思い出しやすいでしょう。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
※気づけば草冠の漢字の記事も増えてきました










60爺




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