草冠に末の漢字は「茉」!読み方・意味・成り立ちを解説
「草冠に末」と書く漢字は「茉」です。
「茉」は主に「茉莉」という言葉に使われ、名前では「ま」と読ませることも多い漢字です。
見たことはあっても、正式な読み方や意味、「末」が使われている理由までは分からない方もいるでしょう。
この記事では、「茉」の読み方と意味、漢字の成り立ち、茉莉が表す植物、名前での使われ方について分かりやすく解説します。
「茉」の読み方と意味
まずは、「茉」の基本情報を確認しましょう。
茉
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 艹(くさかんむり) |
| 画数 | 8画 |
| 音読み | マツ・マチ |
| 訓読み | なし |
| 意味 | 「茉莉」に用いられ、アラビアジャスミンを表す |
| 漢字の種類 | 人名用漢字 |
「茉」の音読みは「マツ」「マチ」で、訓読みはありません。
主に「茉莉(まつり)」という言葉に使われ、アラビアジャスミンを表します。

「茉莉花」と書く場合は「まつりか」と読み、表す植物は同じです。
また、「茉」は人名用漢字で、名前では「ま」と読ませることがあります。
ただし、「ま」は一般的な訓読みではなく、名付けに用いられる読み方です。
「茉」の書き順
「茉」は8画で書きます。

最初に3画で草冠を書き、その後に5画で「末」を書きます。
下側の「末」は、中央の縦線より先に2本の横線を書くのがポイントです。
また、「未」と書き間違えないよう、上側の横線を長く書きましょう。
※草冠に〇で構成される漢字の記事の中で紹介しています。
「茉」の由来と漢字の成り立ち
「茉」は、「艸(くさ)」と、音を表す「末(マツ)」を組み合わせた形声文字です。
草冠が植物に関係することを示し、「末」が「マツ」という読みを表しています。
この漢字は、梵語のmallikāの音写のために創作された字なんです。
中国に渡来した時期は、なんと晋代(四世紀の頃)に遡ります。アラビア方面から渡来したとされます。
語源は、サンスクリットのマリカー(mallikā:発音は「マッリカー」)です。
末利・沫麗・摩利などと表記したのは、外来語を音写して2音節語にしたからです。
以上の表記が、唐代から「末利」に草冠をつけた「茉莉」に変化し定着したとされます。
「茉」が表すアラビアジャスミンとは
「茉」は、「茉莉」の形でアラビアジャスミンを表します。
Taken by Fanghong, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
アラビアジャスミン(マツリカ)
アラビアジャスミンは、モクセイ科ソケイ属の常緑低木で、ジャスミンの一種です。
夏になると白い小さな花を咲かせ、夕方から強い芳香を放ちます。
花の香りは香料に利用されるほか、茶葉に香りを移してジャスミン茶を作る際にも使われます。
なお、ジャスミンはソケイ属の植物の総称です。
「茉」が表すのはジャスミン全般ではなく、その一種であるアラビアジャスミンです。
ジャスミンの漢字表記を扱った記事があります。
「茉」は名前に使える?
「茉」は人名用漢字なので、子どもの名前に使えます。
名前では「ま」と読ませることが多く、特に女の子の名前でよく見られる漢字です。
アラビアジャスミンの白い花や豊かな香りから、清らかさや優しさ、上品さを連想させます。
そのため、「清らかな心を持つ人に」「周囲を和ませる優しい人に」といった願いを込められる漢字です。
ただし、これらは植物の印象から生まれた名付けのイメージであり、「茉」という漢字自体に清らかさや優しさという意味があるわけではありません。
名前で「ま」と読む理由
「茉」の正式な音読みは「マツ」「マチ」で、訓読みはありませんが、名前では「茉莉」の最初の音を取って、「ま」と読ませる使い方が定着しています。
「茉莉」を「まり」と読む名前では、文豪の森鴎外が長女に付けた名前がよく知られています。
現在では、「茉」を名前の最初や最後に置き、「ま」の響きを表す漢字として広く使われています。
「茉」を使った名前の例
「茉」を使った主な名前を見てみましょう。
| 性別 | 名前の例 |
|---|---|
| 女の子 | 茉央(まお)・茉奈(まな)・茉莉(まり)・茉由(まゆ)・愛茉(えま) |
| 男の子 | 悠茉(ゆうま)・拓茉(たくま)・颯茉(そうま) |
「茉」は女の子の名前に使われることが多いものの、組み合わせる漢字によっては男の子の名前にも使えます。
名前を考える際は、漢字のイメージだけでなく、名字とのつながりや読み間違えられにくさも確認しましょう。
「茉」のパソコン・スマホ・テプラでの出し方
「茉」という漢字をパソコン・スマホ・テプラで出したいときどうするか、その手順をご紹介します。
パソコンとスマホで「茉」を出す方法
パソコン(windows IME)では、「まつ」と入力して変換キーを押していくと、変換候補に「茉」が出てきます。

スマホ(Android)でも、「まつ」と入力すると、変換候補に「茉」が出てきます。

万が一出ない場合は、「まつり」を入れると「茉莉」が出ますので、「莉」を削除すればいいでしょう。
どうしてもだめなら、「茉」をコピペしてお使いください。
テプラで「茉」を出す方法
テプラ(SR300)で、「まつ」と入力すると、変換候補に「茉」が出てきます。

エントリー機であるテプラ(SR300)で出せたので、スタンダード機及びハイスペック機でも問題ないと思われます。
まとめ
草冠に「末」と書く漢字は「茉」です。
音読みは「マツ」「マチ」で、訓読みはありませんが、名前では「ま」と読ませることがあります。
「茉」は形声文字で、草冠が植物に関係することを示し、「末」が「マツ」という音を表しています。
主に「茉莉」の形で使われ、白く香りのよい花を咲かせるアラビアジャスミンを指します。
「茉」は人名用漢字なので、子どもの名前にも使用できます。
下側の「末」を「未」と間違えやすいため、上の横線が長いことも覚えておきましょう。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
※気づけば草冠の漢字の記事も増えてきました











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