草冠に昌の漢字は「菖」!読み方・意味や名前での使い方を解説

2023年3月22日

草冠に「昌」と書く漢字は「菖」です。

「菖」は「ショウ」と読み、主にショウブやセキショウなどの植物を表します。

また、人名用漢字に定められており、「しょう」「あやめ」などの読みで名前にも使える漢字です。

この記事では、「菖」の読み方と意味、漢字の成り立ち、名前に込められる願いや男女別の名前例まで分かりやすく解説します。

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草冠に昌の「菖」の読み方と意味

草冠に「昌」と書く「菖」は、音読みで「ショウ」と読みます。

まずは、「菖」の基本情報を確認しましょう。

項目内容
部首艹(くさかんむり)
画数11画
音読みショウ
訓読みなし
意味ショウブ、セキショウなどの植物
漢字の種類人名用漢字・形声文字

「菖」の音読みは「ショウ」です。

「漢字源」では訓読みを載せていませんが、辞書によっては「しょうぶ」を訓読みとして掲載している場合もあります。

また、名前では「あやめ」「しょう」などと読まれます。

なお、「菖蒲」は「しょうぶ」のほか「あやめ」とも読みます。

「菖」の書き順

「菖」は、草冠を先に書き、その下に「昌」を書きます。

菖の書き順

全部で11画です。

「昌」は上の「日」をやや小さく書くと、漢字のバランスが取れるでしょう。

草冠と「昌」を、それぞれ通常の書き順どおりに書けば問題ありません。

※草冠に〇で構成される漢字の記事の中で紹介しています。

「菖」の由来と漢字の成り立ち

「菖」は、意味を表す「艸(くさかんむり)」と、読み方を表す「昌(ショウ)」を組み合わせた形声文字です。

「艸」は草や植物に関係することを示し、「昌」が「ショウ」という音を表しています。

「漢字源」では、「昌」には明るいという意味があり、「菖」は葉に明るい光沢のある草を表すと解説されています。

「菖」が表すショウブとは

「菖」が表す代表的な植物は、ショウブとセキショウです。

どちらもショウブ科ショウブ属の多年草ですが、大きさや生育する場所に違いがあります。

ショウブ

ショウブ
ショウブ

ショウブは、水辺や湿地に生える多年草です。

細長く先のとがった葉を伸ばし、葉や根茎には独特の強い香りがあります。

端午の節句に菖蒲湯として使われるのは、このショウブです。

Sweet-flag bath,Shobu-yu,Katori-city,Japan
katorisi, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
菖蒲湯

花は黄緑色であまり目立たず、紫色などの華やかな花を咲かせるハナショウブとは異なります。

セキショウ

セキショウは、川辺や湿った岩場などに生える多年草です。

Acorus gramineus
Cliff, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
セキショウ

ショウブよりも小さく、細い葉を伸ばします。

漢字では「石菖」や「石菖蒲」と書き、「菖」が表す植物の一つです。

名前に「石」とあるのは、水辺の石や岩の間などに生えることに由来します。

ショウブとハナショウブは別の植物

菖蒲湯に使われるショウブと、観賞用のハナショウブは別の植物です。

ショウブはショウブ科で、香りの強い葉を楽しむ植物です。

一方、ハナショウブはアヤメ科で、初夏に紫色や白色などの大きな花を咲かせます。

Iris ensata cv kumoinogan
KENPEI, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
ハナショウブ

「菖蒲」は「しょうぶ」のほか「あやめ」とも読むため混同されやすいですが、現在ショウブと呼ばれる植物とアヤメ、ハナショウブはそれぞれ異なります。

「菖」は名前に使える?意味や読み方

「菖」は人名用漢字に定められているため、男の子・女の子のどちらの名前にも使えます。

名前では、音読みの「しょう」のほか、名のりとして「あやめ」と読まれます。

ショウブやアヤメを連想させるため、植物の生命力や凛とした美しさ、端午の節句にまつわる縁起の良さを感じさせる漢字です。

「菖」を名前に使う意味・込められる願い

「菖」が表すショウブは、香りによって邪気を払う植物として、古くから端午の節句に用いられてきました。

このことから、「災いを遠ざけ、健やかに成長してほしい」という願いを込められます。

また、ショウブのまっすぐ伸びる剣のような葉からは、芯の強さや凛とした姿も連想できます。

「しょうぶ」という音が「尚武」や「勝負」に通じるため、「困難に負けない強い人になってほしい」という願いにもつながるでしょう。

女の子の名前では、「あやめ」という読みから、上品さや清らかな美しさを表す漢字として使えます。

「菖」を使った男の子の名前

男の子の名前では、「菖」を「しょう」と読む例が中心です。

「しょう」という端正な響きに、強さや健やかな成長への願いを込められます。

代表的な名前例を見てみましょう。

名前読み方
菖しょう
菖太しょうた
菖平しょうへい
菖真しょうま
菖介しょうすけ

「菖」は名前に使われる頻度がそれほど高くないため、植物に由来する個性的な漢字を使いたい場合にも選択肢となります。

「菖」を使った女の子の名前

女の子の名前では、「あやめ」や「しょう」という読みが使われます。

「あやめ」と読むと植物を直接連想させる、和風で上品な印象の名前になります。

代表的な名前例は次のとおりです。

名前読み方
菖あやめ
菖蒲あやめ
菖しょう
菖子しょうこ
菖華しょうか

「菖」を「あや」と読ませて「菖花(あやか)」「菖乃(あやの)」などとする例も見られます。

ただし、「菖」の一般的な読みは「ショウ」で、名のりは「あやめ」です。

「あや」のように読みの一部だけを用いる名前については、出生届を提出する前に自治体へ確認すると安心です。

草冠ではなく木へんに昌なら「椙」

「昌」の上に草冠を付けると「菖」ですが、左側に木へんを付けると「椙」になります。

「椙」の読み方は「すぎ」で、スギ科の常緑高木であるスギを表す漢字です。

「木に昌」「木へんに昌」という形から探している場合は、「菖」ではなく「椙」です。

「椙」は日本で作られた国字で、一般には「杉」と書かれます。

「椙」の詳しい読み方や意味については、次の記事で解説しています。

まとめ

草冠に「昌」と書く漢字は「菖」です。

音読みは「ショウ」で、主にショウブやセキショウなどの植物を表します。

「菖」は、植物を表す「艸」と音を表す「昌」を組み合わせた形声文字です。

また、「菖」は人名用漢字で、名前では「しょう」「あやめ」などと読まれます。

ショウブが古くから邪気を払う植物とされてきたことから、健やかな成長や芯の強さを願う名前にも使えます。

なお、草冠ではなく木へんに「昌」と書く漢字は「椙」です。

「菖」はショウブなどの草を表し、「椙」はスギの木を表すため、部首によって読み方と意味が異なります。

参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)

※気づけば草冠の漢字の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら」

草冠の漢字

Posted by 60爺