木へんに鬼の漢字は「槐」!読み方・意味や名前・苗字での使われ方
「木へんに鬼」と書く漢字は「槐」です。
音読みでは「カイ」、訓読みでは「えんじゅ」と読み、マメ科の落葉高木であるエンジュを表します。
一見すると「鬼」に関係する怖い漢字のように見えますが、「鬼」は主に音や丸いイメージを示す部分です。
この記事では、「槐」の読み方と意味をはじめ、漢字の成り立ち、エンジュの特徴、名前や苗字での使われ方を解説します。
木へんに鬼の漢字は「槐」!読み方と意味
木へんに鬼を組み合わせた「槐」は、主にエンジュという木を表す漢字です。
まずは、「槐」の基本情報を確認しておきましょう。
槐
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 木(きへん) |
| 画数 | 14画 |
| 音読み | カイ |
| 訓読み | えんじゅ |
| 日本独自の読み | えにす・えんじ・さいかち |
| 主な意味 | エンジュ・三公やその地位 |
日常生活で目にする機会は少ないものの、植物名や苗字などに使われています。
「槐」の読み方
「槐」の代表的な読み方は、音読みの「カイ」と訓読みの「えんじゅ」です。
植物の名前として使う場合は、「槐」と書いて「えんじゅ」と読むのが一般的です。
たとえば、「槐の花」は「えんじゅのはな」、「槐の木」は「えんじゅのき」と読みます。
漢字源には、日本独自の読みとして「えにす」「えんじ」「さいかち」も掲載されています。
「えにす」はエンジュの古名とされ、「えんじ」や「さいかち」は苗字の読み方にも見られます。
ただし、「槐」は通常「カイ」または「えんじゅ」と覚えておけばよいでしょう。
「槐」の意味
「槐」の主な意味は、マメ科の落葉高木であるエンジュです。
エンジュは中国原産の木で、日本では街路樹や公園樹、庭木などとして植えられています。
また、「槐」には「三公」や「三公の位」という意味もあります。
三公とは、古代中国で最高位にあった三つの官職のことです。
この意味は、周の時代に朝廷の庭へ3本の槐を植え、三公がそれぞれの木に向かって座ったという故事に由来します。
そのため、中国では槐が高い地位や出世を象徴する木とされました。
このほか、漢字源には「姓の一つ」という意味も掲載されています。
日本でも「槐」は苗字に使われ、「えんじ」「さいかち」「えんじゅ」「かい」などと読まれます。
「槐」の書き順
「槐」は、木へんの4画と「鬼」の10画を合わせた14画の漢字です。

書くときは、左側の木へんを先に書き、続いて右側の「鬼」を書きます。
特に「鬼」の部分は画数が多いため、上から下への順序と、最後の曲がりや払いを間違えないように注意しましょう。
※「きへんに○の漢字一覧」で記事を書いています。「鬼」の他にも様々な漢字を用意しています。
※「木へんの難読漢字・難しいランキング30」に「槐」はランキングされました。
「槐」の由来と漢字の成り立ち
「槐」は、「木」と「鬼」を組み合わせた形声文字です。
漢字源によると、「鬼」は音を示すとともに、「丸い」「丸く大きい」というイメージを持っています。
エンジュの果実は細長い莢になり、その中に丸い種子が数珠のように連なることから、「槐」がこの木を表すようになったとされています。
「鬼」という字が含まれていますが、幽霊や恐ろしい鬼を表しているわけではありません。
「鬼門に植える木だから木へんに鬼になった」と説明されることもありますが、漢字源では、莢の中に並ぶ丸い種子と関連付けて解説されています。
したがって、「槐」は木へんで樹木を表し、「鬼」が音や丸い形のイメージを示す漢字と考えると分かりやすいでしょう。
槐(エンジュ)はどんな木?


槐が表すエンジュは、中国原産のマメ科エンジュ属の落葉高木です。
日本には古くに渡来し、現在では街路樹や公園樹、庭木などとして植えられています。
樹高は10~20メートルほどになり、夏になると枝先に黄白色の小さな花を多数咲かせます。
花の後には、種子の間がくびれた数珠状の莢ができます。
この特徴的な果実は、「槐」の成り立ちとも関係しています。
エンジュは、中国で縁起のよい木として大切にされてきました。
古代中国では朝廷の庭に3本の槐を植え、最高位の官職である三公の位置を示したと伝えられています。
そのため、槐は高い地位や出世を象徴する木ともされました。
日本では、街路樹や庭木として利用されるほか、硬い材が器具などに用いられてきました。
なお、よく似た名前のイヌエンジュは同じマメ科ですが、エンジュとは異なる植物です。
「槐」は名前に使える?
「槐」は常用漢字にも人名用漢字にも含まれていないため、現在は子どもの名前に使用できません。
ですから、「槐(えんじゅ)」と名付けて出生届を提出しても受理されません。
使用できないのは「鬼」という字が含まれているからではなく、子どもの名前に使える漢字として定められていないためです。
「槐」のつく苗字と読み方
「槐」は子どもの名前には使えませんが、苗字には使用されています。
苗字としての「槐」には、漢字の一般的な読み方とは異なる読みもあります。
「槐」一文字の苗字
「槐」一文字の苗字は実在し、次のように読まれます。
| 苗字 | 読み方 |
|---|---|
| 槐 | えんじ・さいかち・えんじゅ・かい |
名字由来netによると、「槐」さんは全国におよそ600人いるとされています。
特に、茨城県や栃木県、東京都など、関東地方に多く見られる苗字です。
参考資料 名字由来net
植物名としては「えんじゅ」と読むのが一般的ですが、苗字では「えんじ」や「さいかち」と読む場合もあります。
初めて目にしたときには、読み方を迷いやすい苗字といえるでしょう。
「槐」のつく主な苗字
「槐」を含む苗字には、一文字の「槐」のほか、「槐島」や「槐原」などがあります。
| 苗字 | 読み方 |
|---|---|
| 槐島 | げじま・きじま |
| 槐原 | えずはら |
「槐島」では「槐」を「げ」または「き」、「槐原」では「えず」と読むなど、漢字単独の読み方からは推測しにくい読みが見られます。
いずれも珍しい苗字なので、本人に確認できる場合は、推測だけで読まない方がよいでしょう。
まとめ
「木へんに鬼」と書く漢字は「槐」です。
音読みでは「カイ」、訓読みでは「えんじゅ」と読み、主にマメ科の落葉高木であるエンジュを表します。
「槐」は木を表す「木」と、音や丸いイメージを示す「鬼」を組み合わせた形声文字です。
「鬼」が含まれていますが、恐ろしい鬼を意味しているわけではありません。
また、「槐」は子どもの名前には使用できませんが、「えんじ」「さいかち」「えんじゅ」「かい」などと読む苗字として実在します。
「槐島」「槐原」のように、一般的な音読みや訓読みからは推測しにくい苗字もあります。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
※気づけば木へんの記事も増えてきました











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