木へんに追うの漢字は「槌」!読み方・意味や苗字を解説
「木へんに追う」と書く漢字は「槌」です。
「槌」は訓読みで「つち」「うつ」、音読みで「ツイ」と読みます。
物をたたく道具や、その道具で物を打つことを表す漢字です。
身近な言葉では、「木槌(きづち)」「相槌(あいづち)」「鉄槌(てっつい)」などに使われています。
この記事では、「槌」の読み方と意味、漢字の成り立ち、「鎚」との違いや苗字での使われ方まで詳しく解説します。
木へんに追うの漢字は「槌」!読み方と意味
「木へんに追う」「木へんに追」と書く漢字は「槌」です。
最初に、「槌」の基本情報を確認しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 木部(きへん) |
| 画数 | 14画 |
| 音読み | ツイ |
| 訓読み | つち・う(つ) |
| 意味 | 物をたたく道具。槌で打つ |
| 漢字検定 | 準1級 |
| 種別 | 人名用漢字 |


「槌」の一般的な読み方は「つち」です。
「つち」とは、円柱形などの頭部に柄を付けた、物をたたくための道具を指します。
現在の言葉でいえば、ハンマーに当たる道具です。
訓読みには「うつ」もあり、槌を使って物をたたくことを表します。
音読みの「ツイ」は、「鉄槌(てっつい)」などの熟語に使われています。
なお、「槌」は人名用漢字に含まれており、名前にも使用できます。
「槌」の右側が「追」と違って見える理由
「槌」は一般に「木へんに追う」と説明されますが、右側をよく見ると、単独の「追」とは字形が少し異なります。
「追」のしんにょうは通常一点ですが、印刷標準字体の「槌」では二点のしんにょうで表されます。
そのため、「木」と現在の「追」をそのまま横に並べた形ではありません。
ただし、漢字を見つける際には「木へんに追う」「木へんに追」と考えれば、「槌」を探せます。
「槌」の書き順
「槌」は、木へんを先に書き、その後に右側を書きます。
画数は合計14画です。

右側は、上の部分を書いてから、最後にしんにょうを書きます。
しんにょうが二点になることに注意すれば、字形を整えやすくなるでしょう。
しんにょうの点ふたつは、樋もそうでしたね。
「槌」の由来と漢字の成り立ち
「槌」は、「木」と音を表す部分を組み合わせた形声文字です。
「漢字源」では、「追」に「重みを加える」というイメージがあり、「木」と組み合わさることで、重みをかけて打ち下ろす木製の道具を表すと説明されています。
「木」は、槌がもともと木製の道具であったことを示します。
右側の部分は「ツイ」という音を表すとともに、重みをかけて打つイメージにつながっています。
そこから「槌」は、物を打ちたたく道具を表すようになり、さらに槌で「打つ」「たたく」という意味でも使われるようになりました。
※「木へんの難読漢字・難しいランキング30」に「槌」はランキングされました。
「槌」と「鎚」の違い
「槌」と「鎚」は、どちらも「つち」と読み、物を打ちたたく道具を表します。
意味がよく似ていますが、漢字の構成に違いがあります。
両者の違いを簡単にまとめると、次のとおりです。
| 漢字 | 部首 | 意味と使われ方 |
|---|---|---|
| 槌 | 木へん | 木製・金属製を問わず、物を打つ道具を表す |
| 鎚 | 金へん | 主に金属製のつちを表す |
「槌」は木へんを持つため、もともとは木製の打つ道具を表しました。
一方、「鎚」は金へんを持ち、金属製のつちを表す際に使われます。
ただし、実際の表記は材質だけで明確に使い分けられているわけではありません。
金属製の道具でも「金槌(かなづち)」「鉄槌(てっつい)」と書くため、「槌」は木製・金属製を問わず広く使われています。
日常的な言葉では、「木槌」「金槌」「小槌」「相槌」「鉄槌」のように「槌」を使うのが一般的です。
「鎚」は「金鎚(かなづち)」などと書くことがありますが、「槌」より使用される機会は限られています。
したがって、「槌は木製、鎚は金属製」と完全に分けるのではなく、「槌」は広く使われ、「鎚」は特に金属製の道具を意識した表記と考えると分かりやすいでしょう。
「槌」のつく言葉
「槌」は、物を打つ道具そのものを表すほか、道具の形や打つ動作に関係する言葉にも使われています。
代表的な言葉を見てみましょう。
| 言葉 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 木槌 | きづち | 頭部を木で作った槌 |
| 金槌 | かなづち | 頭部を金属で作った槌 |
| 小槌 | こづち | 小型の槌 |
| 打出の小槌 | うちでのこづち | 振ると望む物が出るとされる伝説上の槌 |
| 相槌 | あいづち | 相手の話にうなずいたり、言葉を挟んだりすること |
| 鉄槌 | てっつい | 大型の鉄製の槌。転じて、厳しい制裁 |
| 槌音 | つちおと | 槌で物を打つ音 |
「相槌を打つ」「鉄槌を下す」のように、槌で打つ動作から生まれた慣用的な表現もあります。
「槌」は名前に使える?
「槌」は人名用漢字に含まれているため、子どもの名前に使用できます。
ただし、物を打つ道具や「打つ」という意味を持つことから、名前に使われる例は多くありません。
力強さや職人気質を連想できる一方、道具としての印象が強い漢字です。
名付けに使用する場合は、漢字の意味だけでなく、名前全体の読みや受ける印象も考える必要があるでしょう。
「槌」のつく苗字と読み方
「槌」は名前よりも、苗字の中で見かけることがあります。
一字で「槌」と書く苗字も実在します。
「槌」という苗字
「槌」は「つち」と読む苗字です。
全国的には珍しい苗字ですが、実際に使用されています。
【名字】槌
【読み】つち
【全国順位】 27,896位
【全国人数】 およそ120人
参考資料 槌:名字由来net
「木へんに追う」と書く苗字を見かけた場合は、まず「つち」と読むと考えられます。
「槌」を含む主な苗字
「槌」に別の漢字を組み合わせた苗字もあります。
代表的な苗字と読み方は、次のとおりです。
| 苗字 | 主な読み方 |
|---|---|
| 槌谷 | つちたに・つちや |
| 槌田 | つちだ・つちた |
| 槌井 | つちい |
| 槌木 | つちき |
| 小槌 | こづち |
苗字には地域や家系によって異なる読み方が存在するため、表にない読み方をする場合もあります。
※木へんの漢字なのに植物を指さない漢字を集めた記事を作りました。
まとめ
「木へんに追う」と書く漢字は「槌」です。
訓読みでは「つち」「うつ」、音読みでは「ツイ」と読み、物を打つ道具や、槌で打つことを表します。
「槌」は形声文字で、「木」と音を表す部分から成り立っています。
「鎚」も同じく「つち」と読みますが、「槌」は木製・金属製を問わず広く使われ、「鎚」は主に金属製のつちを意識させる表記です。
「木槌」「相槌」「鉄槌」などの言葉に使われるほか、「槌」「槌谷」「槌田」といった苗字にも用いられています。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
※気づけば木へんの記事も増えてきました












60爺




ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません