草冠に重い漢字は「董」!読み方・意味や名前での使い方
草冠に「重」と書く漢字は「董」です。
「草冠に重い」「草冠に重いみたいな漢字」と表現されることもあり、骨董(こっとう)や、中国の歴史上の人物である董卓(とうたく)の名前に使われています。
「董」は「トウ」「ただす」と読み、監督して取り締まる、正しく整えるなどの意味を持つ漢字です。
また、人名用漢字なので、赤ちゃんの名前にも使用できます。
この記事では、「董」の読み方や意味、漢字の成り立ち、名前での読み方などを詳しく見ていきます。
草冠に重い漢字「董」の読み方と意味
草冠に「重」と書く「董」は、音読みで「トウ」、訓読みで「ただす」と読みます。
まずは、「董」の基本情報を確認しましょう。
董
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 艹(くさかんむり) |
| 画数 | 12画 |
| 音読み | トウ |
| 訓読み | ただ(す) |
| 意味 | ただす、監督して取り締まる、ハスの地下茎、骨董に用いられる字 |
| 漢字の種類 | 人名用漢字・形声文字 |
「董」は常用漢字ではありませんが、人名用漢字に含まれているため、名前に使用できます。
「董」の読み方
「董」の音読みは「トウ」、訓読みは「ただす」です。
音読みの「トウ」は、「骨董(こっとう)」「董督(とうとく)」などの言葉に使われています。
訓読みの「ただす」は、監督して取り締まることや、正しく整えることを表す読み方です。
名前では「とう」のほか、「しげ」「しげる」「ただ」「ただし」「なお」「のぶ」「まこと」「まさ」「よし」などと読まれることがあります。
名前での読み方や使用例については、後ほど詳しく紹介します。
「董」の意味
「董」には、主に次の意味があります。
「ただす」「監督して管理する」「取り締まる」という意味があり、物事を正しく整え、秩序を保つことを表します。
「董督」は、監督してきちんと取り締まるという意味の言葉です。
また、「董」はもともとハスの地下茎を表す漢字です。
一般に「ハスの根」と説明されますが、レンコンとして食べている部分は、植物学上は根ではなく地下茎にあたります。

さらに、「しんとなる大切なもの」という意味があり、古い美術品や道具を表す「骨董」にも使われています。
中国では姓としても使われ、三国志に登場する董卓の「董」がその例です。
「董」の書き順

「董」は全部で12画です。
最初に3画で草冠を書き、その下に「重」を書きます。
「重」の中央を通る縦画は最後から3番目の10画目に書き、その後に下部の横画を2本書いて仕上げます。
「董」の由来と漢字の成り立ち
「董」は、「艸(くさ)」と「重」を組み合わせた形声文字です。
「艸」が植物に関係することを表し、「重」が音と「突き通す」というイメージを表しています。
「漢字源」では、多くの穴が突き抜けたハスの地下茎を示す漢字とされています。
そこから、物事をまっすぐ見通して「ただす」「監督して取り締まる」という意味が生まれました。
「草」と「重い」という意味をそのまま組み合わせた漢字ではありません。
※草冠に〇で構成される漢字の記事の中で紹介しています。
「董」が表す植物とは
「董」がもともと表した植物は、ハスです。
辞書では「ハスの根」と説明されますが、レンコンとして食べる部分は、正確には土の中を横に伸びる地下茎です。
レンコンには内部まで通じる穴がいくつもあり、この特徴が「董」の成り立ちに関係しています。
「董」のつく言葉
「董」を使った言葉として最も身近なのは「骨董」です。
このほか、「董」が持つ「監督して取り締まる」という意味を生かした言葉もあります。
| 言葉 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 骨董 | こっとう | 古い道具や美術品など。特に、希少価値や美術的価値のある古い品物 |
| 董督 | とうとく | 監督して、きちんと取り締まること |
| 董事 | とうじ・トンシー | 中国語圏で、会社や団体の理事・取締役・役員を表す言葉 |
「骨董」は現在も広く使われますが、「董督」は日常生活ではほとんど使われない言葉です。
「董事」も主に中国語圏の企業や団体について述べる際に見られます。
いずれも、「董」が持つ「中心となって管理する」という意味につながっています。
「董」は名前に使える?
「董」は人名用漢字なので、男の子にも女の子にも名前として使えます。
常用漢字ではありませんが、戸籍に登録できる漢字です。
「ただす」「正しく整える」という意味から、誠実で正しい道を歩む人になってほしいという願いを込められます。
また、「しんとなる大切なもの」という意味に結び付け、周囲から信頼される中心的な人物に育ってほしいという願いも表せるでしょう。
名前での読み方
「董」は、名前では「とう」のほか、「しげ」「しげる」「ただ」「ただし」「なお」「のぶ」「まこと」「まさ」「よし」などと読まれます。
実在する人物では、明治時代の外交官である林董(はやし・ただす)や、キユーピーの創業者である中島董一郎(なかしま・とういちろう)の名前に使われています。
女性では、僧侶の青山俊董(あおやま・しゅんどう)や歌人の松浦董子(まつうら・すみれこ)が知られています。
読み方の選択肢は多いものの、一目では読み方を判断しにくい場合があるため、名付けでは姓との組み合わせや読みやすさも確認しておきましょう。
「董」のつく苗字と読み方
「董」は、一字で「とう」「どう」などと読む苗字です。
日本では非常に珍しい苗字ですが、中国では代表的な姓の一つで、日本語では「とう」、中国語の発音に近い形では「ドン」や「トン」と表記されることがあります。
三国志に登場する董卓(とうたく)も、「董」を姓とする人物です。
なお、「董」は「薫」と形が似ていますが、董は草冠の下が「重」、薫は草冠の下が「熏」で、読み方も意味も異なります。
まとめ
草冠に「重」と書く漢字は「董」です。
音読みでは「トウ」、訓読みでは「ただす」と読み、「監督して取り締まる」「正しく整える」などの意味を持ちます。
もともとはハスの地下茎を表した漢字で、多くの穴がまっすぐ通っていることから、「物事を見通して正す」という意味が生まれました。
「董」を使った代表的な言葉は「骨董」で、「董督」や「董事」にも使われています。
また、「董」は人名用漢字なので名前に使用でき、「とう」「ただす」「しげ」「なお」「まこと」など、さまざまな読み方があります。
苗字では「とう」「どう」などと読み、日本では珍しいものの、中国では代表的な姓の一つです。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
漢字ペディア「董」
名字事典「董」
漢字カフェ「董と薫」
※気づけば草冠の漢字の記事も増えてきました










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