木へんに葉の漢字は「𣜿」!読み方・意味と「楪」との違い
「木へんに葉」と書く漢字は「𣜿」です。
読み方は「ゆずりは」で、ユズリハ科の常緑高木を表します。
ただし、「木へんに葉」と検索する人の中には、葉から草冠を取ったような「楪」を探している場合もあります。
「𣜿」も「楪」も「ゆずりは」と読めますが、字形や読み方、意味には違いがあります。
まずは、木へんに「葉」をそのまま組み合わせた「𣜿」の読み方と意味から見ていきましょう。
木へんに葉の漢字は「𣜿」!読み方と意味
「木へんに葉」と書く「𣜿」の基本情報は、次のとおりです。
𣜿
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 木(きへん) |
| 画数 | 16画 |
| 読み方 | ゆずりは |
| 意味 | ユズリハ科の常緑高木 |
| 漢字の種類 | 国字 |
| Unicode | U+2373F |
「𣜿」は一般的な漢字ではありませんが、日本で作られた国字として「漢字源」に収録されています。
「𣜿」の読み方
「𣜿」の読み方は、訓読みの「ゆずりは」です。
音読みはありません。
日本で植物のユズリハを表すために作られた漢字なので、日本語固有の読み方だけを持っています。
「𣜿」の意味
「𣜿」は、ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木「ユズリハ」を意味します。
ユズリハは、新しい葉が伸びてから古い葉が落ちる木です。
古い葉が若い葉に場所を譲るように見えることから、「ゆずりは」と呼ばれるようになったといわれています。
同じ植物は「楪」「譲葉」「杠」などと書かれることもありますが、「𣜿」は木へんに「葉」をそのまま組み合わせた字です。
「𣜿」の書き順
「𣜿」は、左側の「木」を書いたあと、右側の「葉」を書きます。

「𣜿」自体の書き順がなかったので、「木」と「葉」の書き順を出しました。
「葉」の画数は、プラス4として置き換えてください。
画数は、「木」の4画と「葉」の12画を合わせた16画です。
非常に珍しい漢字のため、一般的な書き順サイトなどでは表示されないことがあります。
「木」と「葉」に分けて、それぞれの書き順を確認すると分かりやすいでしょう。
「きへんに○の漢字一覧」「木へんの難読漢字・難しいランキング30」で記事を書いています。
⇒ 「きへんに○の漢字一覧」はこちら
⇒ 「木へんの難読漢字・難しいランキング30」はこちら
※「木へんの難読漢字・難しいランキング30」に「𣜿」はランキングされました。
「𣜿」の由来と漢字の成り立ち
「𣜿」は、日本で作られた国字です。
「漢字源」によると、「楪」のつくりである「枼」を、同じ「よう」の音を持つ「葉」に置き換えて作られました。
つまり、「木」と「葉」の意味を直接組み合わせて作られたというより、「楪」をもとに字形の一部を取り替えた漢字です。
「漢字源」では、葉の草冠が十ふたつの17画の漢字として載っています。
植物のユズリハを表す字として使われますが、日常生活で目にする機会はほとんどありません。
「𣜿」と「楪」の違い

「木へんに葉」と検索すると、「𣜿」と「楪」の2つの漢字が候補に挙がります。
どちらも「ゆずりは」と読めますが、字形や成り立ち、読み方が異なります。
両者の主な違いを表にまとめました。
| 比較項目 | 𣜿 | 楪 |
|---|---|---|
| 字の構成 | 木+葉 | 木+枼 |
| 画数 | 16画 | 13画 |
| 読み方 | ゆずりは | チョウ・ヨウ・ゆずりは |
| 主な意味 | 植物のユズリハ | 小皿、地名に用いる字、植物のユズリハ |
| 漢字の種類 | 日本で作られた国字 | 中国から伝わった漢字 |
| JIS水準 | JIS第1~第4水準に含まれない | JIS第2水準 |
「𣜿」は、木へんの右側が「葉」そのものです。
一方の「楪」は、右側が「葉」ではなく、「世」の下に「木」を置いた「枼」になっています。
そのため、「木へんに葉の草冠なし」「木へんに葉の下」「木へんに世の下に木」と表現される漢字は「楪」です。
木へんに蝶の右側も「楪」
「木へんに蝶の右側」と表される漢字も「楪」です。
「蝶」の右側には、「世」の下に「木」を置いた「枼」が使われています。
したがって、「木へんに蝶の右」「蝶の虫へんを木へんに変えた漢字」と探している場合も、答えは「楪」となります。
𣜿(ユズリハ)とはどんな植物?

ユズリハは、ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木です。
本州の福島県以西から四国、九州、沖縄などに分布し、高さはおよそ4~10メートルになります。
枝先に大きな葉を集めてつけ、春から初夏にかけて花を咲かせます。
𣜿・𣜿(ゆずりは)は、「新しい葉が古い葉と入れ替わる」イコール「家が代々続く」イメージがあり、縁起の良い樹木なんです。
ここから、正月飾りや庭木にも使われているのです。
「𣜿」は名前に使える?
「𣜿」は、子供の名前には使えません。
戸籍に登録する子供の名前には、常用漢字または人名用漢字を使用する必要がありますが、「𣜿」はどちらにも含まれていないためです。
比較した「楪」も常用漢字・人名用漢字ではないため、子供の名前には使えません。
新しい葉へ代を譲るユズリハは、世代交代や家の繁栄を連想させますが、意味がよくても名付けに使用できるとは限らないので注意しましょう。
将来、どこかで登録されることがあれば名付けに使用するようになりますが……。
「𣜿」「楪」のつく苗字と読み方
「𣜿」と「楪」は子供の名前には使えませんが、どちらも苗字として実在します。
名前に使える漢字の制限は、受け継がれてきた苗字には適用されません。
主な読み方と推計人数は、次のとおりです。
| 苗字 | 読み方 | 全国人数 |
|---|---|---|
| 𣜿 | ゆずりは | およそ30人 |
| 楪 | ゆずりは・いずりは | およそ230人 |
名字由来netによると、「𣜿」は全国におよそ30人しかいない非常に珍しい苗字です。
一方の「楪」は「ゆずりは」のほか、「いずりは」と読む場合もあります。
人数は推計値であり、調査時期によって変わる可能性があります。
まとめ
「木へんに葉」と書く漢字は「𣜿」で、「ゆずりは」と読みます。
植物のユズリハを表すために日本で作られた国字で、画数は16画です。
一方、木へんに葉の草冠を除いた部分や、木へんに蝶の右側を書いた漢字は「楪」です。
「𣜿」と「楪」はどちらも子供の名前には使えませんが、「ゆずりは」などと読む苗字として実在します。
右側に草冠があれば「𣜿」、なければ「楪」と区別すると覚えやすいでしょう。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
𣜿|名字由来net
※気づけば木へんの記事も増えてきました










60爺




ディスカッション
コメント一覧
木辺に葉っぱのユズリハです!
草冠ある方です😆
自分のルーツに繋がる知見だったのでありがとうございます!
匿名様
コメントありがとうございます。
木へんに葉の「𣜿」さまですね。
この名字は、記事にもありますように全国に230名しかいない貴重な名字です。
多少のお力に成れたのであれば幸いです。