草冠に朱と書いて茱!意味・読み方から名前での使われ方まで総特集

2023年5月31日

先日、「草冠に未(み)と書く漢字は存在しない」という記事をアップしています。その記事の中で、「草冠に未(み)」で検索する方は、おそらく、「草冠に末(すえ)」か「草冠に朱(しゅ)」の漢字を捜したいのではないかと当たりをつけています。

「草冠に末で茉」の記事は既にアップしていますが、「草冠に朱で茱」は、未だ記事にしていません。

60爺

当然、「茱」は、草冠に○○シリーズにピッタリの漢字です。

そういうわけで、穴埋めの意味もあり、この草冠に朱の「茱」について、意味・読み方から書き順、そして、名前での使い方まで総特集したいと思います。

是非、ご一緒に内容をご覧になっていって下さい。

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草冠に朱といえば茱!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、茱の意味と読み方を明確にしましょう。

茱の読み方と意味

画数 :9画
音訓:シュ
意味
①木の名。ミカン科ゴシュユ属の落葉低木。初夏に黄色の小花が咲く。ゴシュユ(呉茱萸)。②木の名。ミズキ科ミズキ属の落葉小高木。早春に黄色の小花が咲く。サンシュユ(山茱萸)。③木の名。ミカン科サンショウ属の落葉高木。カラスザンショウ(烏山椒)。
日本語だけの意味・用法
茱萸(ぐみ)とは、果樹の名。グミ科グミ属の総称。小さな球形の果実がつき、食用となる。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

上記のとおり、「茱」の音読みは「シュ」で、訓読みはありませんね。

意味は3つあり、すべて異なる「木」を表しているのが面白いですね。草冠の漢字ですが、それが差している植物は「草」ではなくて「木」なんですよ。

日本語の意味を見に行くと、果樹の茱萸(ぐみ)即ち、グミ科グミ属の総称なんですね。この茱萸(ぐみ)ですが、常緑または落葉の低木でつる性のものもあります。

何と、茱萸(ぐみ)も「木」なんですなあ!日本語でも、草冠の漢字なのに「木」を指してます。ちなみに、菓子のグミとは全く関係がありません!

茱の書き順を見てみましょうか。

この漢字の書き順も簡単です。草冠を書いてから朱を書きます!間違えようがないと思います。


もっと詳しく知ろう!茱の漢字としての由来や成り立ち

まずは、グミの由来を見ていきます。複数あります。

古くは、クミだったんです(『本草和名』に「和名クミ」があり)。

この語源は不明ですが、実を口に含み、噛み、皮を吐き出すというグミの食べ方から、「含(くくむ)実」といわれ、これが変化して「くくみ」「くみ」となったようです。

もう一つ。グミはグイミからの転化で、グイすなわち刺の多い木に食用になる実がなるからとの説ですね。

茱の解字です。

茱=「朱(シュ・あかい)」+「艸(くさ)」(形声)。

引用 上級漢和辞典 漢字源 学研

形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。

「艸(くさ)」ではないですが、茱萸も赤い実がなりますな!

茱ってどんな植物?

茱はどんな植物なのでしょうか。日本語の意味である「茱萸(グミ)」について見ていただきます。

花言葉

茱の花言葉は次の通りです。

用心深い

グミの実は、赤くてつやつやして如何にもおいしそうなんですが、ところが、口に入れると思いがけない酸っぱさや苦みがあるので、食べるときは用心深くといった所から来ているようです。

形態・生態

グミは、ユーラシアから東南アジアにかけ、50から70種ほどが、オーストラリア、北アメリカには特別な種類のみ分布しています。日本には十数種が分布しています。

上述したように、グミの実は食べることができます。

グミの実は、楕円形で赤く熟します。味は、渋みと酸味及びかすかな甘味があります。この渋みは、渋柿と同じタンニンによるものです。なお、リコピンが多く含まれているのはいいことですな。

グミの実の収穫時期は品種によって異なり、春に実のなる品種は5月~6月、秋に実のなる品種は10月頃が食べ頃ですね。

上述の意味の中に「果樹の名」とありましたが、実は果樹として栽培されることはほとんどないようです。

以上、茱の漢字の読み方と意味、由来や成り立ち、そして、茱とはどんな植物なのかを見てきました。

次の章では、「茱」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。

名前に使われる際のポイントは

「茱」ですが、実は、人名漢字ではないんですよ!「朱」が入っているので、女の子向けの名前に使えるかなと思っていたのですが、当てが外れましたね。

60爺

当然ですが、60爺ベスト3はお休みです。

そこで、名前が付けられないときは苗字ということで、「茱」のつく苗字を見てみます。最初に、「茱」さんがいるのか見てみましょう!

残念!「茱」さんですが、日本にはいないようですな!

じゃ、「茱」に別の漢字をつけた方がいるかなと思って探すと、「茱萸(ぐみ)」、「茱萸田(ぐみた、ぐみだ)」がいることがわかりました。

まずは、「茱萸」さんです。

【名字】茱萸
【読み】ぐみ
【全国順位】 –
【全国人数】 –
参考資料 名字由来net

「茱萸」さん、調査中でした!都道府県別に、70名ほど見つかっているようですね。

次に、「茱萸田(ぐみた、ぐみだ)」さんを見に行きましたが、「茱萸」さんと同じく調査中でした!こちらも、都道府県別に、50名ほど見つかっているようです。

最後に

草冠に朱で茱の読み方と意味について述べてきました。読み方は、音読み「シュ」のみでした。

意味は、3つあって、上述しましたが、それぞれ異なる「木」を指していました。そして、日本語のみの意味も「茱萸(グミ)」という「木」を指すんですね。草冠なのに、草ではなく木でした。ちょっと面白くありませんか。

植物としては、日本語のみで示す「グミ」を取り上げて解説しました。

人名漢字でもなく、苗字を見に行ったら2つあったんですが、いつものサイトでは両方とも調査中でしたな。

次の草冠の漢字は人名で使えますかね?

※気づけば草冠の漢字の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

草冠の漢字

Posted by 60爺