草冠に未の漢字はある?「茉」の読み方と見分け方

2023年5月10日

「草冠に未」と書く漢字を探している方は多いようです。

私も漢和辞典で調べてみましたが、日本語で一般に使われる漢字の中には見つけられませんでした。

ただ、さらに調べてみると、Unicodeには草冠の下に「未来」の「未」を置いた「苿」という文字が収録されています。

しかし、「苿」は日本のJIS漢字には含まれておらず、日本語の文章で使われる漢字とはいえません。

名前や文章で見かけた漢字を探している場合は、草冠に「末」と書く「茉」である可能性が高いでしょう。

この記事では、草冠に未と書く文字の有無を確認したうえで、「茉」の読み方や意味、未と末の見分け方、茉に似た漢字を解説します。

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草冠に未と書く日本の漢字はある?

結論からいうと、草冠の下に「未来」の「未」を置いた、日本語で一般に使われる漢字は見当たりません。

常用漢字や人名用漢字に含まれていないだけでなく、日本の文字規格であるJIS X 0208やJIS X 0213にも収録されていません。

そのため、漢和辞典やパソコンの日本語変換で探しても、通常は該当する漢字が出てきません。

ただし、草冠に未と書く文字が、世界中の漢字を含めてまったく存在しないわけではありません。

Unicodeには草冠に未の「苿」がある

Unicodeには、草冠の下に「未」を置いた「苿」がU+82FFとして収録されています。

Unicodeは、日本語だけでなく、中国語や韓国語などで使われる文字もまとめて扱う国際的な文字コードです。

ですから、Unicodeに収録されているからといって、日本語で使われる漢字とは限りません。

「苿」の日本での扱いを整理すると、次のようになります。

確認項目「苿」の扱い
UnicodeU+82FFとして収録
日本のJIS漢字収録されていない
常用漢字含まれていない
人名用漢字含まれていない
日本語での使用ほとんど使われない

Unicodeの漢字情報では、「苿」に中国、台湾、香港、韓国の文字資料を出典とする情報がありますが、日本の文字資料を示す出典はありません。

日本語としての一般的な読み方も定着していないため、「苿」を日本の漢字として紹介するのは適切ではないでしょう。

したがって、「草冠に未」という検索で名前や日本語の文章に使われていた漢字を探しているなら、目当ての文字は「苿」ではなく、草冠に「末」と書く「茉」である可能性が高いと考えられます。

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探している漢字は草冠に末の「茉」?

「草冠に未」と検索した方が探している可能性が高いのは、「茉」という漢字です。

「茉」は草冠に「未」ではなく「末」
と書きます。

未と末は横棒の長さしか違わないため、手書き文字や小さな文字では見間違えやすいのでしょう。

「茉」の基本情報は、次のとおりです。

項目内容
部首艸(くさかんむり)
画数8画
音読みマツ・バツ
訓読みなし
意味「茉莉」「茉莉花」に使われ、マツリカを表す
漢字の種類人名用漢字

「茉」は一文字で使われることが少なく、主に「茉莉」や「茉莉花」という言葉に用いられます。

「茉莉」は「まつり」、「茉莉花」は「まつりか」と読み、モクセイ科ソケイ属の常緑低木であるマツリカを表します。

白く香りの強い花を咲かせ、花はジャスミン茶の香りづけなどに使われます。

アラビアジャスミン
アラビアジャスミン

また、「茉」は人名用漢字に含まれているため、名前に使用できます。

名前では「ま」という読みで、茉央、茉衣、茉奈などに使われます。

ただし、「ま」は名前で用いられる読みであり、一般的な訓読みではありません。

「茉」の成立ちやマツリカ、名前での使われ方については、次の記事で詳しく解説しています。
草冠に末と書く「茉」の読み方と意味

「未」と「末」の見分け方

「未」と「末」は、2本の横棒の長さが異なります。

「未」は上の横棒が短く、下の横棒が長い漢字です。

一方、「末」は上の横棒が長く、下の横棒が短くなっています。

両者の違いを整理すると、次のとおりです。

漢字横棒の長さ草冠を付けた形
上が短く、下が長い
上が長く、下が短い

名前や「茉莉花」などに使われる「茉」は、上の横棒が長い「末」の方です。

文字が小さくて判別しにくいときは、草冠の下にある2本の横棒を比べると見分けられます。

「茉」に似た漢字

「茉」には、下部の形がよく似た漢字がいくつかあります。

特に「苿」「茱」「芙」は、文字が小さい場合や手書きの場合に、「茉」と見間違えることがあります。

それぞれの構成と見分け方を確認してみましょう。

漢字構成読み方見分け方
草冠+未日本語で一般的な読み方はない上の横棒が短く、下の横棒が長い
草冠+末マツ・バツ上の横棒が長く、下の横棒が短い
草冠+朱シュ下部に左払いと右払いがある
草冠+夫下部の縦画が横棒を突き抜けている

「苿」は草冠に「未」と書く文字ですが、日本のJIS漢字には収録されておらず、日本語ではほとんど使われません。

名前や一般的な文章の中で見かけたのであれば、「苿」ではなく「茉」である可能性が高いでしょう。

「茱」は草冠に「朱」と書き、「シュ」と読みます。

主に「茱萸」という植物名に使われ、「呉茱萸」や「山茱萸」などの言葉があります。

「茉」と比べると、下部の左右に払いがあるのが特徴です。
草冠に朱と書く「茱」の読み方と意味

茱萸(グミ)
茱萸(グミ)

「芙」は草冠に「夫」と書き、「フ」と読みます。

「芙蓉」や「木芙蓉」などに使われる漢字です。

下部の縦画が横棒の上まで突き抜けているため、横棒の長さに注目すると「茉」と見分けられます。
草冠に夫と書く「芙」の読み方と意味

芙蓉(フヨウ)の花
芙蓉(フヨウ)の花
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まとめ

草冠の下に「未来」の「未」を置いた「苿」という文字は、UnicodeにU+82FFとして収録されています。

ただし、日本のJIS漢字には収録されておらず、常用漢字や人名用漢字でもありません。

日本語の文章で使われる漢字とはいえないため、「草冠に未と書く日本の漢字はあるか」という問いに対しては、一般的な漢字は見当たらないという答えになります。

名前や日本語の文章で見かけた漢字を探している場合は、草冠に「末」と書く「茉」である可能性が高いでしょう。

「茉」は「マツ」「バツ」と読み、「茉莉」や「茉莉花」に使われる人名用漢字です。

「未」は上の横棒が短く、「末」は上の横棒が長いという違いがあります。

草冠の下にある2本の横棒を見比べれば、「苿」と「茉」を見分けられます。

通常、名前やマツリカを表す言葉に使われているのは「茉」の方だと覚えておきましょう。

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

草冠の漢字

Posted by 60爺