魚へんに念と書いて鯰!読み方から意味・由来・苗字までを総特集
魚へんに念と書く漢字は「鯰(なまず)」です。
地震との関係でもよく知られる魚で、江戸時代の「安政見聞誌」にも、地震に先行してナマズが暴れたことが記述されているんです。
今回は、この、魚へんに念の「鯰」について、読み方や意味、漢字の由来、苗字などを紹介します。
ご一緒に、その結果を見ていってくださいませ。
魚へんに念といえば鯰!読み方や意味をチェック

最初に、鯰の意味と読み方を明確にしましょう。
鯰の読み方と意味
鯰
画数 :19画
音訓:ネン(日本語だけ)鯰
日本語だけの意味・用法
なまず。魚の名。ナマズ科の淡水魚。ナマズ。漢名、鮎。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
この漢字は国字です。
日本で、「ナマズ」を表すために作成した漢字です。
ご存知の方も多かったのではないでしょうか。
それでは、書き順をみてみましょう。

魚と念=「今」+「心」を順番に書いていけば完成ですね。
この漢字も、魚を構成する田の書き方を間違えなければ、あとは問題ないでしょう。
ナマズのように、動物には見た目や特徴から作られた面白い漢字が数多くあります。
もっと詳しく知ろう!鯰の漢字としての由来や成り立ち
解字を見てみると、次のように書いてあります。
「鯰」=「念(ネン)」+「魚(さかな)」(形声)。
形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。
鮎(ネン)(ねばっこいナマズ)の占を念に入れかえた国字です。
「難読漢字ときあかし辞典(研究社)」によると、この漢字、平安時代の辞書に、中国の書物を踏まえ、「ナマズ」を意味すると書かれているそうです。
ところが、その中国の書物は現存せず、さらに、中国の他の古い書物に「鯰」は出てこないため、現在では、上述したように日本で作られた漢字だと考えられています。
しかも、この「鯰」、近代に日本語から中国語へと逆輸入され、中国語でも「ナマズ」を表す漢字として使われるようになっているそうです。
なお、新明解語源辞典(三省堂)では「ナマズ」の名前は、「ナマ」は「滑らか」から来たとなっています。
体が「なめらか」なので捕らえにくいという、ヌルヌルした所に着目した語源だそうです。
ただし、「ず(づ)」については、不明となっています。
こちらの記事では、「おまけ:念を構成に含む漢字」で鯰を含んだ漢字を紹介しています。
「鯰」と「鮎」の違い
なんと、「上級漢和辞典 漢字源(学研)」では、中国では「鮎」は「なまず」のことなんですよ!
ですから、先程、「鯰」が中国語でも「ナマズ」を表すので、次のようになっているわけです。
| 漢字 | 日本 | 中国 |
|---|---|---|
| 鮎 | アユ | ナマズ |
| 鯰 | ナマズ | ナマズ |
つまり、日本では、「鮎」と「鯰」は違った魚を指しているのに、中国では、同じ「ナマズ」を指すわけですな!
鮎の字源を見てください。
「鮎」=「占(くっつく)」+「魚(うお)」(形声)なんです。
そして、「占」=「くっつく」⇒「ねちねちとくっつく」となり、鮎は皮膚に粘り気のある魚を示しているんですって。
ここから、体表がねばねばするナマズの特徴を捉えているんですね!
ちなみに、この漢字、ご存知のように、日本ではアユを示します。
「鮎」=「占(うらない)」+「魚(うお)」(会意)で、神功皇后がアユで占をした故事からだそうです!
他にも、ナマズの漢字表記として「魸」「鮀」が当てられます。
- 「魸」=「片(薄く平らな)」+「魚(うお)」:頭が平たい魚
- 「鮀」=「它(横にのびる)」+「魚(うお)」:浅瀬の砂を分けてすすむ魚
漢字の意味を知ると納得ですね!
※魚へんに〇の漢字でクイズ形式にした記事を作りました。是非、チャレンジしてください。
ナマズって、どんな魚
ナマズは、日本・中国・朝鮮半島・台湾など、東アジアの河川や湖沼に生息する淡水魚です。
日本在来の淡水魚は雑食が多いんですが、在来魚としては数少ない大型の肉食魚なんです。
扁平な頭部と長い口ヒゲ、貪欲な食性が特徴で、大きな体をくねらせてゆったりと泳ぎます。
基本的に夜行性で、昼間は流れの緩やかな河川、池沼・湖などの水底で、岩陰や水草の物陰に潜んでいます。
ナマズは、日本では天ぷら・たたき・蒲焼き・刺身などにして利用される白身魚です。
但し、生食で怖いのは、顎口虫などが寄生しているため、顎口虫症への感染してしまうことです。
魚へんに念「鯰」は名前に使える?
「鯰」は人名用漢字ではないため、名前に使うことはできません。
一方で、苗字としては「鯰(なまず)」という姓が実在します。
全国的には非常に珍しい苗字ですが、実際に存在することが確認されています。
- 名字:鯰
- 読み:なまず
- 全国順位: 45,012位
- 全国人数: およそ50人
全国でも滅多に見ない珍しい苗字だと言えるでしょう。
まとめ
魚へんに念の鯰、何と、久々の国字でした。意味は淡水魚のナマズでした。

元々の鯰の漢字が、日本語ではアユの漢字だったとはびっくり!
この魚へんに念の鯰には、「鮎」「魸」「鮀」と複数の漢字表記がありました!それぞれが何で「ナマズ」を指すのか、その理由が納得モノでしたね。
そして、このナマズは、日本では珍しい肉食性の魚でした。また、食用として利用されていますが、生食は寄生虫被害の可能性があるので注意しましょう!
さてさて、次回の魚へんの漢字はどうなるかな?
参考資料
上級漢和辞典 漢字源(学研)
難読漢字ときあかし辞典(研究社)
新明解語源辞典(三省堂)
鯰|名字由来net
※気づけば魚へんの漢字の記事も増えてきました











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