魚へんに秋とは?漢字「鰍」の読み方・意味・由来をわかりやすく解説

2023年5月19日

今回は、シリーズものに育てている「魚へんに○○」を題材にします。

60爺

○○の部分を秋にしましょう!

この「魚へんに秋」と書く漢字を知っていますか。

この漢字は 「鰍」 で、日本では 「かじか」 と読みます。

漢字クイズや難読漢字としてもよく紹介される文字ですが、実は、川魚の名前を表す漢字です。

この記事では、魚へんに秋の漢字は何か、「鰍」の読み方や意味、なぜ魚へんに秋と書くのか、カジカという魚の特徴などを、分かりやすく解説します。

どうか、ご一緒に、最後まで見ていってくださいませ。

魚へんに秋の漢字は「鰍」

最初に、鰍の意味と読み方を明確にしましょう。

鰍の読み方と意味

画数 :20画
音訓:シュウ どじょう(日本語だけ)いなだ かじか
意味
どじょう。魚の名。ドジョウ科の淡水魚。ドジョウ(泥鰌)。
日本語だけの意味
①いなだ。ブリの幼名。
②かじか。魚の名。カジカ亜目の魚の総称。主にきれいな清流の水底にすむ。海にすむものもいる。カジカ。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

この漢字の音読みは「シュウ」、訓読みは「ドジョウ」ですね。

意味は、訓読みと同じ「どじょう」です。

カジカの画像
どじょう

中国では、鰍は「どじょう」を表すようです。

しかし、日本語では「鰍」は、「いなだ」あるいは「かじか」と読みます。

いなだは海水魚で、かじかは淡水魚ですね。

日本では、「鰍」という漢字は、一般的にカジカ(淡水魚)を指しますが、ブリの幼魚である「イナダ」の表記としても用いられるのですね。

実際、パソコン・スマホでは、「かじか」あるいは「いなだ」と入力して変換すれば「鰍」を得ることができます(「いなだ」の場合、鰍が出るまで候補が多いですけどね^^;)。

次は、書き順をみます。

魚と秋(禾と火)を順に書けば終わりです。

魚は、5,6の順を逆にする方もいらっしゃるかと思います。縦棒(5)が先なんですね。

※魚へんに春夏秋冬の季節を付けた漢字について特集しました。

鰍:魚へんに秋と書く理由

日本語の意味にある「かじか」の由来ですが、この魚、昔々、鳴くと思われており、声が河鹿(カジカガエル)に似ているからだそうです。

また、その容姿を見て、「かじ」は瘡(かさ 皮膚がかさかさした皮膚病)のようだから付けられ、最後の「か」は魚名語尾なんだそうです。

次は、鰍の漢字を解析します。

鰍=「秋(シュウ)ぐっと引き絞る・締まって細い」+「魚」(形声※)。

形声※
漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。

「ぐっと引き絞る・締まって細い」ところから、中国ではドジョウを指すようになったのかと勘案いたします。

「いなだ」=「稲田」⇒田んぼに稲が生える時期にだいたいそのサイズになるから、そう呼ばれたみたいですが、そのサイズになるのが秋だから、漢字は「魚」+「秋」になったのではないかと。

「かじか」については、産卵から夏に荒食いし、脂がのった時期が秋であるため「魚」+「秋」となったと言われています。

■追記 秋について記事を書いています。秋とは何か、その期間はいつなのかを解説しています。

※魚へんに〇の漢字でクイズ形式にした記事を作りました。是非、チャレンジしてください。

鰍(カジカ)とはどんな魚か

60爺

ここで見る魚は、中国で示す「どじょう」ではなく、日本語だけの意味の中から「かじか」を見ていきたいと思います。

鰍(カジカ)は日本の固有種で、スズキ目カジカ科に属しており、北海道南部以南に分布する魚です。

山地の渓流などの上流域、また、中流域から下流域にかけて生息しており、石礫中心の川底を好み、水生昆虫やアユなどの魚、底生生物などを食べています。

地方では、(ハゼ科の魚とともに)ゴリ、ドンコと呼ばれることもあるようですね。

主な特徴は次の通りです。

  • 川底に住む底生魚
  • 体は茶色や灰色で岩に似た模様
  • 秋から冬にかけて旬を迎える

鰍(カジカ)の見た目はややゴツゴツしていますが、淡白で上品な味の魚として知られています。

地域によっては、唐揚げ・甘露煮・汁物などにして食べられることもあります。

「鰍」はカジカガエルと混同されることもある

鰍(カジカ)は秋に鳴く?ことから「魚へん」に「秋」が付けられたという説があります。

一方、「カジカ」の名前は「河鹿」に由来しています。

昔は、鹿のかん高く鳴く声を聴くのが秋の風流でした。

その鹿の鳴き声に似ていることから「河鹿」と呼ばれたのです。

ただ、魚のカジカが鳴くわけはありません。

実は、その声は「カジカガエル」だったんです!

魚のカジカとかえるのカジカガエルは同じ渓流に棲み、これらは暗褐色で斑紋のあるよく似た体色をしています。

ここから、昔の人は、カジカとカジカガエルが同じ種類と考え、カジカが成長してカジカガエルになると信じていました。

魚へんに季節をつけた漢字

カジカは、魚へんに秋という漢字でした。

秋以外の季節を魚へんに付けた漢字があるか見ておきましょう。

  • 魚へんに春で鰆
  • 魚へんに夏で?
  • 魚へんに冬で鮗

それでは、それぞれの魚について細かく見ていきます。

魚へんに春で鰆

魚へんに春で鰆、読み方は「さわら」です。漢字から、春が旬だと思っていませんか。

実は、関東と関西で旬が違っているんですよ。

地域その理由
関東産卵期前の脂がのった12~2月の「寒鰆」が好まれる
関西5~6月にたくさん獲れるため

また、成長して名前が変わる出世魚でもあるんです。

サゴシ(サゴチ40-50cm)⇒ナギ(50-60cm)⇒サワラ(60cm以上)

※詳細は、こちらでご覧ください。

魚へんに夏で?

魚へんに夏と書く漢字は、「上級漢和辞典 漢字源」には見つかりませんでした。

ただ、角川の大字源の国字一覧に「魚へんに夏」の漢字があります。

この漢字、どうやら存在するようですが、一般の辞書には載っていない希少な漢字のようです。

追跡した結果、いくつかの痕跡があります。

その詳細は、次の記事でご覧ください。

魚へんに冬で鮗

魚へんに冬で鮗、読み方は「このしろ」です。

ただ、漢字源をみると、意味の中に「このしろ」「ひいらぎ」の2つがあります。

「このしろ」は、鮨のネタにある「こはだ」のことです。「ひいらぎ」には棘があるそうです。

詳細は、次の記事でご覧ください。

■追記 他の部首に秋と書く漢字の記事があります。

最後に

魚へんに秋で鰍を、「魚へんに○○」のシリーズに加えました。

こちら、中国本土ではドジョウの意味なんですな!で、日本語の意味はとみると、「いなだ」と「かじか」なんですよ。

又もや、海水魚と淡水魚に分かれてしまいました!

60爺

私は、かじかを食べたことは・・・ないとおもいます。ちょっと見た目があれなんですけど、美味らしいですな!

どんな魚なのかについては、かじかを俎上に挙げて解説いたしました!本文に入れなかったんですけど、この魚も個体数が減少しているとか。

参考
引用 上級漢和辞典 漢字源 学研

※気づけば魚へんの漢字の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

魚へんの漢字

Posted by 60爺