棋王戦の日程を見どころも含めて大特集!2024年の観戦計画を立てよう

2023年12月18日

棋王戦は、将棋の8大タイトルの中で年明けに始まる将棋のタイトル戦です。序列は6位のタイトルで、1日制の5番勝負です。

藤井聡太棋王は、1月7,8日から第73期王将戦を戦っており、2023年10月11日に藤井棋王が八冠制覇を成し遂げたあと、竜王戦を4連勝で防衛し、2回目の八冠防衛を賭けたタイトル戦です。

さらに、王将戦の結果次第では藤井棋王がこのタイトルを守ると、タイトル戦20連勝という、とんでもない新記録を達成するかもしれません。

今回の挑戦者は伊藤匠四段です。

この記事では、第49期棋王戦に向け、日程や、2024年最初のタイトル戦見どころ等を総特集しちゃいます!

是非、ご覧になってくださいませ。

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第49期棋王戦五番勝負日程と会場

第49期棋王戦五番勝負の日程と会場は次の通りです。

【第1局】2月4日(日)「新川文化ホール」富山県魚津市
【第2局】2月24日(土)「北國新聞会館」石川県金沢市南町2-1
【第3局】3月3日(日)「新潟グランドホテル」新潟県新潟市中央区下大川前通3ノ町2230
【第4局】3月17日(日)「日光きぬ川スパホテル三日月」栃木県日光市鬼怒川温泉1400
【第5局】3月26日(火)「東郷神社」東京都渋谷区神宮前1-5-3

過去5年間を振り返り、決まった対局場を見ておきましたが、予想したように、第2局、第3局の会場は昨年と同じですね。また、最終第5局も「東郷神社」に決まりました。

ここ、2年日光で行われていた対局も引き継がれ、第4局も昨年と同じ会場です。

第1局会場

この「新川文化ホール」は、第44期棋王戦第2局が開催された会場ですね。その際は、渡辺明棋王が広瀬章人竜王を破っています。

新川文化ホール(にいかわぶんかホール)は、富山県魚津市宮津にある県立の文化ホールである。愛称はミラージュホール。地方自治法(昭和22年法律第67号)第244条の2第3項の規定に基づく指定管理者制度により(公財)富山県文化振興財団が運営を行っている。

引用 wiki 新川文化ホール

第2局会場

今年も、第2局は、<北國新聞会館>です。これで、4期連続第2局の会場となりますね。ここは、4期前、5期前は第1局会場でした。棋王戦では、お馴染みの対局会場です。

北國新聞(ほっこくしんぶん)は、石川県金沢市に本社を置く株式会社北國新聞社が発行する地方紙である。

引用 wiki 北國新聞

「北國新聞会館」は、北國新聞社の本社ビルです。

第3局会場

今期も、第3局は<新潟グランドホテル>です。これで、6期連続ここで開催されることになります。

第2局会場の<北國新聞会館>と同様、棋王戦ではおなじみの会場ですな。

第4局会場

「日光きぬ川スパホテル三日月」は、館内に、日光東照宮を分霊拝載し、日光東照宮御分霊社三日月神社としており、お詣りが出来ます。

都心から2時間、鬼怒川温泉駅近に鎮座しているので楽々行けますね。

世代を越えて楽しめる施設と、充実のスパ、おいしい料理が楽しめます。

第5局会場

第5局が開催される場合にお知らせします。


第49期棋王戦五番勝負

第49期棋王戦五番勝負は、藤井聡太棋王が3勝1引き分けで防衛、棋王2連覇を果たしました。

合わせて、タイトル戦21連覇と自身の持つ記録をさらに伸ばしました。

60爺

どちらが初戦を制するでしょうか!

対局者/局数第1局第2局第3局第4局第5局
藤井聡太棋王
伊藤匠七段

第1局が2月4日「新川文化ホール」で行われ、17時35分に129手で持将棋※(引き分け)となりました。相入玉となり、双方の点数も足りているためです。

持将棋(じしょうぎ)※
将棋で、双方の王将が入玉して勝負がつかない状態で、互いに規定の駒数を保持した場合をいい、引き分けとなる。江戸時代は、持(もち)といった。

藤井棋王、伊藤七段共に0勝0敗1分けということです。

タイトル戦の開幕局での持将棋は、1991年10月の第4期竜王戦七番勝負第1局「先手:谷川浩司竜王-後手:森下卓六段」(肩書・段位は当時)以来32年ぶりの珍事です。

第2局は、2月24日(土)「北國新聞会館」で行われ、後手の藤井棋王が94手で勝ちました。まずは、藤井棋王が、本シリーズ先勝となりました。

第3局は、3月3日(日)「新潟グランドホテル」で行われ、先手の藤井棋王が105手で勝ちました。持将棋の後、藤井棋王が連勝し、早くも棋王防衛に王手をかけました。

第4局は、3月17日(日)「日光きぬ川スパホテル三日月」で行われました。絶対王者藤井棋王が、後手番114手で勝ち、3勝1敗で棋王を防衛し2連覇です。

合わせて、タイトル戦21連覇と自身の持つ記録をさらに伸ばしました。

藤井聡太竜王と挑戦者伊藤匠七段の対戦成績

藤井聡太棋王と伊藤匠七段の対戦成績表は次の通りです。

月日藤井肩書手番勝敗伊藤
肩書
期・回棋戦名備考
20243月17日竜王・名人七段第49期棋王戦五番勝負第4局
20243月3日竜王・名人七段第49期棋王戦五番勝負第3局
20242月24日竜王・名人七段第49期棋王戦五番勝負第2局
20242月4日竜王・名人七段第73回NHK杯本戦 準々決勝
20242月4日竜王・名人七段第49期棋王戦五番勝負第1局
202311月10日竜王七段第36期竜王戦七番勝負第4局
202310月25日竜王七段第36期竜王戦七番勝負戦第3局
202310月17日竜王七段第36期竜王戦七番勝負戦第2局
202310月6日竜王七段第36期竜王戦七番勝負戦第1局
202211月29日竜王五段第48期棋王戦敗者復活戦1回戦
20229月11日竜王五段第72回NHK杯戦本戦2回戦

小学生の頃、対戦した際は、伊藤七段が勝ち、藤井棋王が大泣きしたという話が有名ですが、プロ入り後は、藤井棋王の(持将棋)引き分けを挟んで10連勝となっています。

伊藤七段は、今回も一矢報いることは出来ませんでした。

棋王戦について

棋王戦は次のような棋戦です。

1974年に一般棋戦として創設され、翌1975年(1期)にタイトル戦に格上げされました。前身は最強者決定戦です。五番勝負の勝者は棋王のタイトル称号を得ます。

五番勝負の勝者は棋王のタイトル称号を得ます。タイトルの序列は、八大タイトルの第6位です。

タイトルの序列についての記事です。

序列に特化した記事もあります。

棋王戦は、挑戦者が決まるまでに予選、挑戦者決定トーナメント、敗者復活戦、挑戦者決定戦を行います。

挑戦者決定戦の勝者が挑戦者となって前期の棋王と五番勝負を行います。

詳細は次の記事をご覧ください。

過去3年間の棋王戦七番勝負(☆:勝、★:負、持:持将棋、左側の棋士から見た勝ち負け)を見てみましょう。

  • 第46期(2021年)渡辺明棋王★☆☆☆糸谷哲郎八段 防衛
  • 第47期(2022年)渡辺明棋王☆☆★☆永瀬拓矢王座 防衛
  • 第48期(2023年)渡辺明棋王★★☆★藤井聡太竜王 奪取
  • 第49期(2024年)藤井聡太棋王----伊藤匠七段

藤井聡太棋王は昨年棋王を奪取し、棋王の初防衛戦です。第48期の棋王戦での成績は、3勝1敗(.750)の勝率です。

棋王位は連続5期を達成しないと永世位を獲得することが出来ません。今季を含めて連続4期防衛すれば良いわけですが最短でも2027年ですね。

今までに、永世棋王の称号を獲得したのは、羽生善治九段と渡辺明九段の二名しかおりません。藤井棋王が3人目の永世棋王になる日が来るのは、今言ったように早くても4年後です。

藤井棋王は異例のスピードでタイトルを獲得しまくっています。永世八冠も、今のままだと2031年には達成してしまいますね。

対局視聴方法

昨年は、abemaTVにて無料で対局を見ることが出来ました。

恐らく、今期も同様に、abemaTVにて無料で対局を見ることが出来るのではないでしょうか?

また、棋王戦中継サイトから中継ブログを見ることで、途中経過を確認できます。

日本将棋連盟の棋戦一覧から棋王戦を選択しましょう。

王座戦中継サイトをクリックすると、「棋王戦中継サイト」に入ることが出来ます。

このページの下に行くと、メニューに「中継ブログ」がありますので、クリックすることで中継ブログを確認できます。

棋譜チェックの方法

こちらも、上記「対局視聴方法」と同じで、棋王戦中継サイトから棋譜を見に行けます。

日本将棋連盟の棋戦一覧から棋王戦を選択しましょう。

棋王戦中継サイトをクリックすると、「棋王中継サイト」に入ることが出来ます。

このページの下に行くと、メニューに「棋譜中継」がありますので、クリックすることで棋譜を確認できます。

60爺

王将戦が始まれば、さらに詳細をお伝えします。

見どころ

第49期棋王戦の見どころは、藤井聡太棋王の防衛なのか、それを打破る棋士が出てくるかでしょう。

現時点では、藤井棋王を倒す棋士が出てくる可能性は低いのですが、挑戦者がどこまで藤井棋王を苦しめることが出来るかですね。

苦しくなっても簡単に崩れない藤井棋王に対し、挑戦者が悪手を指して逆転負けという展開が八冠達成時の王座戦で何回も見られました。

若き絶対王者もいいのですが、ここいらで誰かがストップをかけないと、案外、すんなりと永世八冠も達成されてしまうかもしれませんね。

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最後に

さて、2024年の棋王戦の日程他見どころを見てきました。

何といっても、一番の興味は八冠完全冠制覇した藤井竜王が八冠をいつまで維持するか、タイトル戦の連勝をどこまで伸ばすかにかかっています。

ただし、いつまでも藤井一強が続くと、タイトル戦が飽きられてしまうかもしれません。絶対王者に対抗する棋士が出てくるのかも興味はあります。

ただ、他の棋戦では、シリーズが始まると、藤井棋王の強さのみ出てしまうという結果ばかりなので、多少歯ごたえのある挑戦者が現れるのにも期待したいですが‥。

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺