羽生善治の凄さとは?数々の記録から棋界第一位の記録をピックアップ

2023年1月16日

羽生善治九段(2023年1月15日現在、以降、棋士の肩書は、この日現在のモノ)が、第72期王将戦で藤井聡太王将に挑戦しています。

第一局は、藤井王将が先勝した訳ですが、第二局以降、羽生九段がどう巻き返していくか興味は尽きません。

羽生九段は、平成の記録王と言っても誰も文句は言わないと思うほど、記録ラッシュでした。

現在は、無冠となっていますが、今期は前記の王将挑戦を始め、戦績はV字回復を果たしています。

今回の記事は、そんな羽生九段の数ある記録から棋界第一位の記録をピックアップしてお届けます。

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羽生マジック

羽生善治九段の記録を見ていただく前に、羽生善治九段が、どれだけ凄いのかをご理解いただいきたいと思います。

藤井聡太五冠が、凄い手を指したと何度も騒がれていますが、羽生九段の指し手も「羽生マジック」と恐れられていました。

羽生マジック(はぶマジック)は、羽生善治が将棋の中終盤でみせる妙手のこと。まるでマジックをみせられたかのような信じられない手を指して大逆転することからこの名がついた。また羽生の棋風そのものを表現する言葉としても用いられる。

引用 wiki 羽生マジック

youtubeで探すと、その痕跡を多々見つけ出すことが出来ます。

そのいくつかをここで見ていただきましょう。

まずは、この一番ですね。伝説の5二銀です!若かりし、ひふみん(加藤一二三九段)との対局で、その手は出ました。

解説の方々も、その瞬間どよめいているのがわかりますよ。是非、ご覧になってください。すぐ、その瞬間を見たい方は、12分28秒付近ですので飛ばしてご覧ください。

次の羽生マジックはこちらです。

解説者の先崎八段も詰みを見つけられないなか、持ち時間30秒でそれを見出す羽生九段です。

先崎八段(当時)※が感嘆しています!「ここで桂馬を残すことが考えられるのは凄い」「天才だ」と称賛し切りですよ!こちらも、その瞬間を見たい方は、6分22秒付近をご覧ください。

※先崎 学(せんざき まなぶ、1970年6月22日 – )は、将棋棋士。長邦雄永世棋聖門下。棋士番号は185。青森県出身。
いわゆる「羽生世代」と呼ばれることがある棋士の一人。彼らの中で先崎だけタイトル戦登場経験はないものの、全棋士参加棋戦優勝は早く、羽生善治・森内俊之の次に達成している。

引用 wiki 先崎学

羽生マジックについて、本人が語っています。

羽生本人も自身の手がしばしば「羽生マジック」と形容されることは自覚しているが、「マジック」という言葉の響きにある「奇術」や「ペテン」といったニュアンスには違和感があると繰り返し述べている。彼によれば、あくまでも自分が最善手だと考える手を指しているのであり、「相手を罠にはめる」「起死回生の大逆転」を目指しているわけではないという。また羽生はそういった言葉を使われることに対して、自分の勝負観の違いや、「これでいける」という踏み込みの甘さがそういった表現を呼ぶのではないかと語っている

引用 羽生マジック

羽生九段も藤井五冠も、同業のプロが気づかない指し手を次々と繰り出すので、恐れられるとともに称賛されています。

それでは、羽生九段の記録を見に行きましょう。


羽生九段の棋界第一位の記録

羽生善治九段の持つ棋界第一位の記録をピックアップしてみました。

記録年数他備考
タイトル獲得期数99期
永世位獲得七冠国民栄誉賞
タイトル連続保持27年
同一タイトル連続獲得19期(王座戦)
同一タイトル戦連続出場26年(王座戦)
同一タイトル戦最多連勝19連勝(王座戦)
竜王戦1組連続在位※竜王在位含む32期継続中
王位リーグ連続在位※王位在位含む30期継続中

どうでしょう。ざっと上げただけで、これらの記録が挙げられました。

その他、第二位の記録を挙げると膨大に膨れ上がりますが、これら第一位の記録を細かく解説していきます。

タイトル獲得期数99期

この記録は、どこでも取り上げられる記録です。現在の王将戦でも、もし、他劣る獲得が成ればタイトル100期と騒がれているのはご存知の通りですね。

タイトルごとの獲得数を以下に示します。

このタイトル数ですが、簡単なことではありません!獲得には、全棋士参加棋戦で最終的に勝ち上がった後、さらにタイトルホルダーから番勝負で勝つことが求められるんです。

そこで、タイトル1期となるんですから、大変なことですよね。

詳細については、次の記事をご覧ください。

永世位獲得

将棋のタイトル戦には永世位という称号があります。

各タイトルの獲得期数、連続獲得期数が既定の回数に達すると、そのタイトルの永世位を名乗る資格が与えられます(原則引退後襲名)。

永世位の獲得期数、連続獲得期数はタイトルによって、それぞれ違いますが、羽生善治九段は、現在棋界にある8つの永世位のうち、7つを保持しているのです。

永世位の名称獲得条件
永世竜王連続五期か通算七期
永世名人通算五期
永世王位連続五期か通算十期
名誉王座連続五期か通算十期
永世棋王連続五期
永世王将通算十期
永世棋聖通算五期

詳細については、こちらの記事に詳しいです。永世位を獲得している棋士の一覧も、ご覧になれますよ。

タイトル連続保持

羽生九段が、何らかのタイトルを持ち続けていた年数は、1991年から2018年に渡る27年間です。

この間にタイトル数を積み重ね、99期まで来たわけですね。

この記録の第二位は、渡辺明名人の19年(2004年から2022年)ですが、果たしてどこまで近づけるでしょうか?棋王戦は既に天敵の藤井聡太五冠が挑戦決定、名人戦もトップに立っていて、渡辺二冠どこまで踏ん張れるかですよね。

また、藤井聡太五冠は、どこまで積み重ねられるのでしょうか?

同一タイトル連続獲得

タイトル戦は、毎年決まった時期に行われます。

そして、そのタイトル戦の番勝負で勝利した棋士がタイトルホルダーになる訳ですが、そのタイトルの連続保持記録を羽生善治九段は持っているんです。

  • 王座戦19期連覇

第40期でタイトルを奪取し、第58期の防衛まで連続19期王座を獲得しているんです。

この巻の戦績が圧巻です。番勝負の勝敗が57勝10敗勝率85.1%という高勝率なんですよ~。

この記録の偉大さは、タイトル戦の連覇記録第二位を見てみるとわかります。

それは、大山康晴16世名人の名人戦13連覇(これも物凄い記録なんですが…)ですが、期数でみると大きく引き離しています。

王座戦については、こちらの記事をご覧ください。

同一タイトル戦連続出場

王座戦では、同一タイトル戦連続出場記録も保持しています。

  • 26期連続出場

全棋士参加棋戦で挑戦者になるのも難しいのに、王座戦に関して、26期連続で出場しているんです。

第40期から第58期まで王座として君臨、第59期で渡辺明名人に王座を明け渡すも、翌年挑戦者となり、リベンジを果たし王座を奪取します。

その後、第60期から第64期まで5連覇し、第65期で中村太一七段に敗れ、翌年予選敗退するまで王座戦に登場し続けました。

この間のタイトル戦26戦の勝敗は24勝2敗、勝率92.3%という物凄い戦績です!そして、この間の番勝負の勝敗は、73勝23敗勝率76.0%という高勝率です。

また、5番勝負の内訳をみると、3勝0敗のストレート勝ちが13期、3勝1敗が5期、3勝2敗のフルセットが6期と、タイトル保持24期のうち、フルセットにもつれたのが6期しかありません。大したものです。

同一タイトル戦最多連勝

王座戦での記録が続きますが、こちらも王座戦で出た記録です。

  • 19連勝

同一タイトル戦の番勝負において、19連勝を果たしています。それは、2004年第52期第四局から2010年の第58期第三局までの勝利です。

即ち、2005年から2010年まで王座戦では負け知らずだったわけです。タイトル戦という舞台で、これほどまで勝ち続けたのはさすがの一言です。

なお、「同一タイトル戦最多連勝」ですが、第二位をみると、これまた羽生九段の16連勝があります。

こちらは、棋王戦で1992年の第18期第四局から、1997年の第23期第二局までで、1993年から1996年までの4年間は皆ストレートで防衛した訳です!

竜王戦1組連続在位

トップクラスでの連続在位ですが、竜王戦1組(竜王在位含む)の連続32期があります。

1992年の第5期に2組優勝から挑戦権を獲得した後、竜王位奪取して以来、現在(第36期)まで連続32期1組から落ちたことがないんです。

竜王戦1組は、1回戦で敗れた場合、順位決定戦に回りますが、その1回戦で敗れると2組に降級してしまいますので、羽生九段は竜王戦1組で初戦から連敗したことがないということです。

竜王戦の仕組み他、詳細は以下のページをご覧ください。

王位リーグ連続在位

竜王戦1組の在位記録の他に、王位リーグでの在籍記録でもトップを走っています。

こちらは、1993年の第34期から、今年度開幕する第64期まで連続31期王位リーグから陥落したことがありません。

この王位リーグ6名中4名(紅白2リーグなので12名中8名)が陥落してしまう、とてつもなく厳しいリーグなのですが、このリーグに31年間連続で在位していることが、羽生九段の強さを垣間見させているものだと思いませんか。

ちなみに、2位は中原誠17世名人の17年ですから、その凄さが更に際立ちますね。

王位戦の詳細は次の記事で。

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最後に

羽生九段の持つ数々の記録のうち、棋界第一位の記録の記録を8つピックアップしてお届けしました。

タイトル獲得期数、永世位獲得は、色々な報道で出ているので、ご存知の方が多かったでしょう。

タイトル連続保持年数や、王座戦での無敵ぶり(同一タイトル連続獲得、同一タイトル戦連続出場、同一タイトル戦最多連勝)は目新しい情報だったのではありませんか。

竜王戦や王位リーグでの在位記録もまだまだ伸ばしてほしいものですね。

60爺

羽生九段には、この先もタイトル戦に登場していただき、無敵の若き王者を施肥止めてもらいたいものです。

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。

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Posted by 60爺