海老は何類の動物?分類の理由・その仲間と食べ物まで優しく解説
海老(エビ)は、普段は食卓でおなじみの存在ですが、「海老って何類の動物なの?」と聞かれると、意外と答えに詰まる人も多いのではないでしょうか。
魚の仲間? それとも貝? なんとなく「海の生き物」という認識だけで、はっきりした分類までは知られていません。
結論から言うと、海老は、節足動物に分類される「甲殻類」です。
これはカニやザリガニ、さらにはフジツボなどとも共通するグループで、見た目以上に奥深い特徴を持っています。
この記事では、次の内容を、中学理科レベルの分類ルールをもとに、できるだけやさしく解説します。
- 海老が「何類」に分類されるのか
- その分類になる理由
- 海老の仲間や生態、食べ物との関係
「分類って難しそう…」と感じる方でも、読み終わる頃には、海老を見る目が少し変わるはずです。
動物の分類って何?やさしく図解
結論から言うと、海老(エビ)は「節足動物」に分類される動物です。
より具体的には、節足動物の中の「甲殻類」にあたります。
この分類は、見た目や生息環境ではなく、動物の分類ルール(体のつくりを基準にする考え方)に基づいて決まります。
分類の考え方そのものについては、以下の記事で詳しく解説しています。
海老は魚の仲間ではない
海老は水中で生活するため、魚の仲間と思われがちですが、分類上はまったく異なります。
- 魚類:背骨をもつ脊椎動物
- 海老:背骨をもたない無脊椎動物(節足動物)
「何類か」を判断する際は、住んでいる場所ではなく、体の構造が基準になる点が重要です。
では、なぜ、海老は節足動物・甲殻類に分類されるのでしょうか。
次の章では、体の特徴に絞って簡潔に理由を確認します。
なぜ海老は節足動物・甲殻類に分類されるのか
海老が節足動物、さらに甲殻類に分類される理由は、体の構造がこのグループの特徴と一致しているからです。
ここでは、分類上の判断材料となるポイントだけを整理します。
体の外側に硬い殻(外骨格)をもつ
海老の体は、外側を覆う硬い殻によって守られています。
このように、体の内側ではなく外側に骨格をもつ構造は、節足動物に共通する大きな特徴です。
この殻は成長に伴って入れ替わるため、海老は脱皮を繰り返しながら大きくなります。
足や体が「節(ふし)」に分かれている
海老の脚や体をよく見ると、いくつもの節(ふし)が連なってできていることが分かります。
「節足動物」という名前は、「節のある足をもつ動物」という意味です。
海老は、この名称のとおりの体のつくりをしています。
頭・胸・腹がはっきり分かれた体の構造
海老の体は、次のように、役割の異なる部分に分かれた構造をしています。
- 頭部
- 胸部
- 腹部
この体の区分も、甲殻類に共通する特徴のひとつです。
水中生活に適した感覚器官をもつ
海老には、触角や複眼など、水中での生活に適した器官があります。
これらは甲殻類の特徴として知られており、分類上の判断材料のひとつになります。
ここまでの特徴を総合すると、海老は節足動物の中でも、甲殻類の特徴を備えた動物であることが分かります。
次の章では、海老にはどのような種類や仲間がいるのかを見ていきましょう。
海老の仲間にはどんな種類がいる?
「海老」と呼ばれる生き物は一種類ではなく、世界には数千種類の海老が存在します。
私たちが普段「エビ」と呼んでいるものは、実は非常に幅の広い生き物の総称です。
上述したように、海老は甲殻類に属しますが、この甲殻類の中には、エビ・カニ・ヤドカリ・ザリガニといった、よく知られた生き物が含まれます。
つまり、これらは「別物」ではありますが、同じ大きな仲間に属する生き物です。
その中で、腹部が発達し、体が細長いものを一般に「エビ」、腹部が短く体の下に折りたたまれ、甲羅が横に広いものを「カニ」、腹部が柔らかく、貝殻などを利用して暮らすものを「ヤドカリ」と呼び分けています。
海老は何を食べている?
海老は、特定のものだけを食べる動物ではなく、基本的には雑食性です。
自然界では、次に示すような、身の回りにあるさまざまなものを口にします。
- 藻類や海藻のかけら
- プランクトン
- 小さな水生生物
- 死んだ生き物の一部
海老は、このような食性を持つので、結果として水中環境の維持に関わる存在といえます。
ただし、全ての海老が同じものを食べているわけではなく、種類や成長段階によって、主な食べ物は多少異なります。
いずれにしても、海老は自然の中で幅広い食べ物を取り込みながら生きている動物だと言えます。
「エビ」と「海老」「蝦」って違うの?
「エビ」「海老」「蝦」は、指している生き物自体は同じで、違うのは表記だけです。
- エビ:もっとも一般的な表記
- 海老:日本で古くから使われてきた漢字
- 蝦:中国由来の漢字で、現在はやや文語的
「エビ」は、一般には「海老」と書かれますが、文献や表記の違いによって「蝦」「蛯」と書かれることもあります。
いずれも生物学的な違いを示すものではなく、表記上の違いにすぎません。
なお、「魵」という字が使われる例もありますが、これはごく限られた文献で見られる表記です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 海老は魚の仲間ですか?
いいえ。海老は背骨をもたない無脊椎動物で、魚類とは分類上まったく別の生き物です。
Q2. カニやザリガニは海老の仲間ですか?
はい。いずれも同じ甲殻類に分類される生き物です。
Q3. エビとシャコは同じ仲間ですか?
どちらも甲殻類ですが、分類上は異なるグループに分かれます。
まとめ:海老ってどんな生き物?
海老は、節足動物門・甲殻類・十脚目に分類される生き物です。体は硬い殻に覆われ、脚は10本あり、この特徴が分類上の大きな決め手になります。
また、海老と一口に言っても、泳ぐことを得意とする種類、底を歩く(這う)生活を中心とする種類など、動き方や生活様式には違いがあります。
食性は基本的に雑食性で、藻類や小さな生物、死骸などを食べ、自然界では分解・循環に関わる存在でもあります。
海老は、分類の視点で見ると位置づけが明確で、身近でありながら意外と誤解されやすい生き物だと言えるでしょう。
■追記:「この動物は何類か」をテーマに記事をいくつか書いています。









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