ズボンをはくを漢字で書くと「穿く」!履く・佩くとの違いとは

2026年2月28日

「ズボンをはく」は、漢字で書くと「穿く」が最も適切です。

ただし、日常では「履く」も広く使われており、完全な誤りではありません。

また、「佩く(はく)」という漢字もありますが、こちらは刀などを腰につける意味で、ズボンには使いません。

この記事では、「穿く・履く・佩く」の違いと、「結局どれを使えばいいのか」をわかりやすく解説します。

ズボンをはくの漢字は「穿く」が最も適切

ズボンをはく動作

結論から言うと、ズボンをはく動作を最も正確に表す漢字は「穿く」です。

「穿く」は、脚を通して身につける衣類に使う言葉です。

そのため、ズボン・パンツ・スラックスなど、下半身に通して着る衣類には「穿く」が本来の意味に合っています。

例えば、次のように使います。

  • ズボンを穿く
  • ジーンズを穿く
  • パンツを穿く

国語辞典でも、下半身に着る衣類に対して「穿く」を使う説明が一般的です。

「穿く・履く・佩く」の違い

「はく」と読む漢字には複数ありますが、それぞれ意味が異なります。

漢字意味主な対象
穿く通して身につけるズボン・パンツ
履く足につける靴・靴下・草履など
佩く腰につけて帯びる刀・装飾品

つまり、「穿く」は「脚を通す」、「履く」は「足につける」、「佩く」は「腰に帯びる」という違いがあります。

この意味の違いを知ると、なぜズボンに「穿く」を使うのかが理解しやすくなります。

※こちらでは、「戦う・闘う」の違いを見ています。

なぜズボンは「穿く」と書くのか

「穿」という漢字には、「穴を通す」「中に通し入れる」という意味があります。

中国語では、袖に手を通したり、ズボンや袴などに足を通したりすることを「穴の中に身体を入れる」ことと捉え、「穿」を使って表現します。

ズボンは、左右の筒状になった部分に脚を通して着用します。

つまり、「通す」という動作が中心です。

このため、国語的には「ズボンを穿く」が最も正確な表現とされています。

そのため、漢字を使って、この「はく」を表現する際、「ズボンを穿く」を用いることができるのです。

なお、「穿つ(うがつ)」という言葉にも、「穴をあける」という意味があります。

「穿」という字には、もともと「中へ通す」イメージがあるのです。

ただし、やや特殊な訓読みとなるので、ふりがなを付けるなどの配慮があると親切ですね。

「履く」でも間違いではない理由

一方で、現代では「ズボンを履く」という表現も非常に一般的です。

本来、「履く」は靴・草履・靴下など、足につけるものに使う漢字でした。

しかし現在では、意味が広がり、「下半身に身につけるもの全般」にも使われるようになっています。

そのため、日常会話では、次の表現も自然です。

  • ズボンを履く
  • ジーンズを履く

実際、新聞や放送などでは、「穿く」が常用漢字ではないため、「ズボンをはく」と平仮名で表記するケースも多くあります。

つまり、次のような使い分けが実際には行われています。

  • 国語的に最も正確 → 「穿く」
  • 日常的で一般的 → 「履く」
  • 読みやすさ重視 → 「はく」

「佩く」はズボンには使わない

さて、もう一つの「佩く(はく)」ですが、刀や装飾品などを腰につけて帯びる意味の漢字です。

時代劇が好きな方なら、「刀を腰に差す」場合に、この「佩く」という表現を聞いたことがあると思います。

たとえば、次のような使い方です。

  • 立派な太刀を佩いた侍
  • 剣を腰に佩いて城に向かう

ズボンのように脚を通して着る意味ではないため、「ズボンを佩く」とは書きません。

普段の生活ではあまり見かけない漢字ですが、「穿く」「履く」と混同しやすいため注意が必要です。

なお、この漢字も、現代ではあまり使用されないので、ふりがなを付けると良いですね。

結局どれを使えばいい?

迷った場合は、次のように考えると分かりやすいです。

  • 正確に書きたい → 「穿く」
  • 日常的に自然な表現 → 「履く」
  • 読みやすさ重視 → 「はく」

また、「佩く」は刀など特別な場面で使う漢字なので、ズボンには使用しません。

一般的な文章では「ズボンを履く」でも問題ありませんが、漢字の意味を厳密に考えると、「穿く」が本来の表現です。

まとめ

ズボンをはくの漢字は、最も正確には「穿く」です。

「穿く」は脚を通して身につける意味があり、ズボンやパンツに適した表現です。

ただし、現代では「履く」も広く使われており、日常会話では不自然ではありません。

また、「佩く」は刀などを腰につける意味であり、ズボンには使いません。

それぞれの漢字の意味を知っておくと、文章を書くときにも迷いにくくなります。

参考
「穿く」と「履く」|毎日ことば
靴下を「はく」は「履く」が多数派|毎日ことば
はく(履く・穿く・佩く)|漢字ペディア
漢字の使い分けときあかし辞典 研究社

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら