震度とマグニチュードの違いとは?地震の2つの指標を簡単に解説
地震のニュースでよく聞く「震度」と「マグニチュード」。
どちらも地震の大きさを表す言葉のように思えますが、実は意味がまったく異なります。
簡単に言うと、次の内容を表す指標です。
- マグニチュード:地震そのものの規模(エネルギーの大きさ)
- 震度:その場所での揺れの強さ
つまり、1つの地震でもマグニチュードは1つですが、震度は地域ごとに異なります。
この記事では、震度とマグニチュードの違いを整理しながら、両者の関係や「なぜ震度は場所によって変わるのか」といった疑問まで、わかりやすく解説します。
震度とマグニチュードの違い【まず結論】
震度とマグニチュードの違いを、まず表で整理しておきましょう。
| 項目 | 震度 | マグニチュード |
|---|---|---|
| 意味 | 各地の揺れの強さ | 地震そのものの規模 |
| 数値 | 場所ごとに違う | 地震ごとに1つ |
| 表し方 | 震度0〜7 | M(マグニチュード) |
つまり、次の内容を示しています。
- マグニチュード=地震そのものの大きさ
- 震度=各地の揺れの強さ
以下の図をご覧ください。

この図のように、1つの地震でも場所によって揺れ方が違うため、震度は地域ごとに異なる数値になるのです。
震度とは?各地の揺れの強さを示す指標
震度とは、その場所で観測された揺れの強さを示す指標です。
日本では、気象庁が定めた「気象庁震度階級」によって、地震の揺れを10段階で表しています。
| 震度 | 体感の目安 |
|---|---|
| 震度0 | 揺れを感じない |
| 震度1 | わずかに感じる |
| 震度2 | 多くの人が感じる |
| 震度3 | 棚の食器が音を立てる |
| 震度4 | 吊り下げ物が大きく揺れる |
| 震度5弱 | 家具が動くことがある |
| 震度5強 | 家具が倒れることがある |
| 震度6弱 | 立っているのが難しい |
| 震度6強 | はわないと移動できない |
| 震度7 | 建物に大きな被害が出ることがある |
震度は、各地の地震計が観測した揺れを基に決まります。
そのため、同じ地震でも地域ごとに異なる数値になります。
マグニチュードとは?地震そのものの規模
マグニチュードとは、地震が放出するエネルギーの大きさを表す指標です。
これは地震波の大きさなどを基に計算され、1つの地震につき1つの数値が決まります。
| マグニチュード | エネルギー |
|---|---|
| M1 | 1 |
| M2 | 32 |
| M3 | 1,024 |
| M4 | 32,768 |
| M5 | 1,048,576 |
| M6 | 33,554,432 |
| M7 | 1,073,741,824 |
表は、マグニチュードとエネルギーの関係を表にしたモノで、M1のエネルギーを1と想定しています。
マグニチュードは、数値が1増えるごとに、地震エネルギーが約32倍になるとされています。
ですから、M1で1だったエネルギーが、マグニチュードが増えるにつれ、32 ⇒ 1,024 ⇒ 32,768 ⇒ 1,048,576 ⇒ ……というように、爆発的に増加していきます。
そのため、表にもあるように、M7の地震はM6の地震よりも、莫大に大きな規模になります。
最大震度とは何か
地震のニュースでは、「最大震度6弱」「最大震度7」といった表現をよく耳にします。
最大震度とは、その地震で観測された震度の中で最も大きい数値のことです。
例えば、次の震度が観測されたとします。
- 宮城県:震度6弱
- 東京都:震度4
- 大阪府:震度3
- 福岡市:震度2
この場合、ニュースでは、「最大震度6弱の地震」と報道されるのです。

つまり最大震度とは、最も強く揺れた地域の震度を示しているのです。
マグニチュードが同じでも震度が違う理由
同じマグニチュードでも、震度は地域によって変わります。
その主な理由は次の3つです。
震源からの距離
震源に近い地域ほど揺れは強くなります。

震源の深さ
浅い地震ほど揺れが強くなる傾向があります。

地盤の違い
柔らかい地盤では揺れが増幅されることがあります。

このような条件によって、同じ地震でも震度は地域ごとに変わるのです。
実際の地震で見る震度とマグニチュード
実際の地震では、マグニチュードと震度は次のような関係になっています。
| 地震 | マグニチュード | 最大震度 |
|---|---|---|
| 東日本大震災(2011) | 9.0 | 震度7 |
| 熊本地震(2016) | 7.3 | 震度7 |
| 能登半島地震(2024) | 7.6 | 震度7 |
このように、マグニチュードが違っても最大震度が同じ場合があります。
地震の大きさを表すのは震度?マグニチュード?
ここまで読むと、「結局、地震の大きさはどちらで表すの?」と疑問に思う人もいるでしょう。
結論から言うと、地震そのものの規模を表すのはマグニチュードです。
マグニチュードは地震が放出したエネルギーを示す指標であり、1つの地震につき1つの数値が決まります。
一方、震度は各地の揺れの強さを示すため、同じ地震でも地域ごとに異なる数値になります。
つまり、次の役割分担になっているのです。
- 地震の規模 → マグニチュード
- 実際の揺れ → 震度
よくある疑問
震度7はマグニチュードいくつ?
震度とマグニチュードは別の指標なので、震度7=M〇という対応関係はありません。
マグニチュードが大きいと震度も大きい?
一般的には揺れも大きくなる傾向がありますが、震源の深さや距離、地盤などによって変わります。
世界でも震度は使われる?
震度階級は国ごとに異なります。
日本では「気象庁震度階級」が使用されています。
※本サイトでは、このような「似ている言葉の違い」についても多数解説しています。
例えば「超える」と「越える」の違いや、「固い・硬い・堅い・難い」の使い分けなども整理していますので、興味があればぜひご覧ください。
⇒ 「超える」と「越える」の違いは?使い分けの基準と簡単な覚え方を紹介
⇒ 固い・硬い・堅い・難いの違い?使い分けは使用例を見れば即解決
まとめ
震度とマグニチュードの違いをまとめると、次の通りです。
- マグニチュード:地震そのものの規模
- 震度:各地で観測された揺れの強さ
1つの地震でもマグニチュードは1つですが、震度は地域ごとに異なります。
地震のニュースを理解する際には、「地震の規模」と「実際の揺れ」は別の指標であることを覚えておくと分かりやすいでしょう。
※気づけば「違い」の記事も増えてきました








60爺



ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません