聖は名前に良くない?3つの理由と漢字の本来の意味をわかりやすく解説

「聖」という漢字は、名前にもよく使われる漢字の一つです。

しかし、インターネットでは、「聖は名前に良くないのでは?」という声を見かけることもあります。

神聖なイメージが強いことや、宗教を連想させる言葉に使われていることから、名付けに使うことを迷う人もいるようです。

結論から言うと、「聖」は名前に使って問題のある漢字ではありません。

では、なぜ「聖」という漢字が名前に良くないと言われることがあるのでしょうか。

この記事では、その理由とともに漢字の意味や名付けの考え方について分かりやすく解説します。

※名前に使う漢字については、次の記事でも解説しています。
空は名前に良くない?よくある理由と本当の意味を徹底整理
遥は名前に良くない?と言われる理由を徹底検証【結論:問題なし】

聖は名前に良くない漢字なのか

結論から言えば、「聖」は名前に使って問題のある漢字ではありません。

確かに「聖」という字には神聖で崇高な意味もありますが、賢いことや知恵や徳に優れた人物を表す意味も持つ常用漢字です。

そのため、名付けでは立派な人に育ってほしい、人から尊敬される人になってほしいといった願いを込めて使われることがあります。

実際に、男女問わず多くの名前で使われている漢字でもあります。

聖という漢字の意味

「聖」という漢字には、次のような意味があります。

  • 理解力が速くて賢い
  • 賢くて徳に優れた人
  • おかしがたく厳かなさま
  • その道で最高に優れた人

つまり、「聖」には、古くから、賢いこと、優れた人物(聖人)や厳かなさま(神聖)を表す言葉として使われてきました。

「聖」は、次の形で構成されています。

𡈼(テイ)+口+耳

「𡈼」は、人がまっすぐ背を伸ばして立つ形で、「まっすぐ」というイメージを持っており、「口」は、ことば・声を表しています。

ここから、「聖」は、声(ことば)が、よく耳に通り、物事を素早く捉える状況を示す漢字なのです。

これを見ても、「聖」が名前に良くない理由は、全くありませんね。

聖が名前に良くないと言われる理由

さて、聖という漢字は、意味からしても問題がないとわかりましたが、それでも、名前に良くないと言われる理由として、主に次の3つが挙げられます。

  1. 神聖すぎるイメージがある
  2. 宗教を連想する
  3. 読み方が複数ある

それぞれ、その内容を細かく見ていきましょう。

神聖すぎるイメージがある

「聖」という字には、非常に崇高なイメージがあります。

例えば「聖人」という言葉は徳の高い人物を指し、特別な存在を表す言葉として使われています。

こうした印象から、「名前としては重すぎるのではないか」と感じる人もいます。

また、「聖人のように立派でなければならない」という印象から、名前負けを心配する声もあります。

しかし、名前に使われる漢字は、必ずしもその意味通りの人物になることを求めるものではなく、多くは、そのような人に育ってほしいという願いを込めて使われるものです。

そのため、「聖」という字も、徳のある立派な人に成長してほしいという前向きな意味で使われるのです。

宗教を連想する

「聖」は、次にあるような、宗教的な言葉に使われることもあるのは事実です。

  • 聖書
  • 聖地
  • 聖人

ここから、キリスト教などの宗教を連想する人もいます。

ただし、日本では「聖」という漢字は宗教専用の言葉ではなく、一般的な言葉として広く使われています。
名前にも多く用いられており、宗教的な意味だけで捉える必要はないでしょう。

読み方が複数ある

「聖」は名前の読み方が複数ある漢字です。

名付けで使用できる読みは、とても多いです。

あきら、きよ、きよし、さと、さとし、さとる、たかし、たから、とし、ひじり、まさ

このため、誤読される率が高まり、子どもにストレスがたまるのではと心配する方もいらっしゃるでしょう。

ただし、読み方が複数あるのは「聖」に限ったことではありません。

名前に使われる漢字には、読み方が複数あるものが多くあります。

そのため、この点も、特別な問題とは言えないでしょう。

※名前に使う漢字の印象については、次の記事も参考になります。

聖を名前に使うときの考え方

「聖」という漢字を名前に使うかどうかは、意味の重さをどう受け止めるかで判断するとよいでしょう。

「聖」には、知恵や徳に優れた人物という前向きな意味があります。

その一方で、神聖で崇高な印象があるため、人によっては名前として重いと感じることもあります。

そのため、「立派さ」や「尊さ」を込めたい場合には合う漢字ですが、やわらかく親しみやすい印象を重視したい場合には、やや強いと感じることもあるでしょう。

そのように感じる場合は、敢えて、「聖」は採用しないという選択肢もあります。

実際に「聖」が使われる名前

「聖」は実際の名前でも比較的よく見られる漢字です。

男の子、女の子別に見てみましょう。

  • 男の子:悠聖(ゆうせい)、琉聖(りゅうせい)、聖也(せいや)
  • 女の子:聖奈(せいな)、千聖(ちさと)、聖子(せいこ)

有名人の名前としては歌手の松田聖子さんがよく知られています。

このように、「聖」を名付けに用いることは特別なことではないことが分かるでしょう。

※名前に使う漢字については、次の記事も参考になります。

まとめ

「聖」という漢字は名前に良くないと言われることがありますが、実際には特に問題のある漢字ではありません。

確かに神聖なイメージや宗教を連想させる面はありますが、本来は知恵や徳に優れた人物を表す意味を持つ漢字です。

名付けでは、人から尊敬される人に育ってほしいという願いを込めて使われることもあります。

このような背景から、「聖」は名前に使ってはいけない漢字というわけではなく、意味の良い漢字の一つとして多くの名前に用いられていると言えるでしょう。

参考
上級漢和辞典 漢字源 学研

※気づけば「この漢字は名前に良くないのか」の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら