十六夜とは?意味・由来・いつ見えるかをわかりやすく解説
「十六夜(いざよい)」とは、旧暦16日の夜に見える月のことです。
十五夜(満月)の翌日にあたり、少し遅れて昇ってくるのが特徴です。
この記事では、十六夜の意味・由来・見える時間に加え、十五夜・十七夜との違いまでスッキリ整理します。
なお、月の呼び方には他にも種類があり、後半で一覧としてまとめています。
十六夜とは何か

十六夜とは、旧暦16日の夜に見える月の呼び名です。
読み方は「いざよい」で、熟字訓の一つです。
十五夜(満月)の翌日にあたり、見た目はわずかに欠け始めています。
最大の特徴は、十五夜よりも遅れて昇る月である点です。
十六夜の意味と由来
十六夜という名前は、「いざよう」という古語が由来です。
- いざよう:ためらう・ぐずぐずする
月は日ごとに少しずつ昇る時間が遅くなります。
そのため十六夜の月は、すぐには現れず、少し間をおいてから昇ります。
この様子が「ためらっているように見える」ことから、十六夜(いざよい)と呼ばれるようになりました。
つまり、十六夜とは、「ためらうように、少し遅れて昇る月」という意味です。
十六夜はいつ見える?
十六夜の月は、十五夜よりも遅れて昇ります。
- 十五夜:日没ごろに昇る
- 十六夜:日没後しばらくして昇る(約30分〜1時間後)
月は1日ごとに約50分ずつ昇る時間が遅れるため、この違いが生まれます。
そのため十六夜は、夕方すぐではなく、少し時間が経ってから見える月です。
十五夜・十六夜・十七夜の違い
十五夜・十六夜・十七夜は、月の形と昇る時間が段階的に変化します。
まずは、全体像を表で確認してください。
| 名称 | 月の状態 | 昇る時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 十五夜 | 満月(完全な丸) | 日没ごろ | 最も明るく、すぐ見える |
| 十六夜 | わずかに欠け始め | 日没後しばらく | 少し遅れて昇る |
| 十七夜 | さらに欠ける | 夜遅め | かなり遅れて昇る |
このように、日付が進むにつれて「形」と「時間」の両方が変わっていきます。
特に重要なのは、月が1日ごとに約50分ずつ遅れて昇るという点です。
この時間のズレが、「十六夜=ためらう月」という意味につながっています。
この他にも、月にはさまざまな呼び名があり、次の章の「月の呼び方一覧」でまとめています。
月の呼び方には他にも種類がある
十六夜以外にも、月にはさまざまな呼び名があります。
- 十五夜
- 十七夜
- 立待月
- 居待月
- 有明の月
これらは、月の形や見える時間の違いによって名付けられています。
月の呼び方を一覧で整理すると、全体の流れがより分かりやすくなります。
※月の呼び方一覧は別記事でまとめる予定です。
十六夜の風情と文学での使われ方
十六夜は、古くから和歌や文学で好まれてきた言葉です。
たとえば、万葉集にも、「詠み人知らず」で、次のような歌が載っています。
山のはにいさよふ月を出でむかと待ちつつ居るに夜そふけにける
万葉集 7-1071
満月のような完成された美しさではなく、「少し遅れて現れる」「わずかに欠ける」といった移ろいの美しさが表現されてきました。
そのため、十六夜は、単なる天体の名前ではなく、日本的な情緒を表す言葉でもあります。
まとめ
十六夜とは、旧暦16日の夜に見える月で、十五夜の翌日にあたります。
最大の特徴は、すぐには現れず、少し遅れて昇る点にあります。
この様子が「ためらう」という意味の「いざよう」に重ねられ、十六夜という名前が生まれました。
また、十五夜・十七夜と並べて見ることで、月が少しずつ欠けながら、昇る時間も遅れていく流れが自然に理解できます。
十六夜は、単なる月の名称ではなく、日本語の感性や美しさが込められた言葉です。
実際の夜空でその違いを確かめると、より深く味わえるはずです。
※月の名前について、まとめた記事群です。








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