ヤドカリは何類?貝ではなく甲殻類!カニとの違いや殻の秘密も解説
海辺でヤドカリを見ると、「貝の仲間なのかな?」と思う人も多いでしょう。
しかし、ヤドカリは貝ではありません。
エビやカニと同じ「甲殻類」の仲間です。
とはいえ、貝殻に入って暮らしているため、見た目だけでは分類が分かりにくい生き物でもあります。
この記事では、ヤドカリは何類なのかを中心に、貝と勘違いされやすい理由や、殻を背負う理由、カニとの関係まで、わかりやすく解説します。
ヤドカリは何類?

H. Zell, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
イソギンチャクを背負うヤドカリ
ヤドカリは「甲殻類」です。
さらに細かく分類すると、エビやカニと同じ「十脚目(じっきゃくもく)」に属しています。
甲殻類とは、硬い外骨格を持つ生き物のことです。
代表的な仲間には、エビ、カニ、ザリガニ、フジツボなどがいます。
ヤドカリもこれらと同じ仲間ですが、貝殻に入って生活しているため、貝類と勘違いされやすくなっています。
この分類は、見た目や生息環境ではなく、動物の分類ルール(体のつくりを基準にする考え方)に基づいて決まります。
分類の考え方そのものについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ヤドカリはなぜ貝と思われやすいの?
ヤドカリが貝と思われやすい最大の理由は、貝殻に入って生活しているためです。
海辺では、巻貝がそのまま動いているように見えることがあります。
そのため、「動く貝」のように見えてしまい、貝の仲間だと思われやすくなっています。
ヤドカリと貝の違い
ヤドカリと貝は見た目が似ていますが、分類は大きく異なります。
| 比較項目 | ヤドカリ | 貝 |
|---|---|---|
| 分類 | 甲殻類 | 軟体動物 |
| 殻 | 借りて使う | 自分で作る |
| 仲間 | カニ・エビ | アサリ・サザエ |
| 移動方法 | 足で歩く | 軟体部で移動 |
特に大きな違いは、殻を自分で作るかどうかです。
貝は体から殻を作って成長しますが、ヤドカリは他の巻貝が残した空き殻を利用しています。
そのため、貝殻に入っていても、分類上はまったく別の生き物になります。
エビも、同じ甲殻類です。
ヤドカリはなぜ貝殻を背負うの?
ヤドカリが貝殻を背負うのは、柔らかいお腹を守るためです。
カニの仲間でありながら、ヤドカリのお腹部分は硬い殻で覆われていません。
ヤドカリは進化の過程で、お腹部分の硬い殻が小さくなったと考えられています。
そのため、外敵から身を守るために、巻貝の空き殻を利用するようになりました。
つまり、貝殻は「家」というより、「防具」に近い役割を持っているのです。
ヤドカリはカニの仲間?
ヤドカリは、カニに近い仲間です。
同じ甲殻類に分類されるため、体の作りにも共通点があります。
例えば、ハサミがあることや、複数の足を使って歩くことは、カニとよく似ています。
一方で、大きな違いはお腹です。
カニは硬い甲羅で全身が守られていますが、ヤドカリのお腹は柔らかいため、貝殻を利用する必要があります。
ヤドカリはなぜ殻を交換するの?
ヤドカリは成長すると、体も大きくなります。
すると、今まで使っていた殻では小さくなってしまいます。
そのため、より大きな殻へ引っ越しを行います。
この行動は、ヤドカリの特徴的な生態として知られています。
海辺でヤドカリが別の殻へ移る様子は、「引っ越し」と呼ばれることもあります。
こちらは、ヤドカリの殻の引っ越しの動画です。
まとめ
ヤドカリは貝ではなく、「甲殻類」に分類される生き物です。
エビやカニの仲間であり、柔らかいお腹を守るために、巻貝の空き殻を利用して生活しています。
見た目は貝に似ていますが、自分で殻を作っているわけではありません。
「貝殻を背負っている=貝」というわけではない点は、ヤドカリの面白い特徴の一つといえるでしょう。
■追記:「この動物は何類か」をテーマに記事をいくつか書いています。










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