東風の読み方は複数あり!その意味から雑学まで皆まとめて総特集

2024年10月8日

「東風」という言葉は、一見シンプルながら、実はその読み方によって異なる意味や背景を持っています。

この言葉は、古典の時代から現代にかけてさまざまな場面で用いられ、さらには、日常生活の中でも重要な役割を果たしてきました。

季節の変わり目や風向きなど、東風の読み方により変化する背景を知ることで、より深くその言葉の持つ魅力に触れることができます。

本記事では、東風の読み方や意味、そして、東風にまつわる興味深い雑学も取り上げていきます。

この機会に、普段何気なく使われる「東風」という言葉に隠された奥深い魅力を再発見してみましょう。

東風の読み方は「こち」が代表的

まずは、正解から見ていきましょう。

「東風」のもっとも代表的な読み方は「こち」です。

「こち」とは、春に東から吹く風を表す言葉で、俳句では春の季語としても使われています。

ただの「東から吹く風」という意味ではなく、「春を運んでくる暖かな風」という季節感を含んでいるのが特徴です。

特に有名なのが、菅原道真の和歌です。

「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花」

この歌でも、「東風」は春の訪れを知らせる風として使われています。

読み方に迷いやすい言葉は他にもあります。
各務はなんて読む?
所謂の読み方は?

「東風(こち)」の語源

新明解語源辞典(三省堂)によると、「ち」は風の意を表す(和訓栞)と出ています。

そして、「こ」は何の意なのか悩むところですが、「大言海」では「小」の義で、「春風のやわらかき」意に起こったとしていますが、実態ははっきりしないようです。

この「こち」に対して、中国語にある「東風」という言葉があり、両者が同じ意味を持つところから「東風」と書いて「こち」と読むとなったようです。

なお、「東風(こち)」のような特殊な読み方は、「熟字訓」即ち「2字以上の漢字からなる言葉自体を訓読みする」と呼びます。

※熟字訓では、他に、次の漢字で記事を書いています。

「こち」「とうふう」「ひがしかぜ」の違い

「東風」は同じ漢字でも、読み方によって意味や使われ方が変わります。

読み方主な意味・使われ方
こち春を知らせる東風。季語や文学表現で使われる
とうふう音読み。文章語や専門表現で使われる
ひがしかぜ東から吹く風をそのまま表した読み方

「こち」は、日本独特の季節感を持つ言葉です。
一方、「ひがしかぜ」は、「北風」や「南風」と同じように、風向きをそのまま説明した読み方になります。
また、「とうふう」は音読みで、日常会話ではあまり使われませんが、文章や専門用語で見かけることがあります。
このように、「東風」は読み方によってニュアンスが異なる言葉です。

東風が春の風とされる理由

「東風」が春の風として知られるのは、昔の人々の季節感と深く関係しています。

冬は冷たい北風が吹きますが、春になると、暖かさを含んだ風が吹き始めます。

昔の人は、その風の変化から春の訪れを感じていました。

そのため、「東風(こち)」は単なる方角の風ではなく、「春を知らせる風」として親しまれるようになったのです。

俳句で春の季語になっているのも、このような背景があるためです。

東風解凍とは何と読む?

「東風解凍」は、「はるかぜこおりをとく」または「とうふうこおりをとく」と読みます。

これは七十二候の一つで、「暖かな風が吹き、川や湖の氷が解け始める頃」という意味があります。

七十二候とは、季節の変化を細かく表した昔の暦です。

「東風解凍」という言葉からも、「東風」を「春風」と読んでいるモノの、「東風」が春と深く結びついていたことが分かります。

東風にまつわる雑学

「東風」は、古くから日本文化の中で使われてきた言葉ですが、実は、「東風(こち)」という名字も実在します。

【名字】東風
【読み】こち,ひがしかぜ
【全国順位】 18,856位
【全国人数】 およそ250人

【名字】東風|名字由来net

全国人数およそ250人と、そこそこの人数がいらっしゃいます。

この名字の由来は「東風の強い原野、山麓など」と出ているすね。

さらに、麻雀には「東風戦(とんぷうせん)」という言葉があります。

ただし、これは麻雀用語として「東」と「風」を別々に読んでいる表現です。

そのため、「東風」という熟語そのものを「とんぷう」と読むのとは少し意味合いが異なります。

まとめ

「東風」の代表的な読み方は「こち」です。

特に春を知らせる暖かな風を意味し、和歌や俳句でも古くから使われてきました。

一方で、「とうふう」や「ひがしかぜ」という読み方もあり、場面によって使い分けられています。

中でも、「春らしい季節感」を強く持つのが「こち」という読み方です。

読み方ごとの違いを知ると、「東風」という言葉の奥深さもより分かりやすくなります。

参考資料
新明解語源辞典(三省堂)

※思えば、「言い方・呼び方・読み方」の記事も増えてきました

参考 東風|ウィキペディア、広辞苑

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら