草冠が離れている漢字の出し方は?4画の草冠との違いも解説
「草」や「花」の草冠を、真ん中が離れている形で表示したいと思ったことはありませんか。
普段目にする草冠は3画ですが、書体によっては左右が離れた4画の草冠で表されることがあります。
実は、「草」や「花」を別の漢字に変えなくても、フォントを変更することで4画の草冠を表示できるます。
この記事では、草冠が離れている漢字の出し方を中心に、3画と4画の草冠の違いや成り立ちについても解説します。
草冠が離れている漢字とは?
「草」や「花」などの部首は、漢字の上部にある「艹(くさかんむり)」であることはご存知だと思います。
現在、私達が目にする草冠は3画で書かれますが、左右が離れた4画の形で表されることもあります。
艹 4画の草冠
たとえば、「草」「花」「英」「茶」などは、使用するフォントによって草冠の形が変わる場合があります。

「草冠が離れている」と検索されているのは、この4画の草冠を指していると考えられます。
なお、3画と4画の草冠は、単純に「新字体と旧字体」という関係で区別できるものではありません。
この違いについては、後ほど詳しく説明します。
草冠が離れている漢字の出し方
「草」や「花」などを4画の草冠で表示したい場合、手軽なのはフォントを変更する方法です。
文字そのものを別の漢字に変更するわけではありません。
同じ「草」や「花」でも、フォントによって草冠が3画になったり4画になったりします。
パソコンでの出し方
フォントを変更することで、3画の草冠、4画の草冠の漢字を簡単に表示できました。


スマホでの出し方
スマホ(Android,iPhone)では、4画の草冠を持つ漢字を出すことはできないですね。
コピペが使えるかという観点では、ベースとなる漢字があればという条件付きで出せるでしょう。
テプラでの出し方
テプラでも、4画の草冠を持つ漢字を持っていませんので、機器単体では出すことは出来ません。
ただ、パソコンと接続してラベルを作成できる機種であれば、パソコン側で作成したデータを利用して実施できます。
こちらは、パソコンと接続できるSR-750という機器です。
こちらは、パソコン/スマホ接続用専用テプラです。
フォントによって草冠は3画・4画に変わる
「パソコンでの出し方」の中で、実際に「草」「花」「英」「茶」の4文字を使い、複数のフォントで草冠がどのように表示されるのかをお見せしました。
他のフォントでも実施しており、結果を以下にお見せします。
| フォントの種類 | 草冠の表示 |
|---|---|
| 中国語繁体字フォント | 4画 |
| 中国語簡体字フォント | 3画 |
| 楷書体・隷書体 | 4画 |
| その他の書体 | 3画 |
それぞれのフォントでの表示結果を見てください。
まず、中国語繁体字フォントです。

中国語繁体字フォントは、Microsoft JhengHei、Microsoft JhengHei Light、Microsoft JhengHei UI、Microsoft JhengHei UI Lightの4つで、草冠は4画です。
次は、中国語簡体字フォントです。

中国語簡体字フォントは、Microsoft YaHei、Microsoft YaHei Light、Microsoft YaHei UI、Microsoft YaHei UI Light、NSimSun、SimSunの6つで、草冠は3画です。
それ以外のフォントで、楷書体や隷書体の結果です。

今回、チェックしたのは、AR P楷書体M、AR P隷書体M、AR P顔眞楷書体H、ARペン楷書体M、AR 楷書体M、AR隷書体M、HG正楷書体-PROの7つのフォントですが、いずれも、画数は4画となりました。
最後に、それ以外のフォントの結果例です。

それ以外のフォントは、例に載せなかったものを含めて、以下の14フォントで草冠は画数は3です。
- MS明朝
- MSゴシック
- 游明朝
- 游ゴシック
- Noto Sans Light
- Noto Serif JP
- Arial
- UDデジタル教科書体NK
- AR P教科書体M
- AR P行書体B
- HGP教科書体
- HGP明朝B
- HGP行書体
- EPSON太角ゴシック体B
ここに示したように、フォントのうち、多くは3画の草冠です。
ただ、上記で示したように、いくつかのフォントは4画の草冠となるので、草冠が離れた漢字を表示したい場合は、まず4画草冠で表示されるフォントに変更してみるのが近道ですね。
ただし、これは今回確認したフォントでの結果です。
同じ「楷書体」「隷書体」という名称が付くフォントでも、すべてが同じ字形になるとは限りません。
3画の草冠と4画の草冠は何が違う?
草冠には、現在一般的に使われている3画の形だけでなく、4画で表される形もあります。
『漢字源』には、部首の「くさ・くさかんむり」の項目に、原形となる「艸」とともに、草冠として使われる複数の字形が掲載されています。

このため、4画の草冠を見て「昔の字だから旧字体」、3画の草冠を「新字体」と単純に分けるのは適切ではありません。
草冠には字形の違いがあり、さらに現在の印刷物やパソコンなどでは、採用されている字体やフォントによって見た目が異なることがあります。
今回の検証でも、同じ「草」「花」「英」「茶」という文字を入力しているにもかかわらず、フォントを変更するだけで3画と4画の違いが現れました。
つまり、パソコン上で見かける3画草冠と4画草冠の違いは、必ずしも別の漢字を入力しているために生じているわけではないのです。
草冠のもとの漢字は「艸」
草冠のもとになった字は「艸」です。
『漢字源』では、「艸」は二本の草の芽が並んで生えているさまを描いた象形文字と説明されています。
「艸」そのものにも「くさ」という意味があります。
「艸」が漢字の上部に置かれる部首として使われる際には、形を変えた「草冠」が使われるのです。
そのため、「草」「花」「英」「茶」などの草冠は、もとをたどれば「艸」につながります。
現在は「艹」のような3画の草冠を目にする機会が多いため、左右が離れた4画草冠を見ると特殊な文字のように感じるかもしれません。
しかし、4画で表される草冠も、草冠の字形の一つなのです。
異体字セレクタでも4画草冠を表示できる?
4画草冠は、フォントを変更する以外にも、異体字に対応したフォントとソフトを利用し、異体字セレクタ(IVS)によって表示できる場合があります。
異体字セレクタとは、同じ文字に複数の字形がある場合に、特定の字形を指定するための仕組みです。
ただし、利用するには異体字に対応したフォントやソフトが必要です。
単に「草」や「花」の草冠を離れた形で表示したいのであれば、4画草冠で表示されるフォントに変更する方法の方が手軽でしょう。
異体字セレクタで、表示できる漢字は次の2つです。
⇒ 木へんに尊の漢字は「樽」!意味・異体字・パソコンやスマホでの出し方まで解説
⇒ 辻の点一つの出し方をパソコンでどのようにやるか手順付きで解説
まとめ
「草」や「花」などの草冠には、一般的な3画の形だけでなく、左右が離れた4画の形もあります。
パソコンでは同じ文字でもフォントによって草冠の形が変わることがあり、今回「草」「花」「英」「茶」で検証したところ、簡体字フォントや楷書体・隷書体の一部で4画草冠を表示できました。
そのため、離れている草冠を出したい場合は、まずフォントを変更してみるのが簡単です。
また、3画と4画の違いを単純に新字体と旧字体の違いと考えることはできません。
草冠のもとになる「艸」から複数の字形が生まれており、現在もフォントなどによって異なる形で表示されます。
※気づけば木へんの記事も増えてきました









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