将棋 棋王戦挑戦までの道のり 変則トーナメント方式/棋王は現在七連覇の渡辺明、第45期は挑戦者決定トーナメントが始まる

シェアする

Pocket

1.棋王戦とは

将棋の八大タイトル戦のひとつで、ランクは、竜王戦、名人戦、叡王戦、王位戦、王座戦に次ぐ第六位です。

1974年に一般棋戦として創設され、翌1975年(1期)にタイトル戦に格上げされました。前身は最強者決定戦です。五番勝負の勝者は棋王のタイトル称号を得ます。

棋戦概要を見ると、参加棋士は全棋士と女流名人、アマ名人で行われます。

現在の棋王(第43期)は、6期連続で渡辺明が保持しています。

持ち時間は、五番勝負を含む全ての対局で各4時間(1日制)です。

例年、2月から3月にかけて棋王と挑戦者が五番勝負を行い、勝者が棋王のタイトル称号を得ることになります。

将棋世界2月号106項 抜粋

2.棋王戦の挑戦までの道のり

上記のように、挑戦者決定までに予選、挑戦者決定トーナメント、敗者復活戦、挑戦者決定戦を行います。

挑戦者は棋王と五番勝負を戦い、先に3勝した棋士が新たな棋王となります。

(1) 予選

シード者以外の順位戦B級2組以下の棋士と、女流名人、アマ名人が参加します。トーナメント方式で予選通過枠は8名です。

なお、女流名人が奨励会員の場合、他のタイトルホルダーから選出されます。

(2) 挑戦者決定トーナメント

予選通過者8名とシード者の計30人余でトーナメントを行い優勝者を決めます。

シード者は、前期挑戦者決定トーナメントベスト4以上(前期棋王が敗れた場合を含む)、タイトル保持者、永世称号者及び順位戦B級1組以上の棋士です。今年度、8大タイトルを8名で持つ群雄割拠状態ですので、シード者が多くなりますね。

前期ベスト4の棋士は3回戦から登場します。

なお、棋王戦特有のシステムとして、挑戦者決定トーナメントはベスト4以上は2敗失格制となり、敗者復活戦があります。

(3) 敗者復活戦

挑戦者決定トーナメント準決勝で敗れた二名の棋士が戦い、勝者が挑戦者決定トーナメント決勝で敗れた棋士と戦います。この勝者が敗者復活戦優勝者となります。

(4) 挑戦者決定戦

挑戦者決定戦は、挑戦者決定トーナメント優勝者と敗者復活戦優勝者で争います。

挑戦者決定戦は変則2番勝負です。挑戦者決定トーナメント優勝者は、1勝のアドバンテージを持っており、2局のうち1局勝てば挑戦権を得ます。しかし、敗者復活戦優勝者は2連勝しないと、挑戦権を獲得することができません。

(5) 五番勝負

棋王保持者と挑戦者が、例年2月から3月にかけて五番勝負を行い、先に三番勝った棋士が棋王になります。

五番勝負は全国各地の旅館などで実施されますが、予選などと同じく、東京・大阪の将棋会館が会場となることもあります。また、第2局は北國新聞社の主催で固定されており、2009年より同紙の本社がある北國新聞会館で対局が行われています。

棋王戦の番勝負は1日で決着がつきます。

持ち時間は、最初に述べたように4時間です。

3.棋王戦の賞金

残念ながら公開されておりません。

取りまとめた方がいますので、参考にしてください。

4.永世棋王

永世称号である「永世棋王」の資格は、棋王位を連続5期以上保持した棋士に与えられます。現在、将棋界のタイトルで通算期数で永世位を獲得できないのは棋王のみです。

永世棋王への就位は他のタイトルの永世位と同様、原則として引退後です。

2018年4月現在、永世棋王の資格を持つ棋士は、羽生善治竜王(七冠独占の約1年前となる1995年3月に達成し、羽生にとって初めての永世称号資格でした)と渡辺明棋王の2人のみです(タイトルは2018年8月現在のもの)。

5.逆転で挑戦者になった方が棋王奪取率が高い?

60爺が調べてみたんですが、現在の挑戦者決定戦の方式が採用された第18期から昨年の第43期までの挑戦者の動向は以下の通りです。

挑戦者決定トーナメント優勝者が挑戦者となった回数は17回です。うち、1局目で決着のついたのは9回で、1局目に敗れたものの2局目に勝利したのは8回です。挑戦者が棋王となった回数は4回で勝率0.235しかありません。

敗者復活戦優勝者が挑戦者となった、いわゆる逆転優勝は9回あります。そして、さらに棋王を奪取したのは、4回(第28期丸山、第30期羽生、第32期佐藤康、第34期久保)あります。勝率は、0.444で前述の2割増しです。

これを見ると、逆転で挑戦者になった方が棋王を獲得する可能性が高い状況になっています。

6.第45期の状況

さて、昨期即ち第44期の棋王戦は、第四局(宇都宮グランドホテル)を145手で渡辺棋王が勝って、3勝1敗で防衛を果たし、見事に七連覇を果たしました。渡辺棋王は二冠堅持です。

(1) 予選突破者

今期第45期の予選は、以下の8棋士が突破しました。

8つの枠の決戦は、次の通りです。詳細はこちらのページで。

  • 佐々木大地五段
  • 村山慈明七段
  • 石井健太郎五段
  • 本田奎四段
  • 丸山忠久九段
  • 杉本昌隆七段
  • 大橋貴洸四段
  • 都成竜馬五段

(2) 挑戦者決定トーナメント

渡辺明棋王に対する挑戦権獲得のため、33名の棋士による挑戦者決定トーナメントが始まっています。

本日(2019.9.16時点)では、ベスト8に広瀬竜王が勝ち上がっています。

挑戦者になるには、まだ、長い道のりがありますが注意深く見ていきましょう。

参考サイト:wiki

スポンサーリンク

シェアする

フォローする