木へんに山で「杣(そま)」!読み方から意味・苗字の使われ方を解説
木へんに山と書く漢字は「杣」です。
読み方は「そま」で、材木を切り出す山や、そこから切り出した材木、木を切り出す人を表します。
「杣」は日本で作られた国字で、現在では苗字にも使われています。
この記事では、「杣」の読み方と意味、由来や成り立ち、杣のつく言葉や苗字での使われ方を分かりやすく解説します。
木へんに山の漢字「杣」の読み方と意味
最初に、杣の意味と読み方を明確にしましょう。
杣の読み方と意味
杣
画数 :7画
音訓:そま
日本語だけの意味
①材木を切り出す山。そまやま
②山林から切り出した材木。そまき
③材木を切り出す人。樵夫(ショウフ)木こり
この漢字に音読みはなく、訓読みは「そま」一択です!
「杣」は植物を表す漢字ではない
杣には3つの意味がありますが、見て分かるように、植物を表す漢字ではありません。
- 材木を切り出す山
- 山林から切り出した材木
- 材木を切り出す人
特に、3番目の意味では、「杣人」(そまびと)という言葉があります。
これ、調べてみると、「杣のつく言葉」で示した「杣入れ」から始まって「杣造り」をし、「杣下し」で材木を運び出すまで幅広い職業に就く人々を指しています。
杣とは、もともと建築用の材木を切り出すために設けられた山林のことです。
古代から中世には、都や寺社などを建てるための木材を確保する場所として設けられました。
しかも、昔使われていた漢字なので、今の人たちには余りなじみがないんですよ!
「杣」の書き順
次は、書き順を示しておきます。

木と山を順に書いていけばいいです!
この書き順は皆さん問題ないと思いますよ~。
※「きへんに○の漢字一覧」で記事を書いています。「山」の他にも様々な漢字を用意しています。
※「木へんの難読漢字・難しいランキング30」に「杣」はランキングされました。
「杣」の由来と成り立ち
杣は、「木」+「山」で成り立っています。
- 「木」:木が立っている様子を表しており、「樹木」という意味です。
- 「山」:三つの峰のあるやまを描いた図形の意味です。
この「杣」は、山の木に関することを表す日本製の漢字、即ち、国字なんですよ。
※国字
引用 wiki 国字
和字・倭字・皇朝造字・和製漢字などとも呼ばれる。会意に倣って作られることが多い。
上述したように、古代から中世にかけて設置した山林を意味する漢字ですので、国字であることにも納得がいくと思います。
杣のつく言葉
「杣」は、材木を切り出す山だけでなく、そこに生える木や切り出した材木、木を切り出す人を表すことがあります。
そのため、「杣」のつく言葉には、山林や林業に関係するものが多く見られます。
まずは、比較的意味を理解しやすい代表的な言葉を見てみましょう。
| 言葉 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 杣山 | そまやま | 材木を切り出すための山 |
| 杣木 | そまぎ | 杣山に生えている木。または、杣山から切り出した材木 |
| 杣人 | そまびと | 杣山で木を切り出す人。木こり |
| 杣小屋 | そまごや | 杣人が山中で仕事や生活に使う小屋 |
| 杣道 | そまみち | 杣人が通る、山中の細く険しい道 |
「杣山」で木を切り出す人が「杣人」であり、そこで切り出された木が「杣木」です。
このように見ると、それぞれの言葉が林業の仕事や場所と結びついていることが分かります。
そのほかの「杣」のつく言葉
「杣」には、現在ではほとんど使われない特殊な言葉もあります。
辞典に載っている主な言葉を挙げると、次の通りです。
| 言葉 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 杣板 | そまいた | 杣山から切り出した木で作る板 |
| 杣押敷 | そまおしき | ムササビの異称 |
| 杣川 | そまがわ | 杣木を流して運ぶ川 |
| 杣下し | そまくだし | 杣木をいかだに組み、川に流して運ぶこと |
| 杣匠 | そまだくみ | 杣人の別称 |
| 杣出し | そまだし | 材木を杣山から切り出すこと |
| 杣立つ | そまたつ | 杣小屋を建てること。または、杣木を切り出すこと |
| 杣造り | そまづくり | 杣木を育てること。または、木を用途に合った材木に加工すること |
| 杣判 | そまはん | 木を切る際、持ち主を示すために刻む印 |
| 杣夫 | そまふ | 木の伐採や木材の加工に従事する人 |
なかでも「杣押敷」は異色の言葉です。
ムササビが飛ぶ姿を、四角い盆のような「折敷」に見立てた呼び名とされています。
これらの言葉は日常生活で使う機会こそ少ないものの、山で木を育て、切り出し、運ぶ仕事が細かく言葉で表されていたことが分かります。
「杣」を使った苗字
この「杣」という漢字は人名漢字ではありません。
ですので、「杣」のつく苗字の話をします。
木へんに山と書く杣という一文字の名字は存在するのでしょうか?
【名字】杣
【読み】そま
【全国順位】 12,643位
【全国人数】 およそ490人
参考資料 名字由来net
「杣」さんは、全国順位は 12,641位で、全国の人数は、およそ490人です。
全国で490人というと、「たった」という形容詞を付けてもいいんじゃないかと思う位少ないですよね。
ハンコを調達するのが大変ではないでしょうかね。
名字の由来は、上述したように「木こり」の意なんですね。
近年、全国に分布しますが、福岡県や岩手県に多数みられるようです。
都道府県別に見た人数のベスト5です。
- 福岡県 およそ90人
- 岩手県 およそ70人
- 大阪府 およそ60人
- 兵庫県 およそ60人
- 東京都 およそ30人
参考資料 名字由来net
杣に別の漢字を付けた苗字としては、寺杣(てらそま)、杣木(そまき)、杣友(そまとも)、杣取(そまとり、そまどり)などがありました。
杣友という苗字が2万番弱で少ないと思っていたら、最後の「杣取」が順位6万3千番台、人数が20人という圧倒的な少数民族でした!
杣の出し方
この漢字としては単純ですが、皆が知らない「杣」の各機器での出し方を簡単に紹介しておきます。
まず、パソコンですが、「そま」と入力して変換キーを押せば「杣」が出てきます。
スマホでも、同様に「そま」と入力すれば、変換候補に「杣」が表れるのでタップすればOKです。
最後にテプラですが、上位機種であれば、「杣」が登録されているので、区分コード変換で「5928」を入力することで「杣」を出すことができます。
ただ、下位機種、60爺のSR300では「杣」は登録されていないので、出すことは出来ないことが分かりました。
難しい漢字をテプラで探す方法は、こちらの記事に載っています。
⇒ テプラで難しい漢字が変換で出てこない!誰でもできる出し方をご紹介
木へんなのに植物を指さない漢字たち
杣のほかにも、木へんの漢字が必ずしも植物を表すとは限りません。
たとえば、櫛は髪をとかす道具、樋は水を流すための管を表します。
それらの漢字については、次の記事をご覧になってください。
⇒ 木へんに局で「梮」
⇒ 木へんに節で「櫛」
⇒ 木へんに通るで「樋」
⇒ 木へんの漢字 植物だけじゃない
まとめ
木へんに山で杣ですが、この漢字について、それぞれ調べてみました。
最初に、杣の読み方と意味について述べてきました。今回の漢字は、木へんの漢字ですが、材木を切り出す山を指していたんですね!
そこから、派生したのか、山林から切り出した材木、そして、材木を切り出す人の意味でもありましたね~。しかも、3回目の国字でした。
ですから、植物の項もなし、名前の項もなしということで、「杣」という苗字について調べたら、全国でも少数派だったことがわかりましたね!
※気づけば木へんの記事も増えてきました











60爺




ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません