木へんに卓と書いて棹!意味・読み方から名前での使われ方まで総特集

2023年5月9日

「木へんに卓」と書く漢字は「棹」です。

主に「さお」と読み、舟を進めるために使う長い棒を表します。

このほか、三味線の柄や、タンスなどを数える助数詞としても使われる漢字です。

「竿」と同じ読み方をするため、両者の違いが分かりにくいかもしれません。

この記事では、「棹」の読み方と意味、漢字の成り立ち、「竿」との違いなどを分かりやすく解説します。

木へんに卓の漢字は「棹」!読み方と意味

木へんに卓と書く「棹」の読み方と意味を見ていきましょう。

最初に、基本情報を表にまとめます。

項目内容
部首木部(きへん)
画数12画
音読みトウ・タク
訓読みさお・さおさす
意味舟を進める棒、三味線の柄、タンスなどを数える助数詞
漢字の種類表外漢字・JIS第2水準漢字

「棹」は、音読みで「トウ」「タク」、訓読みで「さお」「さおさす」と読みます。

一般に使われる読み方は「さお」です。

本来は、水底を突いて舟を進めるための長い棒や、その棒を使って舟を進めることを表します。

「棹す(さおさす)」と書けば、棹で水底を突いて舟を進めるという意味になります。

日本では、舟に使う棒だけでなく、三味線の糸を張る細長い柄も「棹」と呼びます。

さらに、タンスや長持、三味線など、細長い形をしたものを数える助数詞としても使われます。

たとえば、タンスは「一棹(ひとさお)」「二棹(ふたさお)」と数えます。

「漢字源」では、このほかに「つくえ」や「台」という意味も示されています。

これは「卓」に当てて使われた用法であり、現在の日本語では一般的ではありません。

この棹は羊羹を数える際にも使う助数詞なんですよ。

「棹」の書き順

「棹」は、木へんを先に書き、その後に右側の「卓」を書きます。

棹の書き順

全部で12画です。

「卓」の部分は、上部の縦画を書いてから横画を書き、続いて「日」と下部の「十」を書きます。

特に、5画目の縦画と6画目の横画の順番を間違えないようにしましょう。

「棹」の由来と漢字の成り立ち

「棹」は、「木」と「卓」を組み合わせた形声文字です。

「漢字源」では、次のように説明されています。

「卓」には、高く抜き出るという意味があり、「棹」では音を表す部分にもなっています。

これに木を表す「木へん」を組み合わせ、水上へ抜き出しながら舟を進める長い棒を表しました。

つまり、「棹」は木で作られた長い棒の形や使い方に由来する漢字です。

そこから、舟を進める棒だけでなく、三味線の細長い柄や、タンスなどを数える助数詞にも使われるようになりました。

「棹」と「竿」の違い

「棹」と「竿」は、どちらも「さお」と読み、細長い棒を表します。

ただし、一般的には棒の用途によって使い分けられます。

両者の主な違いを表にまとめました。

漢字主な意味・使い方使用例
舟を進める棒、三味線の柄、細長いものを数える助数詞舟の棹、三味線の棹、タンス一棹
竿竹などで作られた細長い棒釣り竿、物干し竿、旗竿

「棹」は、舟を進める道具や三味線の柄を表す場合に使います。

また、タンスや長持、三味線などを数えるときにも「一棹」「二棹」と数えます。

一方の「竿」は、枝葉を取り除いた竹などで作られた細長い棒を表す漢字です。

釣りに使う「釣り竿」や、洗濯物を干す「物干し竿」などには「竿」を使います。

舟や三味線、タンスに関係する場合は「棹」、釣りや物干しなどに使う棒なら「竿」と覚えると、区別しやすいでしょう。

なお、「木へんに曜日の『曜』の右側」と書く漢字を探している場合は、「棹」ではなく「櫂」です。

「櫂」は「かい」と読み、水をかいて舟を進める道具を表します。

水底を突いて舟を進める「棹」と、先端の平たい部分で水をかく「櫂」では、形や使い方が異なります。

「棹」のつく言葉

「棹」は、舟や和楽器、細長い和菓子などに関係する言葉に使われています。
主な言葉を表にまとめました。

言葉読み方意味
棹歌とうか船頭が舟をこぐときに歌う歌。船歌
棹すさおさす棹で水底を突いて舟を進める
流れに棹さすながれにさおさす好都合な機会を利用し、物事を順調に進める
棹物さおもの棹物菓子の略
棹物菓子さおものがし羊羹やういろうなど、細長い棒状に作られた和菓子

「棹歌」は、舟を進めるときに歌う歌のことで、「櫂歌」とも書きます。

「流れに棹さす」は、「時流に逆らう」という意味に受け取られることがありますが、本来は反対です。

棹を使って流れに乗り、舟を進める様子から、好都合な機会を利用して物事を順調に進めることを表します。

また、「棹物」や「棹物菓子」は、羊羹やういろうなど、細長い形に作って切り分ける和菓子の総称です。

「棹」が細長い形を表すことから生まれた言葉です。

「棹」は名前に使える?

木へんに卓と書く棹ですが、人名として使える漢字ではありません!

その理由は、この「棹」が常用漢字でもなく、さらに、人名用漢字でもないからです。

そのため、名前に使いたくとも使用が許されないのです。

「棹」のつく苗字と読み方

この章では、「棹」の入った苗字を見ていきます。

まずは、そのものずばりの「棹」という苗字です。この苗字は存在しました。

【名字】棹
【読み】さお
【全国順位】 82,053位
【全国人数】 およそ10人

参考資料 棹|名字由来net

しかも、希少な苗字ですよ。

全国で、およそ10人しかいません。

都道府県別だと、熊本県、大分県にいらっしゃるようです。

合わせて、「棹」に別の漢字を付けた苗字を見ておきましょう。

梅棹(うめさお)、尾棹(おさお)、小棹(おざお,こさお)、棹台(さおだい)、棹登米(さおとめ)、棹本(さおもと)、棹山(さおやま)、高棹(たかさお)、鶴棹(つるさお)、中棹(なかさお)、永棹(ながさお)、長棹(ながさお)、三棹(みさお)、水棹(みさお,みずさお)

基本的に、読みは「さお」しかないようです。

小棹(おざお,・・・)では、濁る「ざお」がひとつだけありました。

まとめ

木へんに卓と書く漢字は「棹」です。

音読みでは「トウ・タク」、訓読みでは「さお・さおさす」と読みます。

「棹」は、舟を進めるための長い棒や三味線の柄を表す漢字です。

また、タンスや長持、三味線などを数える助数詞としても使われます。

漢字の成り立ちは、「木」と音を表す「卓」を組み合わせた形声文字です。

同じ「さお」と読む「竿」とは使い方が異なり、舟や三味線などには「棹」、釣りや物干しに使う棒には「竿」を使います。

「流れに棹さす」は、時流に逆らうことではなく、好都合な機会を利用して物事を順調に進めるという意味です。

木へんに卓と書く漢字を見かけたら、「棹(さお)」と読んでください。

参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
さお|漢字ペディア
流れに棹さす|漢字ペディア
棹物菓子|コトバンク

※気づけば木へんの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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