木へんに局と書いて梮!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集
今回の漢字ですが、見たことがありそうなんですが、実はそうではないモノだと思います。
木へんに局で「梮」なんですが、いかがですか?
多分、右側に「局」があるんで「キョク」かな?
大正解です。ただ、何を指しているのか意味がわかりませんな!
実は、木へんで11画の漢字を捜していたんですが、その中であまり見慣れない漢字がないかなというところでヒットしたモノなんですね。
一見、簡単そうで、どこかで見たようで見てない漢字だと思います!

木へんに局の「梮」って、出会ったことのない漢字ですよね!
そこで「梮」について調べてみました。
今までと同様に、漢字の読み方や全体像をチェックして、由来や成り立ち及び名前での使われ方を見ていきますが、今までの漢字と違って難関が待ち構えていました~。
それらの内容をお知らせしますので、ご一緒に見ていってください。
木へんに局といえば梮!漢字の読み方や全体像をまずはチェック
最初に、梮の意味と読み方を明確にしましょう。
梮の読み方と意味
梮
画数 :11画
音訓:キョク コク ぜん かんじき
意味
音読み:キョク
①食事をする台
②山を行くときすべらないように、はきものの下につける金具。かねかんじき
音読み:コク
土をかついで運ぶ道具。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
この漢字はwindows11で環境依存文字※となっています!
こんな漢字は初めてでしたね。
梮には3つの意味がありますね。
「食事をするときの膳」や「かんじき」(60爺の中では雪の中で吐くやつだと思っていました)や土をかついで運ぶ道具とありますが、いずれも、なじみがないですなア!
「かねかんじき」は、氷上で用いる鉄製スパイク上のかんじきです。

Usuari:Andreube, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
プラスチックブーツに装着した12本爪ワンタッチアイゼン
登山用アイゼンは、かねかんじきの一種です。

Johnny.m76, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
アイゼンを装着した登山靴

上記は、アイゼンではなく、雪の中を歩くための「かんじき」なんですね。
最後の「土をかついで運ぶ道具」は、「もっこ」と呼ばれるモノを運ぶ道具です。
画像は、こちらの記事をご覧ください。
梮は、木へんの漢字ですが植物を指すわけではないんですね~。
※木へんの漢字なのに植物を指さない漢字を集めた記事を作りました。
広辞苑で「梮」を探しても見つけることはできませんでした。
明鏡国語辞典でも同様です。
仕方がないんで、書き順を示しておきます。

木と局の書き順そのままです!
局の書き順は皆さん問題ないですよね~。
上記の書き順をよく見て間違いの内容にしましょう^^;
もっと詳しく知ろう!梮の漢字としての由来や成り立ち
梮という漢字の構成を確認しましょう。
梮=「局(区切る)」+「木(き)」(形声)
局には「区切る」という意味があり、ここから、「梮」という漢字は次の意を表します。
- ひとり分ずつ区切った木のおぜん
- 一人用だけのスペースを区切ったかご
よくわかりませんが、次のような「お膳」を「梮」と呼ぶのでしょうか。

梮のつく言葉
梮は植物ではないので、ここでは、梮のつく言葉を集めてみようとしたんですが、杣の時と違い、さっぱり見つかりません!
わずかに、「かんじき」の記事の中に「梮」の文字が見つかるくらいですね。
かんじき(樏、橇、檋、梮)は、泥上や雪上など不安定な地面を歩くための民具。靴・わらじなどの下に着用する。
かんじき|ウィキペディア
「かんじき」の漢字表記に「梮」がありました。

杣のつく言葉はたくさんあったんですが、梮は一つも見つかりませんでした!
「かんじき」の漢字表記にある「橇」については記事を書いていますね。
この漢字は、「そり」と読むんですが、日本語のみ「かんじき」と読むんですよ。
もう、しようがないので、名前に使われる際のポイントでも見にいきましょうか!
名前に使われる際のポイントは
木へんに局と書く「梮」なんですが、木へんに秋の「楸」と同様「人名用漢字一覧表」に載っていません。
即ち、人名には使えないのです!
人名用漢字とは、名前に使用できる漢字のうち常用漢字を含まない字のことです。
人名用漢字の数ですが「863字」あります。名前に使用することができる漢字は、この人名用漢字と、常用漢字(2,136字)の合計2,999字です。
上述したように、熟語さえ見つからない文字なんですから、人名用漢字に存在するわけがないよな!
次に、苗字を探しに行きましたが、こちらも空振りでした!
梮の出し方
この梮という漢字、ほとんど使われませんが、各機器(パソコン・スマホ・テプラ)でどう出すのでしょうか?
それぞれ、簡単に紹介します。
パソコン
パソコンでは、文字変換、Unicode変換、「手書き」の3つの方法で出せます。
文字変換ですが、「きょく」と入力し変換キーを押下し、後は変換キーを根気よく押しながら、「梮」を探しましょう。
Unicode変換ですが、日本語で「68AE」と打った後、F5キーを押すことで「梮」をゲットできます。
「手書き」は、IMEパッドを表示して、マウスで「梮」を入力すれば、候補の中に「梮」が出ますので、クリックします。
スマホ
文字変換、手書き入力でも出すことは出来ません。
この記事にある「梮」をコピーして貼り付けるのが一番早い方法かと思います。
テプラ
テプラでは、下位機種、上位機種共に、「梮」は登録されていませんね。
どうしても出したい場合は、パソコンに接続可能な機種でやるしか方法はないようです。
木へんなのに植物を指さない漢字たち
今回のテーマである「梮」ですが、木へんなのに植物を指す漢字ではありません!
ですから、他の木へんの漢字で紹介している「どんな植物なのか」という章は割愛せざるを得ませんね~。
その代わりといっては何ですが、過去にも、木へんなのに植物を指さない漢字達がいましたので、いくつか紹介しましょう。
それらの漢字が、「樋」「櫛」「杣」の三つですね。
それぞれ、何を指しているのか見ていきましょうか。
樋
この漢字の意味は、「木や竹でつくった」とい(樋)です。
かけひ(筧)とも言います。
この漢字は和製漢字でした。
「木へんに通る」で樋ですが、よく見ると、しんにょうにある点が二つなんですよ。
この他にも、「樋のつく言葉」や名字である「樋」さんについても調査していますので、是非、次の記事をご覧になってくださいませ。
櫛
おしゃれな方は、肌身離さず持ってらっしゃるであろう「くし」ですね。
こちらは「木へんに節」で櫛ですが、よく見ると、節が微妙に違っていますね。
こちらも、上記の「樋」と同じく、「櫛のつく熟語」や名字である「櫛」さんについても調査していますので、よろしければ、次の記事を見てください。
杣
この漢字、簡単な漢字ですが、山の木に関することを表す日本製の漢字、即ち国字なんですね。
昔、使われていた漢字で、現在では、ほとんど使われないので、読める方も少ないと思います。
こちらの漢字についても、樋、櫛と同様の内容を解説してますので、詳細が知りたい方は、次の記事をポチって下さい。
※これら、木へんの漢字なのに植物を指さない漢字を集めた記事を作りました。
⇒ 木へんの漢字は植物だけじゃない! 知っておくと楽しい豆知識
最後に
木へんに局で梮ですが、この漢字について、それぞれ調べてみました。
最初に、梮の読み方と意味について述べてきました。今回の漢字は、3つの意味を持っていましたが、いずれもなじみのないモノでしたね!
さいしょに、「環境依存文字」となってしまったので嫌な予感がしていたんですが、そういうのに限って的中しちゃうんですよね。
案の定、この漢字を使った熟語が一つも見つかりませんでした!「かんじき」こ中で、唯一「梮」が出てきましたが、それだけでした。
植物ではないので植物の項もなし、人名漢字はないので名前の項もなし!苗字はと思いましたが、それも空振りで、ちょっと拍子抜けでした。

見慣れない文字だなと思ったら、今回は大当たりで書くことが少なかった…
※気づけば木へんの記事も増えてきました
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