木へんに春と書いて椿!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集
木へんに季節の漢字も、いよいよ最後になりました。第四弾です!
「木へんに春」と書くあの漢字ですが、なんて読むんだっけ……。
正解は「椿(つばき)」です。
日本を代表する美しい花として有名ですが、実はこの漢字、日本と中国では全く別の花を挿していることをご存知でしょうか?
「椿」の読み方・意味・正しい書き順、なぜ「木へんに春」と書くのか、その驚きの由来、「椿」を名前に使う際の注意点と素敵な実例を分かりやすく、かつ深く紹介します。
木へんに春とは?漢字「椿」の読み方と意味

最初に、椿の意味と読み方を明確にしましょう。
椿の読み方と意味
椿
画数 :13画
音訓:チン (日本語だけ)つばき
意味
①木の名。チャンチン。香椿。別名、香樹・紅椿・猪椿・霊椿
②太古にあったという巨大な木。長寿の木。転じて、父にたとえる
③姓の一つ。
日本語だけの意味・用法
(訓読み)つばき
(意味)①つばき。木の名。ツバキ科ツバキ属の常緑高木。葉はかたく、表面がなめらか。紅や白の花が咲く。実は油をとる。ツバキ
②不意の出来事。変わったこと。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
紹介したとおり、「椿」の音読みは「チン」ですね。訓読みは、日本語だけ「つばき」と読みます。
意味は三つあります。
①は「チャンチン」で、センダン科チャンチン属の落葉大高木なんですね!
なんと、高さ20メートルに達し、一種の臭気があります。
材はかたく、また、美しいので、家具・楽器、また桶などを作る向いています。
②の意は、太古にあったという大木の名、学研漢和大字典に「大椿(ダイチン)」で意味が出ていました。
- 伝説上の大木の名。その木の一年は人間の三万二千年に相当するという
日本語だけの意味で、お馴染みの「つばき」が出てきました。
ツバキ、この樹木をご存知ですか?
花が首ごと落ちちゃって嫌われる奴です、縁起の記事を書いていますよ。
木へんに春「椿」の書き順と書き方
木へんに春の「椿」の書き順は、次の通りです。

「木」と「春」を順に書くだけです!
春は三本線を引いてから人を書くので、間違えることはないと思います。
こちらは、木へんに夏で榎(えのき)の記事があります。
※「きへんに○の漢字一覧」で記事を書いています。「春」の他にも様々な漢字を用意しています。
⇒ 木へんに○で構成される漢字一覧!36の漢字をクイズ形式でご紹介
漢字「椿」の由来や成り立ち

椿の漢字としての由来と成り立ちを知っておきましょう。
椿の由来
新明解語源辞典によると、語源は不明ながら次の説があります。
いずれも葉の特徴から名付けられたとみられています。
- 葉に光沢があることから「艶葉木(つやはき)」
- 葉が厚いことから「厚葉木(あつはき)」この語は古く、「万葉集」の歌にも見られます。
漢名は、「海石榴」「山茶」です。
「椿」という漢字は、中国ではツバキとは異なる落葉高木(上述の「ちゃんちん」)を指します。
「椿」を「つばき」と訓ずるのは日本独自の読み方なんですよ。
椿の漢字の成り立ち
Fanghong, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
チャンチン
漢字源によると、「椿」は「春」と「木」で構成される形声文字です。
「春」は、漢字そのもので「春」を意味しており、「椿」は「春に芽を出す木」すなわち、「チャンチン」を示しているのです。
椿(つばき)とはどんな木?植物としての特徴
椿は、どんな植物なのでしょうか。その花言葉と、形態・生態を見ていきましょう。
花言葉
椿の花言葉ですが、先程紹介した「椿の縁起」の記事に次のように出ています。
椿の花言葉は「控えめな素晴らしさ」「気取らない優美さ」です。この花言葉は、椿の花は大きくて華やかなんですが、花に香がないことからきています。
色別の椿の花言葉です。
- 赤:「控えめな素晴らしさ」「謙虚な美徳」
- 白:「完全なる美しさ」「至上の愛らしさ」
- ピンク:「控えめな美」「控えめな愛」
それぞれ、美しさと謙虚さが目立ちますね。
椿はいつ咲く?
「椿」には「春」という漢字が使われていますが、花が咲くのは春だけではありません。
ツバキの花期は比較的長く、一般に冬から春にかけて花を咲かせます。
ヤブツバキの場合、暖かい地域では12月頃から咲き始め、寒い地域では4月頃に開花することもあります。
また、ツバキには多くの園芸品種があり、品種によって開花時期にも違いがあります。
そのため、「椿=春にだけ咲く花」というわけではなく、冬から春にかけて楽しめる花と考えるとよいでしょう。
木へんに「春」と書く字形と、実際に春まで花を咲かせる植物の姿が重なるのも、「椿」という漢字の印象的なところです。
以上、椿の漢字の読み方と意味、由来や成り立ち、そして、椿とはどんな植物なのかを見てきました。
次の章では、「椿」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。
「椿」は名前に使える?名付けでの意味
木へんに夏と書く「椿」は、赤ちゃんへの名付けで「椿」や、「ち」「つ」と読ませることのできる漢字です。
「椿」は名前ではどんな思いが込められるのか考えてみました。
- 我慢強さと美しさを持つ人:忍耐強く控えめながら、心の強さや凜とした美しさを備えた人に
- 控えめな素晴らしさ:椿の花言葉から、派手ではなく落ち着いた上品な美しさというイメージ
上述のように、椿は「ち」「つ」と読ませるので、命名時にかなりの選択肢を与えてくれそうです。
しかし、季節の漢字はどれもそうですが、他の文字と組み合わせた場合は、「読みが伝わりづらい場合が多いのは要注意」だと思います。
ずっと言い続けていますが、子供にとっては、珍しい名前なので一発で覚えてもらえたり、そこから話題が進んだりするするメリットがあると思います!
しかし、名前をちゃんと読んでもらえないのはストレスになるかもしれないので、命名時の気持ちや願いなどをきちんと伝えておくなどの十分なフォローを忘れずに実施しましょう!
「椿」を使った名前
「椿」は「榎」と同様に、赤ちゃんの名前ランキング100位には入っていないようです。
ただ、「椿」を使った名前は、それなりに存在していますね。

私自身が名付け親になる可能性は少ないですが、自分なりに勝手にベスト3を出してしまいました!
「椿」そのものを命名しても良いのですが、よみ「つばき」が「唾き」にかぶるのが気になりましたので、この命名は採用しませんでした。
男の子の名前の例
我慢強さを持った子になってほしいとの願いを入れた命名です。
- 蒼椿太(あつた):爽やかで豊かな心を持ち困難を乗り越える強さをもった人になってほしい
- 椿翔(つばさ):自由にのびのびと、かつ、強さを持った人になってほしい
- 悠椿希(ゆづき):希望、困難を乗り越える強さを持った人になってほしい
女の子の名前の例
多くの才能に恵まれ、うつしく育ってほしいとの願いを込めました。
- 椿彩(つばさ):多くの才能に恵まれ、彩り豊かな人生を送るようになってほしい
- 七椿美(なつみ):多くの才能に恵まれ、彩り豊かな人生を送るようになってほしい
- 理椿(りつ):多くの幸運に恵まれる美しく実り多い女性になってほしい
木へんに春・夏・秋・冬の漢字一覧【季節を表す漢字】
「木へんに春」の漢字が「椿(つばき)」であるように、 木へんに季節を表す漢字は、それぞれ意味や由来を持っています。
ここでは代表的な漢字を簡単に紹介します。
- 木へんに夏「榎(えのき)」:夏に葉が生い茂る様子を表した漢字。 詳しくはこちら
- 木へんに秋「楸(ひさぎ)」」:秋に紅葉する様子が印象的な木。 詳しくはこちら
- 木へんに冬「柊(ひいらぎ)」:冬に青々と葉が生い茂る木。 詳しくはこちら
60爺は、榎、柊は読めましたが、楸は読むことが出来ませんでした。
まとめ
木へんに春といえば椿ですが、この漢字について述べてきました。
最初に、椿の読み方と意味について述べてきました。意味については、日本の椿の他に、中国でのツバキについても説明がありましたね。全然違う種類だそうです。
漢字の書き順も示し、その由来や成り立ちも調べました。椿も由来が不詳で、葉にまつわる説がいくつかありましたね。合わせて、どんな植物なのかも見てきました。椿は、柊と並んで、どんな植物かは大体見当が付きました。
椿は、日本原産で花が印象的ですよね。今回の記事で、椿に関しては何でもこたえられるようになったかと思います。蘊蓄を知り合いに話して自慢できるかもしれませんよ~。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
新明解語源辞典(三省堂)
※気づけば木へんの記事も増えてきました










60爺




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