木へんに花と書いて椛!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集
「木へんに花」と書く漢字を見て、「何と読むのだろう?」と思ったことはありませんか。
木へんに花と書く漢字は「椛」で、一般には「もみじ」と読みます。
また、「かば」と読むこともあり、日本で作られた「国字」の一つです。
この記事では、「椛」の読み方や意味、由来・成り立ち、名前での使われ方などについて分かりやすく解説します。
「木へんに花」は「椛」!読み方と意味

最初に、椛の意味と読み方を明確にしましょう。
椛の読み方と意味
椛
画数 :11画
音訓:- (日本語だけ)もみじ、かば
日本語だけの意味
①もみじ。木の名。カエデ科カエデ属の落葉樹高木の総称。カエデ、また、紅葉したカエデ
②なぎ。木の名。「梛」のこと。
③かば。色の名。赤みを帯びた黄色。
「椛」は、一般には「もみじ」と読み、紅葉した木やカエデを表す漢字として使われます。
漢字源では、「なぎ」の意味も掲載されています。
この場合の「なぎ」は、マキ科の常緑高木である「梛」を指します。


「梛(なぎ)」は、マキ科ナギ属の常緑高木で、高さは20m程度に達する大木になります。
熊野神社及び熊野三山系の神社では神木とされ、その名が「凪(なぎ」)に通じるとして特に船乗りに信仰されています。
木へんに那で梛で記事をアップしています。ご覧ください。
また、「かば」と読んで「樺」の意味で使われることもあります。
確かに、パソコンで「かば」を変換すると「樺」、「椛」が候補に挙がっていますね。「華」を「花」に置き換えたなんて書かれていますね。
「かば」の木というと、イメージとして「白樺(しらかば)」に辿り着くんですが、どうなんでしょう。

「椛島(かばしま)」などの苗字や地名では、この「かば」という読み方を目にすることがあります。
この「かば」って、色の名称でもあり、こんな色なんです。
RGB R(赤):181 G(緑):82 B(青):51
「椛」には音読みがなく、「もみじ」などの訓読みで使われるのが特徴です。
これは、「椛」が中国から伝わった漢字ではなく、日本で作られた「国字」であることと関係しています。
では、なぜ「木」と「花」を組み合わせた「椛」が「もみじ」を表すのでしょうか。
次に、「椛」の由来や漢字の成り立ちを詳しく見ていきましょう。
木へんに華で樺については、記事にしていますので、ご覧ください。
「椛」の書き順
それでは、書き順をみてみましょう。

木と花の書き順そのままです!特に問題はないでしょう。
※「きへんに○の漢字一覧」で記事を書いています。「花」の他にも様々な漢字を用意しています。
※「木へんの難読漢字・難しいランキング30」に「椛」はランキングされました。
「椛」はなぜ木へんに花?由来と成り立ち
「椛」は、中国から伝わった漢字ではなく、日本で作られた「国字」です。
「木」と「花」を組み合わせた会意文字で、木の葉が花のように美しく色づく様子から、「もみじ」を表す漢字として作られました。
「椛」は日本で作られた国字
漢字の多くは中国で作られて日本に伝わりましたが、日本で独自に作られた漢字もあります。
このような漢字を「国字」と呼び、「椛」もその一つです。
国字は日本語を表すために作られたため、音読みを持たないものが少なくありません。
「椛」にも一般的な音読みはなく、「もみじ」と訓読みします。
「椛」のほかにも、「榊」「椚」など木へんの国字があります。
⇒ 木へんに神と書いて榊!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集
⇒ 木へんに門と書いて椚!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集
「木+花」でなぜ「もみじ」になる?

「椛」は、「木」と「花」を組み合わせて作られた漢字です。
「花」といっても、モミジの木に咲く花そのものを表しているわけではありません。
秋になると、モミジの葉は赤や黄色に鮮やかに色づきます。
その様子を花が咲いたような美しさに見立て、「木」と「花」を組み合わせて「椛」という字が作られたと考えると分かりやすいでしょう。
つまり、「木へんに花」という字の形そのものが、秋の山を彩るモミジの姿を表しているのです。
「もみじ」という言葉の由来
「椛」という漢字が作られるより前から、日本には「もみじ」という言葉がありました。
「もみじ」は、秋になって草木の葉が赤や黄色に色づくことを表す古い言葉に由来します。
奈良時代には「もみち」と清音で読まれ、草木の葉が色づくことや、色づいた葉を表していました。
その後、「もみじ」という形が一般的になり、紅葉する木の総称として使われるようになります。
なかでもカエデ類は美しく紅葉することから、現在ではカエデそのものを「モミジ」と呼ぶこともあります。
このように、「もみじ」という日本語が先にあり、その美しく色づく木を表すために、日本で「椛」という漢字が作られたのです。
もみじの花はいつ咲く?どんな花?


「椛」は木の葉が花のように美しく色づく様子を表した漢字ですが、実際のモミジにも花が咲きます。
モミジの代表的な種類であるイロハモミジは、4~5月ごろに小さな花を咲かせます。
花は直径5~6mmほどと小さく、暗い赤色をした萼(がく)と淡い黄色の花びらが特徴です。
秋の鮮やかな紅葉に比べると目立ちませんが、春に新しい葉が開くころ、枝先から小さな花が垂れ下がるように咲きます。
花が終わると、プロペラのような形をした2枚の翼を持つ実ができます。
これは「翼果(よくか)」と呼ばれるもので、熟すと風に乗って回転しながら落ち、種子を遠くまで運びます。
モミジといえば秋の紅葉を思い浮かべがちですが、春には小さな花を咲かせ、その後に特徴的な実をつける植物でもあるのです。
次に、「椛」を名前に使う際のポイントを述べておきます。
「椛」は名前に使える?
「椛」は人名用漢字なので、子どもの名前に使うことができます。
秋に美しく色づくモミジを表すことから、自然の美しさや鮮やかさを感じさせる漢字です。
名前では「もみじ」のほか、「か」などの読みで使われることがあります。
たとえば、「椛(もみじ)」「一椛(いちか)」「穂椛(ほのか)」などの名前が考えられます。
ただし、「椛」からは読み方を推測しにくい名前もあります。
名前に使う場合は、漢字の意味やイメージだけでなく、初めて見た人にも読みやすいかを考えておくとよいでしょう。
「椛」を名前に使う場合の意味やキラキラネームに見える可能性などについては、別の記事で詳しく解説しています。
木へんに花の椛を使用した苗字があるのか
木へんに花の椛を使用した苗字があるのかもみておきましょう。
はじめに、木へんに花の「椛」一文字の苗字があるかを見ておきます。
【名字】椛
【読み】かば,かんば,もみじ
【全国順位】 20,779位
【全国人数】 およそ210人
読みを3種類持った「椛」さんがおられますな。
2番目の「かんば」という読みが珍しいです。
全国順位は約20,800位、全国に210人程度いらっしゃるんですね。
それでは、木へんに花の椛に別の漢字を付けた苗字を見てみましょう。
石椛(いしなぎ)、椛木(かばき)、椛木野(かばきの)椛澤(かばさわ)、椛沢(かばさわ)、椛島(かばしま)、椛嶋(かばしま)、椛嶌(かばしま)、椛田(かばた)、椛谷(かばたに,かばや)、椛村(かばむら)、椛元(かばもと)、椛本(かばもと)、椛山(かばやま)、白椛(しらかば)
そこそこ出て来ました。「かば」と読ませる苗字が多いですね。
唯一、「なぎ」と読ませる「石椛」さんも、どの位いるのか見ておきます。
参考:名字由来net
【名字】石椛
【読み】いしなぎ,しゃくなぎ
【全国順位】 68,229位
【全国人数】 およそ20人
おお、こちらは、「椛」一文字の苗字に比べると10分の1の20人程度しかいません。
読みも2つありました。順位は大幅に下がって68,229位ですよ。
椛が国字だと述べましたが、次の章では、それらについてみてみます。
まとめ
木へんに花といえば椛ですが、この漢字について述べてきました。
椛の読み方と意味について述べましたが、この漢字が「もみじ」と読むとは驚きましたね。
その他にも、2つの意味があり、驚きの連続でしたね。
その由来や成り立ちも調べましたが、数少ない国字でしたね。
あまり日常、見かける漢字ではないので、調べる毎に新しい発見があり面白かったです。まだまだ、見慣れない漢字があると思うので、更に勢力的に色々見ていきたいと思いました。
■追記 他の部首に「花」のつく漢字で記事を書いています。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
新明解語源辞典(三省堂)
※気づけば木へんの記事も増えてきました

















60爺




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