木へんに東の漢字は「棟」!読み方から意味・使い方を解説

2023年2月27日

「木へんに東」と書く漢字は「棟」です。

音読みでは「トウ」、訓読みでは「むね」「むな」と読みます。

屋根の最も高い部分を表すほか、「病棟」のように建物を表したり、「一棟」のように建物を数えたりするときにも使われる漢字です。

この記事では、「棟」の読み方と意味をはじめ、漢字の由来や成り立ち、棟を使った言葉や苗字について解説します。

木へんに東の漢字は「棟」!読み方と意味

木へんに東と書く「棟」の読み方と基本情報は、次のとおりです。

項目内容
部首木部(きへん)
画数12画
音読みトウ
訓読みむね・むな
表外読みかしら
主な意味屋根の最も高い部分、建物、建物を数える単位、集団の中心となる人物

「棟」には、屋根の面と面が交わる最も高い部分という意味があります。

もともとは屋根の上部を横に通す「棟木(むなぎ)」を表す漢字です。

そこから、屋根の棟を備えた建物そのものも意味するようになり、「病棟」「研究棟」などの言葉に使われています。

さらに、「一棟」「二棟」のように、建物を数える単位としても用いられます。

また、建物を支える棟木を集団の中心人物に重ね、「棟梁」のように、かしらや重要な人物を表すこともあります。

「棟」は「トウ」と「むね」のどちらで読む?

「棟」は、使われ方によって「トウ」「むね」「むな」と読み分けます。

読み方の違いを、代表的な言葉で確認してみましょう。

言葉読み方意味
むね屋根の最も高い部分
棟木むなぎ屋根の頂部に渡す木材
一棟いっとう建物を数える場合の一つ
病棟びょうとう病院で、病室などがまとまっている建物や区画
上棟じょうとう建築で棟木を取り付けること
棟梁とうりょう大工の親方や、集団の中心となる人物
別棟べつむね・べっとう本棟とは別になっている建物

屋根の最も高い部分を指す場合は、一般に「むね」と読みます。
「棟木」では「棟」が「むな」となり、全体で「むなぎ」です。
一方、「病棟」「上棟」「棟梁」などの熟語では「トウ」と読みます。
建物を数える場合も、「一棟(いっとう)」「二棟(にとう)」のように「トウ」と読むのが一般的です。

「棟」の書き順

それでは、書き順をみてみましょう。

木を書いてから東を書けばいいです。

間違える要素はないと思います。

ちゃんと「東」は書き順通りに書けますよね。

次に、由来や成り立ちを見ていきます。

「棟」の由来と漢字の成り立ち

「棟」は、「木」と「東」を組み合わせた形声文字です。

「木」が意味を表し、「東」が音を表しています。

「東」は「トウ」という音を示す部分であり、「棟」の意味が方角の東と直接関係しているわけではありません。

漢字源では、「東」に物を突き通すイメージがあると説明されています。

「棟」は、屋根の最も高い部分を横に通す木、すなわち「棟木(むなぎ)」を表す漢字として成り立ちました。

そこから、屋根の最も高い部分や、建物そのものを意味するようになったと考えられます。

また、棟木は建物の中心となる重要な部材です。

そのため、集団を支える中心人物や指導者を表す意味も生まれ、「棟梁」という言葉に使われています。

「棟」のつく言葉

「棟」は、屋根の一部や建物を表す言葉を中心に使われています。

代表的な言葉を見てみましょう。

言葉読み方意味
棟木むなぎ屋根の最も高いところに取り付ける横木
棟上げむねあげ建築工事で棟木を取り付けること
大棟おおむね屋根の頂上にある水平な棟
隅棟すみむね屋根の隅へ向かって斜めに延びる棟
寄棟よせむね四方向に傾斜する屋根、またはその屋根形式
棟続きむねつづき複数の建物が屋根続きになっていること
病棟びょうとう病院で、病室などがまとまっている建物や区画
別棟べつむね・べっとう本棟とは別に建てられた建物
上棟じょうとう建築工事で棟木を取り付けること
棟梁とうりょう大工の親方。転じて、集団の中心となる人物

「棟上げ」と「上棟」は、どちらも建物の骨組みを組み上げて棟木を取り付けることを表します。

「棟上げ式」「上棟式」と呼ばれる儀式が行われることもあります。

「東棟」の読み方は?

「東棟」は、一般に「ひがしとう」と読みます。

建物が複数に分かれている場合に、東側にある建物や区画を指す言葉です。

実際に、文化庁の文化遺産オンラインに掲載されている「上山家住宅東棟」は、「かみやまけじゅうたくひがしとう」と読みます。
また、岡山県浅口市にある「金光教徒社東棟」も、「こんこうきょうとしゃひがしとう」です。

同じように、「西棟」は「にしとう」、「南棟」は「みなみとう」、「北棟」は「きたとう」と読みます。

ただし、施設や建物の固有名称では、独自の読み方が定められている場合があります。

正確な読み方が必要なときは、その施設が公表している案内を確認すると確実です。

「棟」のつく苗字と読み方

「棟」は、名前よりも苗字に使われることのある漢字です。

「棟」一字の苗字も実在し、「むね」または「とう」と読みます。

【名字】棟
【読み】むね、とう
【全国順位】 29,062位
【全国人数】 およそ110人

参考資料 名字由来net

「棟」という苗字は全国におよそ110人いるとされています。

全国的にも人数の少ない、珍しい苗字といえるでしょう。

なお、苗字の人数は調査時期や集計方法によって変わるため、目安としてご覧ください。

「棟」のつく代表的な苗字を見てみましょう。

苗字読み方
むね・とう
一棟いちむね
長棟ながむね・ながとう
西棟にしむね
棟方むなかた・むながた・むねかた
棟田むなだ・むねた・むねだ
棟高むねたか
森棟もりむね

苗字では、「棟」を「むね」または「むな」と読む例が多く見られます。

ただし、同じ表記でも家系や地域によって読み方が異なる場合があるため、実際の読み方は本人に確認するのが確実です。

「棟」は木へんに東と方角を指す漢字が付いています。

他の方角、「西南北」のつく漢字の記事もあります。

さらに、全体をまとめた記事もあるので、よろしければ、ご覧ください。

まとめ

「木へんに東」と書く漢字は「棟」です。

音読みでは「トウ」、訓読みでは「むね」「むな」と読みます。

「棟」は、もともと屋根の最も高い部分を横に通す棟木を表した漢字です。

そこから、屋根の最も高い部分や建物そのもの、建物を数える単位という意味でも使われるようになりました。

屋根の部分を表す場合は「むね」、「棟木」では「むな」、建物を数える場合や「病棟」「棟梁」などの熟語では「トウ」と読むのが基本です。

また、「東棟」は一般に「ひがしとう」と読みます。

「木へんに東」という字形だけでなく、使われる言葉と一緒に覚えると、「棟」の読み方を判断しやすくなるでしょう。

参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)

※気づけば木へんの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺