木へんに東の漢字は「棟」!読み方から意味・使い方を解説
「木へんに東」と書く漢字は「棟」です。
音読みでは「トウ」、訓読みでは「むね」「むな」と読みます。
屋根の最も高い部分を表すほか、「病棟」のように建物を表したり、「一棟」のように建物を数えたりするときにも使われる漢字です。
この記事では、「棟」の読み方と意味をはじめ、漢字の由来や成り立ち、棟を使った言葉や苗字について解説します。
木へんに東の漢字は「棟」!読み方と意味
木へんに東と書く「棟」の読み方と基本情報は、次のとおりです。
棟
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 木部(きへん) |
| 画数 | 12画 |
| 音読み | トウ |
| 訓読み | むね・むな |
| 表外読み | かしら |
| 主な意味 | 屋根の最も高い部分、建物、建物を数える単位、集団の中心となる人物 |
「棟」には、屋根の面と面が交わる最も高い部分という意味があります。
もともとは屋根の上部を横に通す「棟木(むなぎ)」を表す漢字です。
そこから、屋根の棟を備えた建物そのものも意味するようになり、「病棟」「研究棟」などの言葉に使われています。
さらに、「一棟」「二棟」のように、建物を数える単位としても用いられます。
また、建物を支える棟木を集団の中心人物に重ね、「棟梁」のように、かしらや重要な人物を表すこともあります。
「棟」は「トウ」と「むね」のどちらで読む?
「棟」は、使われ方によって「トウ」「むね」「むな」と読み分けます。
読み方の違いを、代表的な言葉で確認してみましょう。
| 言葉 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 棟 | むね | 屋根の最も高い部分 |
| 棟木 | むなぎ | 屋根の頂部に渡す木材 |
| 一棟 | いっとう | 建物を数える場合の一つ |
| 病棟 | びょうとう | 病院で、病室などがまとまっている建物や区画 |
| 上棟 | じょうとう | 建築で棟木を取り付けること |
| 棟梁 | とうりょう | 大工の親方や、集団の中心となる人物 |
| 別棟 | べつむね・べっとう | 本棟とは別になっている建物 |
屋根の最も高い部分を指す場合は、一般に「むね」と読みます。
「棟木」では「棟」が「むな」となり、全体で「むなぎ」です。
一方、「病棟」「上棟」「棟梁」などの熟語では「トウ」と読みます。
建物を数える場合も、「一棟(いっとう)」「二棟(にとう)」のように「トウ」と読むのが一般的です。
「棟」の書き順
それでは、書き順をみてみましょう。

木を書いてから東を書けばいいです。
間違える要素はないと思います。
ちゃんと「東」は書き順通りに書けますよね。
次に、由来や成り立ちを見ていきます。
「棟」の由来と漢字の成り立ち
「棟」は、「木」と「東」を組み合わせた形声文字です。
「木」が意味を表し、「東」が音を表しています。
「東」は「トウ」という音を示す部分であり、「棟」の意味が方角の東と直接関係しているわけではありません。
漢字源では、「東」に物を突き通すイメージがあると説明されています。
「棟」は、屋根の最も高い部分を横に通す木、すなわち「棟木(むなぎ)」を表す漢字として成り立ちました。
そこから、屋根の最も高い部分や、建物そのものを意味するようになったと考えられます。
また、棟木は建物の中心となる重要な部材です。
そのため、集団を支える中心人物や指導者を表す意味も生まれ、「棟梁」という言葉に使われています。
「棟」のつく言葉
「棟」は、屋根の一部や建物を表す言葉を中心に使われています。
代表的な言葉を見てみましょう。
| 言葉 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 棟木 | むなぎ | 屋根の最も高いところに取り付ける横木 |
| 棟上げ | むねあげ | 建築工事で棟木を取り付けること |
| 大棟 | おおむね | 屋根の頂上にある水平な棟 |
| 隅棟 | すみむね | 屋根の隅へ向かって斜めに延びる棟 |
| 寄棟 | よせむね | 四方向に傾斜する屋根、またはその屋根形式 |
| 棟続き | むねつづき | 複数の建物が屋根続きになっていること |
| 病棟 | びょうとう | 病院で、病室などがまとまっている建物や区画 |
| 別棟 | べつむね・べっとう | 本棟とは別に建てられた建物 |
| 上棟 | じょうとう | 建築工事で棟木を取り付けること |
| 棟梁 | とうりょう | 大工の親方。転じて、集団の中心となる人物 |
「棟上げ」と「上棟」は、どちらも建物の骨組みを組み上げて棟木を取り付けることを表します。
「棟上げ式」「上棟式」と呼ばれる儀式が行われることもあります。
「東棟」の読み方は?
「東棟」は、一般に「ひがしとう」と読みます。
建物が複数に分かれている場合に、東側にある建物や区画を指す言葉です。
実際に、文化庁の文化遺産オンラインに掲載されている「上山家住宅東棟」は、「かみやまけじゅうたくひがしとう」と読みます。
また、岡山県浅口市にある「金光教徒社東棟」も、「こんこうきょうとしゃひがしとう」です。
同じように、「西棟」は「にしとう」、「南棟」は「みなみとう」、「北棟」は「きたとう」と読みます。
ただし、施設や建物の固有名称では、独自の読み方が定められている場合があります。
正確な読み方が必要なときは、その施設が公表している案内を確認すると確実です。
「棟」のつく苗字と読み方
「棟」は、名前よりも苗字に使われることのある漢字です。
「棟」一字の苗字も実在し、「むね」または「とう」と読みます。
【名字】棟
【読み】むね、とう
【全国順位】 29,062位
【全国人数】 およそ110人
参考資料 名字由来net
「棟」という苗字は全国におよそ110人いるとされています。
全国的にも人数の少ない、珍しい苗字といえるでしょう。
なお、苗字の人数は調査時期や集計方法によって変わるため、目安としてご覧ください。
「棟」のつく代表的な苗字を見てみましょう。
| 苗字 | 読み方 |
|---|---|
| 棟 | むね・とう |
| 一棟 | いちむね |
| 長棟 | ながむね・ながとう |
| 西棟 | にしむね |
| 棟方 | むなかた・むながた・むねかた |
| 棟田 | むなだ・むねた・むねだ |
| 棟高 | むねたか |
| 森棟 | もりむね |
苗字では、「棟」を「むね」または「むな」と読む例が多く見られます。
ただし、同じ表記でも家系や地域によって読み方が異なる場合があるため、実際の読み方は本人に確認するのが確実です。
「棟」は木へんに東と方角を指す漢字が付いています。
他の方角、「西南北」のつく漢字の記事もあります。
さらに、全体をまとめた記事もあるので、よろしければ、ご覧ください。
まとめ
「木へんに東」と書く漢字は「棟」です。
音読みでは「トウ」、訓読みでは「むね」「むな」と読みます。
「棟」は、もともと屋根の最も高い部分を横に通す棟木を表した漢字です。
そこから、屋根の最も高い部分や建物そのもの、建物を数える単位という意味でも使われるようになりました。
屋根の部分を表す場合は「むね」、「棟木」では「むな」、建物を数える場合や「病棟」「棟梁」などの熟語では「トウ」と読むのが基本です。
また、「東棟」は一般に「ひがしとう」と読みます。
「木へんに東」という字形だけでなく、使われる言葉と一緒に覚えると、「棟」の読み方を判断しやすくなるでしょう。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
※気づけば木へんの記事も増えてきました









60爺




ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません