木へんに門の漢字は「椚(くぬぎ)」!読み方・意味・由来や苗字を解説
「木へんに門」と書く漢字は「椚」です。
読み方は「くぬぎ」で、ブナ科コナラ属の落葉高木であるクヌギを表します。
「椚」は日常生活ではあまり見かけない漢字ですが、苗字や地名などで使われることがあります。
この記事では、「椚」の読み方と意味をはじめ、漢字の成り立ちやクヌギの特徴、「椚」のつく苗字まで詳しく解説します。
木へんに門の漢字は「椚」!読み方と意味

木へんに門を組み合わせた「椚」は、「くぬぎ」と読みます。
まずは、画数や部首などの基本情報を確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 木部(きへん) |
| 画数 | 12画 |
| 読み方 | くぬぎ |
| 意味 | ブナ科コナラ属の落葉高木であるクヌギ |
| 漢字の分類 | 国字 |
「椚」には一般的な音読みはなく、訓読みの「くぬぎ」で使われる国字です。
意味も植物のクヌギを表すものです。
クヌギは大きなどんぐりをつける木で、材は薪や木炭などに利用されてきました。
なお、クヌギには「椚」のほかに、「櫟」「橡」「櫪」などの漢字が当てられることもあります。
「椚」の書き順
次は、「椚」の書き順をみてみましょう。

「椚」は、木へんを4画で書いたあと、右側の「門」を8画で書く全12画の漢字です。
木へんは、横画、縦画、左払い、右側の点の順に書きます。
続いて「門」を書けば完成です。
※「きへんに○の漢字一覧」で記事を書いています。「門」の他にも様々な漢字を用意しています。
※「木へんの難読漢字・難しいランキング30」に「椚」はランキングされました。
「椚」の由来と漢字の成り立ち
「椚」は、日本で作られた国字です。
「木」と「門」を組み合わせた理由を確認すると、「椚」という字がクヌギを表すようになった成り立ちが見えてきます。
また、植物名の「クヌギ」そのものの語源については、いくつかの説があります。
「椚」は日本で作られた国字
「椚」は、「木」と「門」を組み合わせて作られた漢字です。
中国から伝わった漢字ではなく、日本で作られた国字に分類されます。
漢字源によると、クヌギは古く「くのき」とも呼ばれていました。
「門」には内と外を区切るという意味があることから、「くのき」に「区の木」という意味を当て、「木」と「門」を組み合わせた「椚」が作られたとされています。
つまり、「椚」の「門」は「もん」という読みを表しているのではありません。
木の種類を表す「木へん」に、「区の木」を連想させる「門」を組み合わせ、クヌギを表す国字としたものです。
「クヌギ」という名前の由来
「クヌギ」という名前の語源については、複数の説があり、一つに定まっていません。
代表的なものとして、昔から薪や木炭の材料として重用されたため、「国木(くにき)」が転じてクヌギになったという説があります。
また、どんぐりを食用にしたことから、「食之木(くのき)」が転じたとする説もあります。
このほか、葉がクリの葉に似ているため、「栗似木(くりにき)」からクヌギになったという説も伝えられています。
火に焚く薪を表す「く」と木を表す「き」を組み合わせた「くのき」、あるいは果実をつける木という意味の「果の木」が変化したという説もあります。
このように、「クヌギ」という呼び名の由来には諸説あるのです。
椚(クヌギ)とはどんな木?
クヌギは、ブナ科コナラ属の落葉高木で、日本では本州から九州まで広く分布しています。
高さは15メートルほどになり、細長い葉の縁には針のような鋸歯があります。
秋には丸くて大きなどんぐりをつけるのが特徴です。
幹から出る樹液には、カブトムシやクワガタなど多くの昆虫が集まります。
ただ、注意しなきゃいけないのが、樹液に釣られて、スズメバチも寄ってくるんですよね。
そこが要注意です!
材は硬く、古くから薪や木炭、シイタケ栽培の原木などに利用されてきました。
「椚」のつく苗字と読み方
「椚」は、植物のクヌギを表すだけでなく、苗字にも使われる漢字です。
「椚」一字で「くぬぎ」と読む苗字があるほか、「椚田」や「椚原」のように、ほかの漢字と組み合わせた苗字も実在します。
「椚」という苗字
「椚」は一字で「くぬぎ」と読みます。
名字由来netによると、全国順位は9,121位、人数はおよそ820人です。
特に東京都や山梨県、神奈川県などで見られます。
「椚」は苗字としては珍しい部類に入りますが、全国に実在する苗字です。
木へんに門と書かれた苗字を見かけた場合も、基本的には「くぬぎ」と読めばよいでしょう。
「椚」のつく苗字
「椚」にほかの漢字を組み合わせた苗字には、次のようなものがあります。
| 苗字 | 主な読み方 |
|---|---|
| 椚田 | くぬぎだ、くぬぎた、くにぎた、くにぎだ |
| 椚原 | くぬぎはら |
| 椚座 | くぬぎざ |
| 大椚 | おおくぬぎ |
| 小椚 | おくぬぎ、こくぬぎ、こぬき |
| 三椚 | みつくぬぎ、みくぬぎ |
| 椚瀬 | くぬぎせ、くぬせ |
| 椚谷 | くぬぎたに |
多くの苗字では、「椚」を植物名と同じ「くぬぎ」と読みます。
ただし、「椚田」の「くにぎ」や「小椚」の「こぬき」のように、音が変化した読み方もあります。
苗字の読み方には地域や家系による違いもあるため、本人の読み方を確認するのが確実です。
「功刀」など「くぬぎ」と読む別の苗字
「くぬぎ」と読む苗字は、「椚」を使ったものだけではありません。
代表的な苗字が「功刀」です。
「功刀」には「くぬぎ」「くぬき」「くのき」などの読み方があり、特に山梨県で多く見られます。
このほか、「久貫」「檪」「檞」などが「くぬぎ」と読まれる場合もあります。
同じ「くぬぎ」という読み方でも、使われる漢字は一つではありません。
木へんに門の「椚」は、その中でも植物のクヌギを直接表す漢字を使った苗字です。
まとめ
「木へんに門」と書く漢字は「椚」です。
読み方は「くぬぎ」で、ブナ科コナラ属の落葉高木であるクヌギを表します。
「椚」は日本で作られた国字です。
漢字源によると、クヌギの古い呼び名である「くのき」に、「区の木」という意味を当てて作られたとされています。
また、「椚」は苗字にも使われ、一字で「くぬぎ」と読みます。
椚田・椚原・小椚・三椚など、「椚」を含む苗字も実在します。
木へんに門の漢字を見かけたら、植物名でも苗字でも、まずは「椚(くぬぎ)」と覚えておけばよいでしょう。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 学研
椚|名字由来net
功刀|名字由来net
㓛刀|名字由来net
名字で、「功」の「力」が「刀」になっている字
暮らしのことば新語源辞典
※気づけば木へんの記事も増えてきました











60爺




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