木へんに門の漢字は「椚(くぬぎ)」!読み方・意味・由来や苗字を解説

2023年3月2日

「木へんに門」と書く漢字は「椚」です。

読み方は「くぬぎ」で、ブナ科コナラ属の落葉高木であるクヌギを表します。

「椚」は日常生活ではあまり見かけない漢字ですが、苗字や地名などで使われることがあります。

この記事では、「椚」の読み方と意味をはじめ、漢字の成り立ちやクヌギの特徴、「椚」のつく苗字まで詳しく解説します。

木へんに門の漢字は「椚」!読み方と意味

昆虫が集まる台場クヌギ
昆虫が集まる台場クヌギ

木へんに門を組み合わせた「椚」は、「くぬぎ」と読みます。

まずは、画数や部首などの基本情報を確認しましょう。

項目内容
部首木部(きへん)
画数12画
読み方くぬぎ
意味ブナ科コナラ属の落葉高木であるクヌギ
漢字の分類国字

「椚」には一般的な音読みはなく、訓読みの「くぬぎ」で使われる国字です。

意味も植物のクヌギを表すものです。

クヌギは大きなどんぐりをつける木で、材は薪や木炭などに利用されてきました。

なお、クヌギには「椚」のほかに、「櫟」「橡」「櫪」などの漢字が当てられることもあります。

「椚」の書き順

次は、「椚」の書き順をみてみましょう。

椚の書き順の画像

「椚」は、木へんを4画で書いたあと、右側の「門」を8画で書く全12画の漢字です。

木へんは、横画、縦画、左払い、右側の点の順に書きます。

続いて「門」を書けば完成です。

※「きへんに○の漢字一覧」で記事を書いています。「門」の他にも様々な漢字を用意しています。

※「木へんの難読漢字・難しいランキング30」に「椚」はランキングされました。

「椚」の由来と漢字の成り立ち

「椚」は、日本で作られた国字です。

「木」と「門」を組み合わせた理由を確認すると、「椚」という字がクヌギを表すようになった成り立ちが見えてきます。

また、植物名の「クヌギ」そのものの語源については、いくつかの説があります。

「椚」は日本で作られた国字

「椚」は、「木」と「門」を組み合わせて作られた漢字です。
中国から伝わった漢字ではなく、日本で作られた国字に分類されます。

漢字源によると、クヌギは古く「くのき」とも呼ばれていました。

「門」には内と外を区切るという意味があることから、「くのき」に「区の木」という意味を当て、「木」と「門」を組み合わせた「椚」が作られたとされています。

つまり、「椚」の「門」は「もん」という読みを表しているのではありません。

木の種類を表す「木へん」に、「区の木」を連想させる「門」を組み合わせ、クヌギを表す国字としたものです。

「クヌギ」という名前の由来

「クヌギ」という名前の語源については、複数の説があり、一つに定まっていません。

代表的なものとして、昔から薪や木炭の材料として重用されたため、「国木(くにき)」が転じてクヌギになったという説があります。

また、どんぐりを食用にしたことから、「食之木(くのき)」が転じたとする説もあります。

このほか、葉がクリの葉に似ているため、「栗似木(くりにき)」からクヌギになったという説も伝えられています。

火に焚く薪を表す「く」と木を表す「き」を組み合わせた「くのき」、あるいは果実をつける木という意味の「果の木」が変化したという説もあります。

このように、「クヌギ」という呼び名の由来には諸説あるのです。

椚(クヌギ)とはどんな木?

クヌギは、ブナ科コナラ属の落葉高木で、日本では本州から九州まで広く分布しています。

高さは15メートルほどになり、細長い葉の縁には針のような鋸歯があります。

秋には丸くて大きなどんぐりをつけるのが特徴です。

幹から出る樹液には、カブトムシやクワガタなど多くの昆虫が集まります。

ただ、注意しなきゃいけないのが、樹液に釣られて、スズメバチも寄ってくるんですよね。

そこが要注意です!

材は硬く、古くから薪や木炭、シイタケ栽培の原木などに利用されてきました。

「椚」のつく苗字と読み方

「椚」は、植物のクヌギを表すだけでなく、苗字にも使われる漢字です。

「椚」一字で「くぬぎ」と読む苗字があるほか、「椚田」や「椚原」のように、ほかの漢字と組み合わせた苗字も実在します。

「椚」という苗字

「椚」は一字で「くぬぎ」と読みます。

名字由来netによると、全国順位は9,121位、人数はおよそ820人です。

特に東京都や山梨県、神奈川県などで見られます。

「椚」は苗字としては珍しい部類に入りますが、全国に実在する苗字です。

木へんに門と書かれた苗字を見かけた場合も、基本的には「くぬぎ」と読めばよいでしょう。

「椚」のつく苗字

「椚」にほかの漢字を組み合わせた苗字には、次のようなものがあります。

苗字主な読み方
椚田くぬぎだ、くぬぎた、くにぎた、くにぎだ
椚原くぬぎはら
椚座くぬぎざ
大椚おおくぬぎ
小椚おくぬぎ、こくぬぎ、こぬき
三椚みつくぬぎ、みくぬぎ
椚瀬くぬぎせ、くぬせ
椚谷くぬぎたに

多くの苗字では、「椚」を植物名と同じ「くぬぎ」と読みます。

ただし、「椚田」の「くにぎ」や「小椚」の「こぬき」のように、音が変化した読み方もあります。

苗字の読み方には地域や家系による違いもあるため、本人の読み方を確認するのが確実です。

「功刀」など「くぬぎ」と読む別の苗字

「くぬぎ」と読む苗字は、「椚」を使ったものだけではありません。

代表的な苗字が「功刀」です。

「功刀」には「くぬぎ」「くぬき」「くのき」などの読み方があり、特に山梨県で多く見られます。

このほか、「久貫」「檪」「檞」などが「くぬぎ」と読まれる場合もあります。

同じ「くぬぎ」という読み方でも、使われる漢字は一つではありません。

木へんに門の「椚」は、その中でも植物のクヌギを直接表す漢字を使った苗字です。

まとめ

「木へんに門」と書く漢字は「椚」です。

読み方は「くぬぎ」で、ブナ科コナラ属の落葉高木であるクヌギを表します。

「椚」は日本で作られた国字です。

漢字源によると、クヌギの古い呼び名である「くのき」に、「区の木」という意味を当てて作られたとされています。

また、「椚」は苗字にも使われ、一字で「くぬぎ」と読みます。

椚田・椚原・小椚・三椚など、「椚」を含む苗字も実在します。

木へんに門の漢字を見かけたら、植物名でも苗字でも、まずは「椚(くぬぎ)」と覚えておけばよいでしょう。

参考資料
上級漢和辞典 漢字源 学研
椚|名字由来net
功刀|名字由来net
㓛刀|名字由来net
名字で、「功」の「力」が「刀」になっている字
暮らしのことば新語源辞典

※気づけば木へんの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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