木へんに吉は「桔」!読み方・意味と名前に込める願いを解説
「木へんに吉」と書く漢字は「桔」です。
桔は音読みで「キツ」「ケツ」と読み、訓読みはありません。
主に、秋の七草の一つである「桔梗(ききょう)」や、水をくみ上げる仕掛けを表す「桔槹(けっこう)」などに使われます。
また、桔は人名用漢字であり、男の子の名前にも使える漢字です。
この記事では、桔の読み方と意味、漢字の成り立ち、名前に込められる願いなどを詳しく解説します。
木へんに吉の漢字は「桔」!読み方と意味
まずは、「桔」の基本情報を確認しましょう。
桔
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 木部(きへん) |
| 画数 | 10画 |
| 音読み | キツ・ケツ |
| 訓読み | なし |
| 意味 | 桔梗や桔槹などに用いられる字。ミカンやタチバナを表すこともある |
| 漢字の種類 | 人名用漢字 |
桔は、常用漢字ではありませんが、戸籍上の名前に使用できる人名用漢字です。
「桔」の読み方
桔の音読みは「キツ」「ケツ」で、訓読みはありません。
「桔梗」では「ききょう」と読みますが、これは「桔」と「梗」を組み合わせた熟字全体に当てられた読み方です。
そのため、「桔」一字を「き」や「ききょう」と読むのが一般的な訓読みというわけではありません。
人の名前では、「桔平(きっぺい)」のように「きっ」と読ませたり、「悠桔(ゆうき)」のように「き」と読ませたりする例があります。
「桔」の意味
桔は、主に「桔梗」や「桔槹」などの言葉に用いられる漢字です。
「漢字源」では、次の3つの意味が挙げられています。
- 桔梗(けっこう・ききょう):キキョウ科キキョウ属の多年草で、紫色や白色の花を咲かせます。日本では秋の七草の一つに数えられています。
- 桔槹(けっこう):長い棒の一端におもりを付け、その反動を利用して井戸水をくみ上げる仕掛けです。「はねつるべ」とも呼ばれます。
- ミカン・タチバナ:「橘」に通じ、ミカンやタチバナを表す用法があります。
桔は「桔梗」の印象が強い漢字ですが、桔梗そのものだけを意味する字ではありません。
ほかの漢字と組み合わさることで、植物や水をくみ上げる道具を表します。
「桔」の書き順
桔は、左側の「木へん」を先に書き、その後に右側の「吉」を書きます。

木へんが4画、吉が6画で、合計10画です。
「吉」は、上の横画より下の横画を長く書くのが一般的です。
木へんをやや細めに、右側の吉を大きめに書くと、全体の形が整います。
※「きへんに○の漢字一覧」で記事を書いています。「吉」の他にも様々な漢字を用意しています。
「桔」の由来と漢字の成り立ち
「桔」は、「木」と「吉」を組み合わせた形声文字です。
「木」は植物に関係することを表し、「吉」は「キツ・ケツ」という音を表しています。
「漢字源」では、「吉」には中身がいっぱい詰まるというイメージがあり、根や花冠が詰まったように膨らむ植物を表すと解説されています。
そこから、根が太く、つぼみが膨らんだ形をしている桔梗などに用いられる「桔」が成立しました。
つまり、桔は植物を表す「木」と、音を示す「吉」から成る漢字です。
名付けでは「吉」を含む字形から縁起のよさを連想できますが、これは漢字の成り立ちとは別のイメージとして考えた方がよいでしょう。
桔梗とはどんな植物?

桔梗は、山野の日当たりのよい場所に生えるキキョウ科の多年草です。
夏から秋にかけて、青紫色や白色の星形をした花を咲かせます。
秋の七草の一つですが、実際には6月ごろから花を咲かせ始めます。
風船のように膨らむつぼみも、桔梗の特徴です。
太い根は「桔梗根」と呼ばれ、古くから生薬として利用されてきました。
この吉って漢字ですが、下が長い「𠮷」があるってご存知ですか。
この漢字をパソコンやスマホで入力するやり方なんかも特集してます。こちらの記事をどうぞ。
「桔」は名前に使える?意味や込められる願い
「桔」は人名用漢字に含まれているため、子どもの名前に使用できます。
音読みは「キツ」「ケツ」ですが、名前では「き」「きっ」などと読ませる例があります。
桔は、桔梗を連想させる漢字です。
すっきりとした花姿から、「清らかで品のある人になってほしい」「芯の強い人に育ってほしい」といった願いを込められます。
また、「吉」を含む字形から、幸福や縁起のよさをイメージすることもできます。
ただし、「めでたい」という意味は桔本来の字義ではなく、字形から受ける印象です。
「桔」を使った男の子の名前
「桔」を使った男の子の名前には、次のような例があります。
- 桔平(きっぺい)
- 桔兵(きっぺい)
「桔平」は、「桔」を使った男の子の名前としてよく知られています。
「き」で終わる名前にも使えますが、初見では読み方が伝わりにくい場合があるため、読みやすさも考えて選ぶとよいでしょう。
「桔」を使った女の子の名前
「桔」を使った女の子の名前には、次のような例があります。
- 桔花(きっか)
- 桔梗(ききょう)
- 瑞桔(みずき)
女の子の名前では、桔梗の花を思わせる清らかで落ち着いた印象を持たせられます。
一方で、「桔」は日常で目にする機会が少ない漢字であるため、読み方を間違えられる可能性もあります。
「桔」のつく苗字と読み方
「桔」は名前だけでなく、苗字にも使われています。
ただし、いずれも全国的には珍しい苗字です。
代表的な苗字と読み方を見てみましょう。
| 苗字 | 読み方 |
|---|---|
| 桔梗 | ききょう |
| 桔川 | きっかわ・きつかわ |
| 桔梗谷 | ききょうたに |
| 桔梗原 | ききょうはら・ききょうばら |
このほかに、「桔原(きはら)」「桔木(はねき)」「桔流(きりゅう)」といった苗字もあります。
なかでも「桔木」を「はねき」と読むのは、桔槹を意味する「はねつるべ」に関係する読み方と考えられます。
| 名字 | 読み | 全国順位 | 全国人数 |
|---|---|---|---|
| 桔原 | きはら | 78,169位 | およそ10人 |
| 桔流 | きりゅう | 86,011位 | およそ10人 |
| 桔木 | はねき | 88,157位 | およそ10人 |
桔原、桔流、桔木さんは、特に人数が少ない名字でして、人数が10人です。
まとめ
木へんに吉と書く漢字は「桔」です。
音読みでは「キツ」「ケツ」と読み、訓読みはありません。
桔は、「桔梗」や「桔槹」などに用いられる漢字です。
「木」と、音を表す「吉」を組み合わせた形声文字であり、「吉」がめでたいという意味を直接加えたものではありません。
また、桔は人名用漢字なので、子どもの名前に使用できます。
桔梗の花姿から清らかさや芯の強さを、吉を含む字形から幸福や縁起のよさをイメージできる漢字です。
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