乃に木の漢字は「朶」!読み方・意味と名前や苗字での使われ方
「乃」の下に「木」と書く漢字は「朶」です。
音読みでは「ダ」、訓読みでは「た・れる」と読み、木の枝が垂れ下がることなどを表します。
「乃に木」「乃の下に木」という形で探される漢字ですが、部首は「木」です。
ただし、「木」が左側にあるわけではないため、木へんの漢字ではありません。
また、「耳朶」と書いて「じだ」または「みみたぶ」と読むなど、普段見かける言葉にも使われています。
この記事では、「朶」の読み方と意味、漢字の成り立ち、つく言葉、名前や苗字での使われ方を紹介します。
乃に木の漢字は「朶」!読み方と意味
「乃」の下に「木」を置いた漢字は「朶」です。
まずは、「朶」の基本情報を見てみましょう。
朶
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 木(き)部 |
| 画数 | 6画 |
| 音読み | ダ |
| 訓読み | た・れる、たぶ |
| 意味 | 木の枝が垂れ下がる、花や雲のかたまりを数える言葉、下へ垂らすように動かす |
| 漢字の種類 | 表外漢字・JIS第2水準 |
「朶」の音読みは「ダ」、訓読みは「た・れる」です。
日本語では「たぶ」という読み方もあり、「耳朶」と書いて「みみたぶ」と読みます。
辞書によっては、「タ」「えだ」「しだれる」「うごかす」といった読みも掲載されています。
「朶」の基本となる意味は、木の枝がしなやかに垂れ下がることです。
そこから、花のついた枝や、花・雲などのまとまりを表す言葉としても使われるようになりました。
「一朶の花」「万朶の桜」のように、花のついた枝や花のまとまりを数える助数詞として使われる場合もあります。
なお、「朶」の部首は「木」ですが、「木」は漢字の下側にあります。
そのため、「木へん」ではなく、「乃」と「木」を上下に組み合わせた漢字です。
「朶」の書き順
「朶」は6画で書きます。

上側の「乃」を先に書き、その後に下側の「木」を書きます。
字形を整えるには、上の「乃」を大きくしすぎず、下の「木」を左右に広げるように書くのがポイントです。
「朶」の由来と漢字の成り立ち
「漢字源」によると、「朶」は「乃」と「木」を組み合わせた形声文字です。
「乃」には柔らかく曲がるというイメージがあり、「木」は樹木を表します。
この二つを組み合わせることで、木の枝が柔らかく曲がり、垂れ下がる様子を表しています。
そこから、「垂れ下がった枝」「花のついた枝」という意味が生まれました。
さらに、枝についた花や空に浮かぶ雲など、まとまりのあるものを数える言葉としても使われるようになりました。
「朶」は「乃」の下に「木」があるため、「乃と木を組み合わせた漢字」と覚えると分かりやすいでしょう。
「朶」のつく言葉
「朶」は日常生活で頻繁に使う漢字ではありませんが、「耳朶」や「万朶」などの言葉に使われています。
主な言葉を見てみましょう。
| 言葉 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 耳朶 | じだ・みみたぶ | 耳たぶ。または耳 |
| 一朶 | いちだ | 花のひと枝。ひとかたまり |
| 万朶 | ばんだ | 多くの垂れ下がった枝。多くの花 |
| 粗朶 | そだ | 切り取った木の枝。薪や土木材料などに使う枝 |
この中で、比較的目にする機会が多いのが「耳朶」と「万朶」です。
「耳朶」の読み方と意味

「耳朶」は「じだ」または「みみたぶ」と読みます。
「耳朶」の意味は、耳たぶ、または耳です。
「朶」には垂れ下がったものという意味があり、耳の下部に垂れた柔らかい部分を「耳朶」と表します。
「耳朶に残る」といえば、聞いた音や言葉がいつまでも耳に残っていることを意味します。
「一朶」と「万朶」の意味
「一朶」は「いちだ」と読み、花のひと枝や、一つのまとまりを表します。
「万朶」は「ばんだ」と読み、多くの垂れ下がった枝や、そこに咲く多くの花を表す言葉です。
「万朶の桜」といえば、たくさんの枝に桜の花が咲き誇る様子を表します。
ここで使われている「朶」は、花のついた枝や、花などのまとまりを数える言葉です。
「粗朶」の読み方と意味
「粗朶」は「そだ」と読み、切り取った木の枝を指します。
薪として使うほか、束ねて堤防や護岸を造る材料にしたり、海苔を付着させる材料にしたりします。
「朶」が持つ「枝」という意味が、そのまま表れた言葉です。
「朶」は名前に使える?
「朶」は、子どもの名前には使用できません。
「朶」は常用漢字にも人名用漢字にも含まれておらず、戸籍に記載する名前に使用できる漢字の範囲から外れているためです。
「枝」や「花のついた枝」という意味があるため、名付けに使えそうな印象を受けますが、意味や読み方にかかわらず使用できません。
「朶」のつく苗字と読み方
「朶」は名前には使用できませんが、苗字では使われています。
「朶」一文字の苗字のほか、「歯朶」「長朶」など、「朶」のつく珍しい苗字があります。
主な苗字と読み方を見てみましょう。
| 苗字 | 読み方 |
|---|---|
| 朶 | えだ・いだ・なだ |
| 敦朶 | あつだ |
| 歯朶 | しだ |
| 歯朶尾 | しだお |
| 長朶 | ながた |
この中では、「朶」一文字の苗字が比較的人数の多い苗字です。
【名字】朶
【全国順位】 31,302位
【全国人数】 およそ100人
「朶」さんは「えだ」と読む場合が多く、「いだ」「なだ」という読み方もあります。
なお、苗字の「朶」を「えだ」と読むのは、「朶」が持つ枝の意味と結び付いた読み方と考えられます。
その他の苗字では、「だ」ないしは「た」と読ませています。
いずれも珍しい苗字であるため、漢字を見ただけで正しい読み方を判断するのは難しいでしょう。
まとめ
「乃」の下に「木」と書く漢字は「朶」です。
音読みでは「ダ」、訓読みでは「た・れる」と読み、日本語では「たぶ」という読み方もあります。
「朶」は、木の枝がしなやかに垂れ下がる様子から生まれた漢字です。
垂れ下がった枝や花のついた枝を表すほか、花や雲などのまとまりを数える言葉としても使われます。
身近な使用例は「耳朶」で、「じだ」または「みみたぶ」と読みます。
「朶」は常用漢字にも人名用漢字にも含まれていないため、子どもの名前には使用できません。
一方、苗字では「朶(えだ・いだ・なだ)」や「歯朶(しだ)」などの使用例があります。
見慣れない漢字ですが、「乃」と「木」を上下に組み合わせた「朶」と覚えておけば、読み方や意味を思い出しやすいでしょう。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
朶の名字の由来|名字由来net
※気づけば木へんの記事も増えてきました









60爺




ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません