さんずいに木と書いて沐!意味・読み方から苗字での使われ方まで総特集

2023年6月3日

先日、サルについて色々と見ていたのですが、サルの異名に変わった表記を見つけました。それは、沐猴(もっこう)という表記です。

60爺

この表記を見つけた時、センサーにピピっと来ました。

この「沐猴」の頭の文字、「沐」に反応しました。そうです。60爺の漢字シリーズに入るべき表記じゃないですか。

まさに、沐は「さんずいに○○」の漢字に該当しますね。

そうなれば、さんずいに木の「沐」について、いつも通り、意味・読み方から名前での使い方まで総特集していかねばなりませんな。

内容をシェアしますので、ご一緒にご覧になってくださいね。

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さんずいに木といえば沐!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、沐の意味と読み方を明確にしましょう。

沐の読み方と意味

画数 :7画
音訓:モク ゆあ・みする あら・う こうむ・る
意味
①ゆあ・みする。あら・う。頭から水や湯をかぶる。また、水や湯を頭からかけて髪を洗う。②こうむ・る。頭から水をかぶるように、恩や恵みを受ける。③姓の一つ。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

「沐」の音読みは「モク」です。訓読みは「ゆあ・みする」「あら・う」「こうむ・る」の3つがあります。

意味は3つ。ひとつめの「かぶる」「洗う」に関しては、「沐浴(モクヨク):髪や身体を洗って身を清めること」や「休沐(キュウモク):官吏の休暇」といった言葉があります。

2番目の「こうむる」には、「沐恩(モクオン):恩恵をこうむる」という言葉がありますね。最後は、姓の一つということで、あちらには「沐」さんを名乗る方がいるんですな。

それでは、沐の書き順をみましょう。

さんずいと木を順に書くだけです!書き順は問題ないですね。


もっと詳しく知ろう!沐の漢字としての由来や成り立ち

沐の解字です。

沐=「木(モク 上からすっぽりとかぶる)」+「水(みず)」(形声)。水を頭からかぶること。

引用 上級漢和辞典 漢字源 学研

類語に「浴」があります。この漢字は、からだを湯や水の中に入れることですので、上述した「沐浴」は、「沐」と「浴」が合わさって、ゆあみするすべての動作を含むことを示しているんです。

次の章では、「沐」のつく言葉を見てみましょう。

沐のつく言葉

沐のつく言葉にはどんなモノがあるでしょうか。

沐のつく言葉読み意味
沐雨モクウ①雨で髪を洗う。②雨をかぶってぬれる。風雨にさらされながらかけずりまわって苦労すること。
沐恩モクオン・オンニモクス恩恵をこうむる。
沐日モクシ゛ツ官吏の休日。
沐食モクショク《故事》すぐれた人物を尊重すること。すぐれた人が来ると食べかけの食物を吐き出し、洗いかけの髪をたばねて面会するの意から。
沐浴モクヨク①髪や身体を洗って身を清めること。②恩恵を受けること。
沐露モクロ露にぬれる。苦労をして努力することのたとえ。
沐猴而冠モッコウニシテカンス《故事》さるが冠をつけている。粗野な人がうわべだけ飾ることのたとえ。
沐雨櫛風アメニカミアライカセ゛ニクシケス゛ル《故事》風雨にさらされながら苦労してつとめること。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

60爺

「沐浴」は聞いたことがあります。その他の言葉は初耳ですなあ。

次は、名前に使われるポイントを見ていきます。

名前に使われる際のポイントは

「沐」は残念ながら人名漢字ではありません!

60爺

またもや、人名漢字ではないですな。私の選ぶ「さんずいに○○」は最近マイナーな漢字が多いんですかね?

そこで、「沐」のつく苗字を見てみます。

しかし、以前アップした「さんずいに西の洒」「さんずいに心の沁」と同様に、「沐」一文字の苗字はなく、「」に他の漢字をつけた苗字も見つからないんですよ。

「沐 苗字」で検索にいっても、「洒」「沁」と同様で、いつもなら候補を提示してくれるサイトに結果が現れないのです。

「洒」と同じく「沁」も、名前も苗字も存在しないので、この章は終了!カンカンカン。

○○に木がつく漢字を見てみよう

漢字には、「○○に心」と書く表記が多数存在します。ここでは、そんな漢字を一部抜粋します。

漢字部首音読み訓読み意味
もんカンしず・か
なら・う
ひま
①ひま。いとま。用事のない時間。
②しずか。のどか。落ち着いている。
③しきり。かこい。わく。
④のり。きまり。規則。
⑤ふせぐ。まもる。
⑥ならう。なれる。習熟する。⑦おろそか。大切でない。
うかんむりソウ①国名。春秋時代の国。
②王朝名。南北朝時代の南朝の一つ。
③王朝名。趙匡胤(チョウキョウイン)が建てた王朝。
くにがまえコンこま・る
くる・しむ
①こまる。くるしむ。なやむ。
②貧しい。乏しい。
③疲れる。疲労する。
④易の六十四卦の一つ。
きへんリョウうつばり
はし
はり
やな
①はし。板などをかけ渡した橋。
②はり。うつばり。屋根を支える横木。
③やな。川の瀬で水をせきとめ、魚をとるしかけ。
きへん
うご・かす
えだ
しだ・れる
①しだれる。たれる。木の枝などがたれさがる。
②えだ。花の付いた枝。
③花や雲などを数えることば。
④うごかす。下げるようにうごかす。
きへんキョウさら・す
つよ・い
ふくろう
①さらす。さらしくびにする。
②つよい。たけだけしい。あらあらしい。
③ふくろう。鳥の名。フクロウ科の猛禽類。

もんがまえ、うかんむり、くにがまえに木の漢字が出てきました。

木へんでない漢字を捜すつもりでしたが、3つほど混じってしまいました。まあ、左側に「木」が出てこないので許してください。

最後に

さんずいに木といえば沐ですが、この漢字について述べてきました。

普段の生活では、余り、見かけない漢字かと思います。書き順は簡単だけどねー。

西とか心とか、今回の木とか、さんずいに簡単な漢字をつけた漢字は存在するんですけど、あまりなじみのある漢字ではないですな。

この「沐」も、人名漢字ではなく、さらに、この漢字を用いた苗字もありませんでした。うむむ。

前回も言いましたが、次回のさんずいの漢字には、人名に使えるモノをちょいすできるかなあ?

※気づけばさんずいの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら